【法人向け】ソーラーカーポートとは?メリット・デメリット、注意点をわかりやすく解説
※この記事は2024年9月5日に最新の情報に更新されました。
昨今、電気代やCO2を削減するために、太陽光発電設備を導入する法人が増えている。
太陽光発電設備は様々な場所に設置できるが、その1つとして注目されているのが、駐車場に太陽光発電設備を設置する「ソーラーカーポート」だ。
そこでこの記事では、ソーラーカーポートの導入を検討中の法人に向けて、ソーラーカーポートのメリットやデメリット、導入にあたっての企業選びのポイントなどを解説する。
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ソーラーカーポートとは?
ソーラーカーポートとは、駐車場に設置するカーポート型の太陽光発電設備のことだ。カーポートとは、柱と屋根だけでできた簡易的な車庫で、その屋根部分に太陽光パネルを設置したものをソーラーカーポートという。
ソーラーカーポートは駐車スペースさえあれば、屋根の面積や建物の耐震性を気にせず導入できる。すでに屋根上に太陽光パネルを設置している企業でも、太陽光発電設備を増やす手段として非常に有効的だ。
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ソーラーカーポートの種類とは?
ソーラーカーポートには主に3つの種類がある。
①太陽光発電一体型のソーラーカーポート
1つ目が「太陽光発電一体型のソーラーカーポート」だ。これはカーポートの屋根部分が太陽光パネルになっているもので、ソーラーパネルやパワーコンディショナーなど、周辺機器の設置を前提に設計されている。基本的に太陽光パネルは取り外せない場合が多い。
②太陽光発電搭載型のソーラーカーポート
2つ目が、カーポートの屋根の上に太陽光パネルを設置する「太陽光発電搭載型のソーラーカーポート」だ。太陽光発電一体型との違いは、太陽光パネルを自由に取り外すことができる点である。
しかしカーポートによっては太陽光パネルの設置を前提としていないものもあるため、重さに耐えられず設置ができないケースがある。
③オーダーメイドタイプのソーラーカーポート
3つ目がオーダーメイド型のソーラーカーポートだ。これは敷地に合わせてカーポートを設計し、その上に太陽光パネルを設置するものである。費用が少し高くなるが、設置場所の面積や環境に合わせたカーポートを設置できる。
法人がソーラーカーポートを導入するメリットとは?
法人ががソーラーカーポートを導入するメリットは主に6つある。
メリット①:屋根以外のスペースを有効活用でき、利便性の向上につながる
1つ目のメリットがスペースを有効活用できる点だ。太陽光発電設備を設置しようとしても「工場の老朽化が進んでいて設置を断られた」「設置するスペースに余裕がない」など、屋根上に発電設備が設置できないケースがある。しかし、ソーラーカーポートは駐車スペースがあれば設置可能だ。
ソーラーカーポートは、雨の日は雨除け、晴れの日は日除けになる。雨の日だと濡れずに乗り降りできるため店舗の場合は売上アップが期待でき、ビルや工場でも従業員が濡れずに済む。晴れの場合、ゴルフ場などに設置すれば車内の温度が上がりすぎるのを防ぐことができる。
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メリット②:発電した分だけ電気代を安くできる
2つ目のメリットが、ソーラーカーポートで発電した電気を使うことで、電力会社から購入する電気量が減り、電気料金を安くできる点だ。
設置費用を自社で負担して設置する「自社所有モデル」の場合、初期費用が発生するが、発電した電気は無料で使用できる。月々の電気料金を大幅に安くできるのだ。
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メリット③:CO2排出量を削減でき、脱炭素につなげられる
3つ目のメリットが、CO2排出量を削減できる点だ。太陽光は再生可能エネルギーであり、二酸化炭素を一切排出しない。そのため脱炭素経営やカーボンニュートラルの実現に繋げられる。
RE100の加盟条件も満たすことができ、ESG投資の呼び込みやプライム市場の所属などの効果も期待できるのだ。取引先からCO2削減を求められている法人も、ソーラーカーポートを設置することで対応が可能となる。
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メリット④:蓄電池の併用で災害時の非常用電源になる
4つ目のメリットが、蓄電池との併用で非常用電源としても活用できる点だ。災害の発生などでインフラが一時的にダウンしても、蓄電池を併用すればソーラーカーポートで発電した電気を貯めることができ、そのまま非常用電源として使用できる。パワーコンディショナー(パワコン、PCS)に自立運転機能が必要なので、その点だけ注意が必要だ。
さらに蓄電池を活用すれば、昼間に発電した電気を貯めることができ、夜間などでも電気が使用できるようになる。BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)対策の観点からも非常に有効的だ。
