待機電力とは、電源を切っていてもコンセントに繋いでいるだけで消費される電力のことです。家庭の消費電力の約5.1%を待機電力が占めており、年間の電気代に換算すると約6,000円以上にもなります。とくに待機電力が大きいのは、ガス給湯器やテレビ、エアコンなどです。長期間使わない場合はコンセントを抜くなどすると節電対策になるでしょう。
本記事では、待機電力の仕組みや電気代の詳細についてわかりやすく解説します。待機電力が大きい家電ランキングや今日から実践できる節約方法もご紹介するので、是非参考にしてください。
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この記事を読んでわかること
・待機電力が発生する仕組み
・待機電力の電気代 ・待機電力の大きい家電 ・待機電力を減らす方法 |
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結論をまとめると!
・待機電力とはコンセントに繋いでいるだけで発生する消費電力のことである
・待機電力が発生する理由は「機能維持」「信号受信」「通電構造」の3つである |
待機電力とは、家電の電源をオフにしていても、コンセントに接続しているだけで消費され続ける電力のことです。たとえばテレビやエアコンは、使っていない間もリモコンからの操作をいつでも受け付けられるよう、微量の電力を使い続けています。
実は、家庭の消費電力のうち約5%は待機電力が占めているとされており、年間で見ると決して無視できない金額になるのです。ここからは、待機電力が発生する仕組みをみていきましょう。
待機電力が発生する理由は、大きく分けて以下の3つです。
たとえば、ガス給湯器の液晶パネルや炊飯器の時計表示など、電源がオフの状態でも機能を維持するために電力が必要な家電があります。また、テレビやエアコンのようにリモコンの信号をいつでも受け取れるようスタンバイしている家電も、待機中に電力を消費し続けているのです。
さらに、コンセントに差し込むだけで内部の回路に微量の電流が流れる構造の家電も存在します。いずれも家電をすぐに使える状態に保つための仕組みですが、その裏側では電源を切っていても少しずつ電気代が発生していることを覚えておきましょう。
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結論をまとめると!
・待機電力の電気代は年間で約6,000円以上、1日だと約17円かかる
・待機電力は家庭の消費電力全体のうち約5.1%を占める |
待機電力にかかる電気代は、年間で約6,000円以上にもなります。「コンセントに繋いでいるだけ」と思うとそれほど電気代はかからないと感じるかもしれませんが、年間で見ると決して無視できない出費です。
ここからは、資源エネルギー庁の調査データをもとに、待機電力のコストを詳しくみていきましょう。
平成24年度の資源エネルギー庁の調査によると、家庭の消費電力のうち待機電力が占める割合は約5.1%とされています。一見すると小さな数字に思えるかもしれませんが、実際の電気代に換算すると印象は大きく変わるでしょう。
令和5年度の環境省の調査における家庭の年間消費電力量3,911kWhをもとに計算すると、待機電力だけで年間約6,183円を支払っている計算になります。何もしない間にこれだけの金額が発生していると考えると、対策する価値は十分にあるといえるでしょう。
年間約6,183円を1日あたりに換算すると、待機電力のコストは約17円になります。1日だけを見れば大きな金額ではありませんが、毎日休みなく発生し続けている点が見逃せないポイントです。
「1日17円なら気にならない」と感じても、1か月では約510円、1年では約6,000円以上が積み重なっていきます。日々の小さな電力消費が年間でまとまった出費につながることを意識しておくと、節電への取り組み方も変わってくるのではないでしょうか。
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結論をまとめると!
・待機電力が大きい家電はガス温水器、テレビ、エアコン、電話機などである
・待機電力がほとんど発生しない家電もある |
ここまで、待機電力は年間約6,000円以上にもなることを解説しました。では、待機電力が大きい家電にはどのようなものがあるのでしょうか?
