新規事業として、系統用蓄電池の導入を検討する法人が非常に増えている。今この記事を読んでいる方も、系統用蓄電池事業に参入するか悩んでいるのではないだろうか?
系統用蓄電池は収益が見込めるものだが、自社導入するとなると当然安い買い物ではない。そこでこの記事では、系統用蓄電池の導入に活用できる補助金を2つ、ご紹介する。
まず1つ目が、経済産業省が主導する「系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業」だ(正式名称は「再生可能エネルギー導入拡大に向けた系統用蓄電池等の電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」)
「系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業」では、太陽光や風力などの変動が激しい再エネを無駄なく使うため、系統に直接つながる大規模な蓄電池や、水素を作る水電解装置の導入を支援している。
令和7年度の当初予算は150億円だったが、今回は令和8年度の概算要求の時点で472億円が請求されている。これは増額としてはかなり異例であり、国が「出力制御対策」として蓄電池導入を最優先課題に据えていることの現れといえるだろう。
この補助金の対象となる法人は以下だ。
・対象:日本国内で事業活動を営む法人(株式会社、SPC、NPO、非営利法人など) 。
・主要な要件:
①財務健全性:直近の決算で債務超過(負債が資産を上回っている)でないこと。1年未満のSPCの場合は、主たる出資者が債務超過でないことが求められる 。
②運用能力:各種電力市場(卸電力市場、需給調整市場、容量市場)での取引を行う能力と体制を有していること 。
「系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業」の補助率と補助上限額は以下だ。
| 設備区分 | 補助率 | 補助上限額 |
| 系統用蓄電池(一般) | 1/3以内 | 10億円 〜 15億円 |
| 水電解装置(長周期貯蔵等) | 1/2 〜 2/3以内 | 最大40億円 |
中小企業が一定の条件(非化石転換など)を満たす場合、補助率が1/2や2/3へ引き上げられる特例がある。
以下の取り組みをしている法人は評価に加点される。
それ以外にも以下の点に注意しておこう。
東京都は「2030年カーボンハーフ(温室効果ガス50%削減)」を掲げ、独自に強力な支援を行っている。
この補助金は令和7年度に予算130億円を確保した。令和8年度の予算はまだ未定だが、引き続き東京都は厚い支援を行うものと思われる。
この補助金の対象となる法人は「東京都内に登記簿上の本店、または支店を有している法人」だ。
ただし、「一般送配電事業者(大手電力の送配電部門)」や「国・地方公共団体」は対象外となる。
「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」の補助率と補助上限額は以下である。
| 項目 | 内容 |
| 助成率 | 助成対象経費の2/3以内 |
| 助成上限額 | 20億円 |
電気自動車(EV)のリユースバッテリーを活用する場合、助成率は3/4以内に引き上げられる。
以下の取り組みをしている法人は評価に加点される。
それ以外にも、以下の点に注意が必要だ。
系統用蓄電池の補助金は、かつての「申請すれば通る」という時代は終わり、現在は「事業の確実性」が厳しく問われるフェーズに入っている。
しろくま電力では、大規模な太陽光発電所の土地開発から資材調達、施工、運用管理を数多く手がけてきた。揚水発電所の運用も手がけており、多額の収益を上げることに成功している。
業務の中で培った専門的なノウハウや知識を活かし、しろくま電力では「系統用蓄電池を導入したい」とお考えの法人・個人に向けて、用地の土地開発から蓄電池の設置、運用をサポートしている。
通常、蓄電池の設置ができても運用は自社で行う必要があるが、しろくま電力であれば運用も対応できる。また土地が見つかっていない場合、当社の不動産開発チームが適地探しからサポートすることも可能だ。
今後、エネルギー業界には系統用蓄電池が欠かせない。そして今は参入する企業が非常に少ないため、事業化するには非常にチャンスである。導入をご検討中の方、当社のサポート内容や導入費用などを知りたい方は
こちらからお問い合わせをいただきたい。
系統用蓄電池の普及と市場の健全な発展を目指し、事業者間の情報共有や制度に関する議論など、業界の基盤づくりに取り組んでいます。
自社の事業推進にとどまらず、蓄電池が社会にとってより良い形で活用される環境づくりにも、丁寧に向き合っています。