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メリット⑤:EV充電設備と連携できる
5つ目のメリットが、ソーラーカーポートはEV充電設備と連携できる点だ。近年、環境意識の高まりや燃料コストが上がっており、EV(電気自動車)の需要が世界的に増加している。社用車としてEVの導入を検討している企業もあるのではないだろうか。
そういった場合、ソーラーカーポートとEV充電設備を連携することで、太陽光でつくった電気をそのままEVに充電できる。電気代を抑えられるのはもちろん、今はまだあまり事例が多くないため、対外的に「環境に配慮している企業」としてのアピールにもつなげられる。
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メリット⑥:契約によっては売電収入が得られることもある
6つ目のメリットが、ソーラーカーポートで余った電気を得ることで収入を得られる点だ。FIT制度やFIP制度を活用することで、ソーラーカーポートで作った電気を電力会社に売却することができる。10kW以上の太陽光発電の場合、10円/kWhで売電できる。
ただし注意すべきは、これは設置費用を自社で負担した場合のみ活用できる点だ(PPAモデルは対象外)。また自社で設置費用を負担した場合でも、補助金を活用していると売電が許可されないケースがある。売電も考えている法人は、施工業者に相談することをおすすめする。
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法人がソーラーカーポートを導入する上でのデメリットとは?
次に法人がソーラーカーポートを導入する際のデメリットを5つ説明する。
デメリット①:設置前に建築確認申請を行う必要がある
1つ目のデメリットが、設置前に建築確認申請を行う必要がある点だ。
建築基準法においてソーラーカーポートは「建築物」に該当する。そのため導入する際「法で定められた建ぺい率(敷地の広さに対する建物の面積の割合)を守っている」という申請が必要だ。この申請を建築確認申請という。
建築確認申請を受け付けているのは、役所の担当部署もしくは民間の指定確認検査機関だ。ソーラーカーポートを扱う企業によっては申請を代行できるため、手間をかけたくない場合はそういった企業に依頼するのも一つの手だ。ちなみに屋根上・野立ての太陽光発電所は建築物に該当しないため申請は不必要である。
デメリット②:企業選びを誤れば、設置費用が高くなる可能性がある
2つ目のデメリットが、企業によっては設置費用が高くなる可能性がある点だ。ソーラーカーポートは企業ごとにタイプが異なるため、どの会社を選ぶかで価格も大きく変わる。
「A社よりもB社の方が価格が安く、機能性もデザインもよかった」ということもあり得るため、相見積もりをとることをおすすめする。ソーラーカーポートの価格相場は、大体30〜40円/kWhほどだ。しかし設置台数が少ない場合、60万円/kWh以上のものもある。損しないためにも複数社から相見積もりを取ることをオススメする。
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デメリット③:周辺環境によっては発電量が少ない可能性がある
3つ目のデメリットが、周辺環境によっては発電量が期待できない可能性がある点だ。例えば駐車場周辺に建物や樹木があり影ができる場合、ソーラーカーポートは発電することができない。
発電できないとなると、電気代・CO2排出量の削減効果も期待できなくなってしまう。導入後に気づいて後悔しないためにも、専門知識や経験が豊富な施工業者を選ぶことをおすすめする。
デメリット④:ソーラーカーポートの種類によっては駐車しづらくなる場合がある
4つ目のデメリットが、ソーラーカーポートによっては設置後に駐車しづらくなり、利便性が落ちてしまう点だ。②でも述べたが、「A社よりもB社の方が価格が安く、機能性もデザインもよかった」という可能性は十分に起こりうる。ここでは、デザインについて説明したい。
ソーラーカーポートは、基本的に四本の柱で成り立っている。そのため、メーカーによっては「柱が邪魔で駐車しづらい」「扉の開け閉めがやりづらい」といった問題があり、場合によっては駐車台数を減らす必要もある。快適に利用できるか、駐車可能台数を減らさずに済むかどうかも注意しておきたいポイントだ。
デメリット⑤:固定資産税がかかるケースがある
5つ目のデメリットが、ソーラーカーポートは固定資産税がかかるケースがある点だ。以下の条件に該当する場合、固定資産税が発生する。
・基礎が地中に埋められている
・出力が10kW以上ある
・太陽光発電一体型のソーラーカーポートである
法人の場合、太陽光発電一体型のソーラーカーポートが多いため、固定資産税が発生する可能性がある。固定資産税が発生するかどうかは設置業者に確認するといいだろう。
法人がソーラーカーポートを導入する上での注意点とは?