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家電
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待機電力の割合
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ガス温水器
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19%
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テレビ
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10%
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エアコン
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8%
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電話機
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8%
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BD・HDD・DVDレコーダー
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6%
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温水洗浄便座
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5%
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パソコン
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4%
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ネットワーク機器
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3%
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電子レンジ・オーブンレンジ
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3%
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インターホンセット
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2%
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参考:資源エネルギー庁「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要」
上図は、資源エネルギー庁の調査を参考に、待機電力の大きな家電をまとめたものです。
もっとも待機電力の割合が大きいのはガス温水器で、全体の19%を占めています。次に待機電力が大きいのはテレビで全体の10%、3番目はエアコンと電話機でそれぞれ8%です。
こうしてみると、上位4つの家電だけで、待機電力全体の約半分を占めていることがわかります。ここからは、それぞれの家電の待機電力が大きくなる理由や対策方法をみていきましょう。
ガス給湯器は、家庭における待機電力の消費がもっとも大きい家電で、全体の19%を占めています。ガスを使う機器でありながら電力消費が大きい理由は、液晶パネルの常時表示や温度センサーの自動起動などに電力を必要とするためです。
給湯器は常にお湯を出せるよう待機しているため、コンセントを抜くという対策が取りにくい家電でもあります。しかし、長期の外出時や旅行中など明らかに使わない期間は、電源をオフにするだけでも待機電力の削減につながるでしょう。
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テレビは待機電力全体の約10%を占めており、ガス給湯器に次いで消費が大きい家電です。リモコン操作への常時対応や、番組表の自動更新、録画予約のデータ保持などがおもな原因となっています。
リモコンで電源をオフにしただけではスタンバイ状態が続くため、待機電力は発生し続けます。就寝前や外出時など、しばらく使わないタイミングでコンセントを抜く習慣をつけると、年間を通じた節約効果が期待できるでしょう。
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エアコンは待機電力全体の約8%を占めており、テレビと並んで消費が大きい家電のひとつです。リモコン信号の受信待機に加え、冷暖房機能を支える冷媒の維持などにも電力が使われています。
使用シーズン中はコンセントを差しておく必要がありますが、春や秋などのオフシーズンには抜いておくのがおすすめです。再び使い始める際は、コンセントを差してから少し時間を置いて運転を開始すると、圧縮機への負担も軽減できるでしょう。
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ガス給湯器・テレビ・エアコンに注目しがちですが、電話機(8%)、BD・HDD・DVDレコーダー(6%)、温水洗浄便座(5%)なども見落とせません。電話機は着信待機、レコーダーは録画予約や番組表の受信、温水洗浄便座は便座の保温やタンク内の湯の維持にそれぞれ電力を消費しています。
これらは日常的に使う頻度が高いため、コンセントを抜くのが難しい場合もあるでしょう。温水洗浄便座であれば本体の省エネモードを活用する、レコーダーであれば録画予約がない時期にコンセントを抜くなど、家電ごとに工夫を取り入れることが大切です。
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すべての家電が大きな待機電力を消費しているわけではありません。ドライヤーやアイロン、掃除機など、コンセントを差しても通電するだけで内部にスタンバイ機能を持たない家電は、待機電力がほとんど発生しないとされています。
こうした家電のコンセントをこまめに抜いても、節電効果はごくわずかです。限られた手間で効率よく節約するためには、先ほどのランキングで上位に入った家電から優先的に対策するのがよいでしょう。
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結論をまとめると!
待機電力を減らすのに効果的な方法は以下の6つ!
①本体の主電源を切るだけでも待機電力は抑えられる ②使わない家電はコンセントを抜いておく ③節電タップを使う ④家電の省エネモードを活用する ⑤充電ケーブルの差しっぱなしをやめる ⑥最新の省エネ家電に買い替える |
待機電力は、主電源を切る・コンセントを抜く・節電タップを使うなど、日々のちょっとした工夫で減らせます。ここからは、今日からすぐに実践できる6つの方法をみていきましょう。
もっとも手軽にできる対策は、家電本体の主電源を切ることです。リモコンで電源をオフにしただけではスタンバイ状態が続きますが、本体の主電源を切れば待機電力を大幅に抑えられます。
資源エネルギー庁によると、テレビやパソコン、プリンターなどは、主電源を切ったり長時間使わないときにコンセントからプラグを抜いたりすることで、0.5〜0.8%の節電効果があるとされています。小さな数字に見えるかもしれませんが、毎日の積み重ねで年間の電気代にも差が出るでしょう。
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主電源を切るだけでなく、使わない家電はコンセントそのものを抜いておくとさらに効果的です。コンセントに接続している限り、微量の電流が流れ続ける家電もあるため、抜くことで待機電力を完全にカットできます。
とくにエアコンのオフシーズンや、長期間使わないレコーダーなどは、コンセントを抜いておくだけで数か月分の待機電力を丸ごと削減できるでしょう。ただし、録画予約がある家電や再設定が必要な家電については、抜くタイミングに注意が必要です。
関連記事:コンセント差しっぱなしだと電気代はいくらかかる?抜くべき家電や節約方法をわかりやすく解説!