ここまで法人がソーラーカーポートを導入する際のメリットとデメリットを解説してきた。次に、法人がソーラーカーポートを導入する際の注意点を説明していく。
注意点①:補助金の準備は早めに済ませる
ソーラーカーポート導入の際、是非とも活用したいのが補助金だ。
2024年現在、ソーラーカーポートの導入にあたり、環境省が行う「建物における太陽光発電の新たな設置手法活用事業」が活用できる。
この補助金は条件を満たした法人であればどの事業者でも応募可能だ。採択された場合、ソーラーカーポートの導入費用が3割以上安くなる(補助金額の上限は1億円)。
ただし補助金の申請は複雑で、かなり時間がかかってしまう。何回か公募が行われると事前に発表されていても一次で締め切るケースも多いため、必要書類の準備は前もって進めることをおすすめする。
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注意点②:正しい知識を持った業者に相談する
2つ目の注意点が「設置する業者選び」だ。先述したように、企業選びを誤ると初期コストが高くなる上に発電量が期待できない場合がある。こうした事態を防ぐためにも施工実績やノウハウが豊富な企業を選ぶことをオススメする。
企業によっては補助金や建築確認申請などを代行できる場合もあるため、そういった対応ができるかどうかを企業選びのポイントの一つにするのもいいだろう。
注意点③:ソーラーカーポートのデザインを考える
ソーラーカーポートといえば4本足が一般的だが、最近は2本足の片持ちタイプも増えている。この場合、駐車がスムーズにできたり、車が柱にぶつかるリスクを減らしたりできる。
もし店舗や来客が多いオフィスなどの駐車場にソーラーカーポートを設置する場合は2本足タイプのものを導入するといいだろう。
注意点④:事故に備えた準備や保険の加入を検討する
先述したように、ソーラーカーポートは車が柱にぶつかるなどのリスクがある。そのため、柱に緩衝材を設置したり、夜間でも使えるよう照明器具を取り付けるなど、ソーラーカーポートに何かしらの対策を講じるといいだろう。
また、万が一の事故に備えたい場合は保険への加入を検討するといいだろう。こうした保険の相談も、施工実績が豊富な企業であれば対応することができる。
注意点⑤:収支表が金額で計算されているか確認する
ソーラーカーポートの耐用年数や固定資産税は、設備の用途や自治体などによって異なる場合がある。実際に導入する場合は、固定資産税について税理士や管轄の税務署に確認するといいだろう。
また業者によっては収支計算表が適切でない可能性があるため注意が必要だ。ちゃんと固定資産税が記載されているか、そして固定資産税は合っているのか、金額を把握したうえで確認することをおすすめする。
ソーラーカーポートの設置が向いている企業の特徴とは?
ソーラーカーポートを設置することをおすすめする企業の特徴を3つ紹介する。
特徴①:屋根上や自社敷地内に太陽光発電設備を設置できない法人
1つ目が自社敷地内に太陽光発電設備を導入できない企業だ。ビルや工場の屋根上の場合、敷地の広さが不十分だったり、建物の老朽化が進んでいたりすると太陽光発電設備を設置できない場合がある。
しかしソーラーカーポートは駐車場があれば設置できる。ソーラーカーポートの場合、土地を有効活用して利便性を上げることもできるため、何らかの理由で太陽光発電設備の導入を諦めていた企業にもおすすめだ。
特徴②:太陽光発電設備を導入済みだが、さらに発電量を増やしたい法人
2つ目が、すでに太陽光発電設備を導入していて、さらに発電量を増やしたいと考えている企業だ。屋根上や遊休地と合わせてソーラーカーポートを導入することで、さらに発電量を増やすことができる。
CO2削減量が目標に達していない、電気代をもっと安くしたい、土地を有効活用したい法人はソーラーカーポートの導入を検討するといいだろう。
特徴③:自社で電気自動車を使用している法人
3つ目が、社用車として、EVやPHEVなどの電気自動車を使用している法人だ。ソーラーカーポートには、タイプによっては充電器つきのものもある。その場合、発電した電気をそのまま充電できる。
充電器が付いていないものでも、オプションなどで追加できる場合もあるため、一度相談することをおすすめする。
法人がソーラーカーポートを無料で設置する方法とは
ここまでソーラーカーポートの導入が向いている企業の特徴を解説してきた。この特徴に当てはまる法人のなかには、コスト面が理由で導入を躊躇している場合もあるのではないだろうか。
そういった法人にオススメしたいのが、PPAモデル(コーポレートPPA)の活用だ。PPAモデルを活用することで、初期費用0円でソーラーカーポートを導入できる。
PPAモデルとは、PPA事業者が、法人が所有する土地に無料で太陽光発電システムを設置し、そこで発電した電気を法人が買い取って使用する取り組みのことだ。PPAは「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」の略称である。
PPAモデルは法人が所有する土地を使うが、太陽光発電システムやそこで発電した電気の所有権はPPA事業者側(第三者側)にある。そのため電気を買い取る必要があるが、PPAモデルの電気代は通常の電気代より安くなる場合がほとんどだ。また契約期間が終われば太陽光発電設備の所有権は法人側に無償譲渡される。
これ以外にもメリットがあるため気になる法人はぜひ以下の記事を参照いただきたい。弊社にお問い合わせをいただければ、よりわかりやすくお伝えすることも可能だ。
関連記事:【図解】太陽光発電のPPAモデルとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説!
関連記事:オンサイトPPAとは?オフサイトPPAとの違い、メリットデメリットをわかりやすく解説
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ソーラーカーポートの導入事例
次にしろくま電力のソーラーカーポートの導入事例を紹介する。
導入事例①:ケーヨーデイツー様の店舗駐車場にソーラーカーポートを設置
しろくま電力と、しろくま電力が出資するMaF合同会社は、株式会社ケーヨーが展開するケーヨーデイツーの4店舗に自家消費型のソーラーカーポートを設置。オンサイトPPAモデルによる電力提供を開始した。
2021年にソーラーカーポートを導入したケーヨーデイツー八街店の発電容量は約250kW。店舗の使用電力の約4割をソーラーカーポートで賄っている。この事例は、環境省が発表した「優良事例」としても紹介されている。
参考:しろくま電力「エンバイオ・ホールディングスと共同で、ケーヨーデイツーの3店舗にソーラーカーポートを設置。PPAでの電力提供を2月1日から開始。」
導入事例②:茨城県八千代町役場の職員用駐車場にソーラーカーポートを設置
2023年にしろくま電力は茨城県結城郡八千代町と常陽グリーンエナジー株式会社と協業し、八千代町役場の職員用駐車場にソーラーカーポートを設置。同年4月よりPPAモデルによる電力供給を開始した。
想定年間発電量は145,266kWhで、これによって約24.6%の電力を賄うことができる計算だ。電気代を大幅に削減するのはもちろん、年間58.4tのCO2排出量を削減する見通しである。
参考:常陽銀行としろくま電力が協業し、八千代町にソーラーカーポートPPAによる電力供給を開始
導入事例③:滋賀県湖南市の5施設にソーラーカーポートを設置
2023年、しろくま電力は滋賀県湖南市とパシフィックパワー株式会社、こなんウルトラパワー株式会社との協業により、湖南市のコミュニティセンターなど5施設にソーラーカーポートを設置した。
5施設の出力規模は合計339.3kW。この取り組みによってCO2の年間排出量を170t削減する見通しだ。
参考:しろくま電力、湖南市の5施設にしろくまカーポートを設置
導入事例④:カレドニアン・ゴルフクラブにソーラーカーポートを設置
2024年、しろくま電力は、カレドニアン・ゴルフクラブ(千葉県山武郡)の駐車場にソーラーカーポートを設置した。
今回設置したのは駐車台数64台分のソーラーカーポートで、年間想定発電量は 258,617kWhで、年間117.5tのCO2排出量の削減を見込んでいる。
後方のみの片持ちタイプで駐車の際に支柱が邪魔にならないこと、高さ最大3.6mとハイルーフタイプの車でも駐車できること、広々とした駐車空間によりゴルフバックなどの大きな荷物の積み下ろしがしやすいことが導入のポイントとなった。
参考:ハイルーフにも対応可の最大高3.6m。しろくま電力(旧afterFIT)のソーラーカーポートをカレドニアン・ゴルフクラブに設置
導入事例⑤:那須ガーデンアウトレットにソーラーカーポートと屋根上太陽光発電設備を設置
2024年、しろくま電力は双日株式会社、株式会社ミライト・ワンと協業し、那須ガーデンアウトレット(栃木県那須塩原市)にソーラーカーポートと屋根上太陽光発電設備を設置した。
この案件は2023年10月に着工し、約2ヶ月で設置工事を完了している。短期間で完工したのは、弊社が独自で工法を開発しているからだ。
またソーラーカーポートの開発も独自に進め、強度を維持したまま柱を少なくすることでコスト削減と駐車のしやすさを両立している。
今回の施工では、施設東側の駐車場全域(優先駐車場スペース含む計208台分)に出力625.4kW、施設棟屋根に306.4kWの太陽光発電設備を設置。年間約387.4tのCO2排出削減を見込んでいる。
参考:双日、ミライト・ワン、しろくま電力(旧afterFIT)が那須ガーデンアウトレットにソーラーカーポートと屋根置き太陽光発電設備を導入
しろくま電力のソーラーカーポートは駐車しやすい2本足タイプ
電気代・CO2排出削減を実現し、補助金申請なども手厚くサポート