コンセントの抜き差しが面倒に感じる方には、節電タップの活用がおすすめです。スイッチ付きの節電タップを使えば、コンセントを抜かなくてもスイッチをオフにするだけで通電を遮断できます。
テレビ周りやパソコン周りなど家電が集中する場所に導入すると、手間をかけずに待機電力を減らせるでしょう。個別にスイッチが付いているタイプを選べば、必要な家電だけ通電を残すこともできます。
コンセントを抜くのが難しい家電には、省エネモードの活用が効果的です。テレビの「省電力設定」や温水洗浄便座の「節電モード」などを有効にするだけで、普段の使い方を変えずに待機電力を削減できます。
設定は一度おこなえばそのまま継続されるため、コンセントを抜いたり差したりする手間もかかりません。購入時の初期設定では省エネモードがオフになっている場合もあるので、一度お使いの家電の設定画面を確認してみるとよいでしょう。
充電が終わった充電ケーブルは、そのままにせずコンセントから抜く習慣をつけましょう。スマートフォンやタブレットの充電器は、端末を外したあとも差しっぱなしにしがちですが、充電器単体でも微量の電力を消費し続けています。
家庭内に複数の充電器があることを考えると、積み重なる消費電力は無視できません。見落としやすいポイントだからこそ、意識するだけで確実な節約効果が得られるでしょう。
家電そのものを最新の省エネモデルに買い替えることで、待機電力を根本から小さくすることが可能です。近年の家電は省エネ技術が大きく進化しており、古い家電と比べて待機電力が大幅に削減されている製品が数多くあります。
参考:一般財団法人 家電製品協会「2025年度版 スマートライフおすすめBOOK」
一般財団法人 家電製品協会「2025年度版スマートライフおすすめBOOK」によると、最新の省エネタイプのエアコンは、10年前のものと比較して約14%の電力を削減できるとされています。
家電の買い替えは初期費用はかかるものの、長い目で見ればオトクになることも珍しくありません。環境省の比較サイトでは、実際に家電を買い替えた場合に電気代がどれぐらい安くなるのか、製品ごとに調べることができます。気になる方はご活用ください。
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結論をまとめると! 待機電力を節約するときに注意すべきポイントは以下の2つ! |
待機電力の節約は節電にとても効果的ですが、やみくもにコンセントを抜けばよいわけではありません。ここからは、事前に知っておきたい2つの注意点を確認しておきましょう。
家電のなかには、コンセントを抜くと時計や予約設定などがリセットされてしまうものがあります。たとえば、録画予約中のレコーダーや、タイマー設定をしているエアコン・炊飯器などは、コンセントを抜くと再設定の手間が発生してしまうでしょう。
また、Wi-Fiルーターやネットワーク機器は電源を落とすとインターネット接続が一時的に途切れるため、在宅勤務中などは注意が必要です。コンセントを抜く前に「この家電は抜いても問題ないか」を確認する習慣をつけておくと、余計な手間やトラブルを防げます。
すべての家電のコンセントを一つひとつ抜く必要はありません。大切なのは、待機電力が大きい家電を優先的に対策することです。前述した待機電力の大きな家電ランキングの上位にある家電を中心に取り組めば、少ない手間で効率よく電気代を抑えられるでしょう。
ドライヤーやアイロンなどスタンバイ機能を持たない家電は、コンセントを差していても待機電力がほとんど発生しません。こうした家電まで対策しようとすると手間ばかりかかるため、無理なく続けられる範囲で取り組むことが長期的な節約のコツです。
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結論をまとめると!
・電気料金単価の安い電力会社に乗り換えると、手間なく家中の電気代を安くできる!
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ここまでご紹介してきた待機電力の節約方法はどれも効果的ですが、削減できる金額には上限があります。待機電力が占める割合は家庭の消費電力全体の約5%であり、どれだけ徹底しても節約できるのは年間数千円程度にとどまるでしょう。
電気代をより大きく減らしたいのであれば、電気料金単価そのものを下げるという視点も重要です。電気料金単価の安い電力会社に切り替えれば、普段の使い方をまったく変えなくても家中の電気代を抑えられます。節電の工夫と合わせて、電力会社の見直しもぜひ検討してみてください。
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しろくま電力では、家庭・低圧法人を対象とした電力プラン「しろくまプラン」を提供しています。
このプランの特徴は「基本料金が0円」であること。それ以外の単価も、以下のように大手電力会社より安いケースがほとんどです。電力を切り替えるだけで、節電をしなくても電気代を安くできる可能性が非常に高いのです。
※ここに別途、大手電力は「燃料費調整額」「再エネ賦課金」が、しろくまプランは「電源調達調整費」「再エネ賦課金」が発生します。
また「しろくまプラン」は電気代が安いだけでなく、発電の際にCO2を排出しない実質再生可能エネルギーをお届けしています。切り替えるだけで、地球温暖化の防止に貢献することができます。
環境にも家計にもやさしい「しろくまプラン」への切り替えをお考えの方は「しろくまプランお申し込みページ」または以下のバナーからお申し込みください。申込ページでは、プランの詳細についてわかりやすく説明しています。