しろくま電力ではソーラーカーポート「しろくまカーポート」の施工を手がけている。「しろくまカーポート」は、従来の4本足タイプのソーラーカーポートと異なり、前方に脚がない2本足タイプだ。一級建築士監修のもと、2年の歳月をかけて開発した(下図参照)。
(左が従来の4本足のソーラーカーポートで、右がしろくま電力が開発した2本足タイプ)
しろくま電力は、ホームセンターであるケーヨーデイツー4店舗(八街店、姉崎店、佐原店、長生店)に「しろくまカーポート」を設置している。八街店では234kW分のソーラーカーポートを導入。発電した電気は、店舗で使用する電力の約4割を担う計算だ。
この事例は、環境省が発表した「ソーラーカーポート等の新たな自家消費型太陽光等の導入支援事業に関する優良事例」において、優良事例として掲載された。
「しろくまカーポート」を導入するメリットは以下の3点が挙げられる。
・業界トップクラスの低価格
・2本足だからこその高い利便性
・4本足と同等の優れた耐久性
「しろくまカーポート」のメリット①:業界トップクラスの低価格
これまでソーラーカーポートは資材や施工方法の関係で単価が高く、普及が進んでこなかった。しかししろくま電力では、資材を大量購入し、効率のよい工法を自社で開発。調達から施工までを内製化し、4台用のソーラーカーポートだけを扱うことで大幅なコストダウンに成功した。
こういった取り組みにより、業界トップクラスの低価格でソーラーカーポートの設置が可能だ。PPAモデルを活用し、初期費用0円でソーラーカーポートを導入することもできる。
(実際にケーヨーデイツー姉崎店に設置されている、2本足のしろくまカーポート)
「しろくまカーポート」のメリット②:2本足だからこその高い利便性
「しろくまカーポート」が2本足である理由は、利用者目線を徹底的に追求しているからだ。前方の支柱をなくすことで、従来のソーラーカーポートよりも駐車がしやすい。さらに前方の支柱がスペースを取らないため、駐車可能台数を減らすことなく設置できる。
ケーヨーデイツー八街店にて、実際に買い物で利用された方に話を伺うと「開放感があって扉の開け閉めがしやすい」「雨の日に荷物が多くても安心して利用できる」などの声が挙がった。「しろくまカーポート」は電気代・CO2排出の削減だけでなく、雨の日の利便性向上・売上UP効果も期待できるのだ。
「しろくまカーポート」のメリット③:4本足のソーラーカーポートと同等の優れた耐久性
「しろくまカーポート」は2本足だが、耐久性は4本足と同等である。支柱を減らすにあたり、私たちは2本足でも耐久性を維持できるよう研究を重ね、試験を繰り返した。
その結果、しろくま電力独自の工法の開発に成功。これにより、従来の四本足のソーラーカーポートと同等の耐久性を実現した。標準仕様の場合、積雪量が41cm以下、風速が39m/s以下の地域で設置可能だ。
このように「しろくまカーポート」は従来のソーラーカーポートよりも多くの導入メリットがある。さらに導入の際、今回の記事で解説した補助金の申請についても、担当者が手厚くサポートする。
(実際にケーヨーデイツー姉崎店に設置されている、2本足のしろくまカーポート)
無料かんたんシミュレーションで、どれだけ電気代が安くなるかの確認を
「ソーラーカーポートを導入すれば、実際にどれだけ電気代が安くなるのか知りたい」
こういった声にお応えすべく、しろくま電力では「しろくまカーポートのAI導入シミュレーション」を提供している。
シミュレーションは、電気代の検針表を用意し、導入を希望する場所の住所と希望台数、電気の使用状況を入力するだけ。あとは全国の日射量データを学習したAIが、削減できる電気代をすぐに算出する。
導入シミュレーションの利用・お見積もりのお問い合わせは「しろくまカーポートのAI導入シミュレーションページ」または下記バナーから。
シミュレーションでなく、直接問い合わせたい場合はこちらまたは下記バナーから。
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