【法人向け・2025年最新】電気代を値上げする電力会社一覧!企業がすべき電気料金の削減方法とは
※この記事は2025年1月10日に最新の情報に更新されました。
2020年以降、電気代の値上げが続いている。2023年4月には大手電力7社の大幅な値上げが実施されたが、それ以降も大手電力は電気代を値上げしているため注意が必要だ。
そこでこの記事では、高圧・特別高圧の電力を使用する法人に対し、大手電力会社の電気代値上げに関する情報を解説。電気代が高い理由や今後の見込みについても解説し、最後に法人ができる電気代の削減方法を紹介する。
この記事を読んでわかること ・大手電力会社の電気代はどれくらい上がっているのか ・なぜ大手電力会社は電気代を値上げしたのか ・電気代値上げに悩む法人にできる対策とは |
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【法人向け】大手電力会社の電気代値上げ情報を紹介
最初に、各電力会社ごとの電気代値上げ情報を簡単に解説していく。
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①北海道電力の法人向け電気代の値上げ情報
北海道電力では、2023年4月より以下のように法人向けの電気代を値上げしている。
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これにより北海道電力の法人向け電気代は18〜19%程度値上がりしている。
さらに毎年託送料金が見直されており、2025年現在も北海道電力の電気代は高い場合があるため要注意だ。詳細については以下の記事を参照いただきたい。
関連記事:北海道電力の電気料金値上げをわかりやすく解説!市場価格調整単価とは?電気代を安くする方法も紹介
関連記事:託送料金とは?仕組みとレベニューキャップ制度をわかりやすく解説!
関連記事:「市場価格調整単価」とは?電気代がまた上がる?仕組みと対策をわかりやすく解説
②東北電力の法人向け電気代の値上げ情報
東北電力では、2023年4月より以下のように法人向けの電気代を値上げしている。
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これにより東北電力の法人向け電気代は20%以上値上がりしている。
法人によっては値上げ幅が30%を超える場合もあるため要注意だ。詳細については以下の記事を参考にしていただきたい。
関連記事:東北電力の電気料金値上げをわかりやすく解説!市場価格調整とは?電気代を安くする方法も紹介!
関連記事:【注意】東北電力の最終保証供給が大幅値上げ!法人ができる高騰対策とは?
③東京電力EPの法人向け電気代の値上げ情報
東京電力EPでは、2023年4月より以下のように法人向けの電気代を値上げしている。
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これにより東京電力EPの法人向け電気代は15%程度値上がりしている。
また2024年4月より東京電力EPは託送料金を見直しており、基本料金と電力量料金の単価を値上げしているため注意が必要だ。
詳細については以下の記事を参考にしていただきたい。
関連記事:東京電力の電気料金値上げをわかりやすく解説!市場価格調整項とは?電気代を安くする方法も紹介!
④中部電力ミライズの法人向け電気代の値上げ情報
中部電力ミライズでは、2023年4月より以下のように法人向けの電気代を値上げしている。
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これにより中部電力ミライズの法人向け電気代は10%程度値上がりした。
さらに2023年度は託送料金の見直しに合わせて「基本料金・電力量料金」をさらに値上げしているため2025年現在も注意が必要だ。詳細は以下の記事を参考にしていただきたい。
関連記事:2023年4月より中部電力ミライズの電気代が大幅値上げへ!法人がすべき対策とは
関連記事:中部電力PGの最終保障供給の料金がさらに値上げ!法人ができる対策を解説!
⑤北陸電力の法人向け電気代の値上げ情報
北陸電力では、2023年4月より以下のように法人向けの電気代を値上げしている。
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これにより北陸電力の法人向け電気代は25%程値上がりした。この値上げとは別に北陸電力では託送料金を見直しており、「基本料金・電力量料金」がさらに値上がりしているため注意しておこう。
詳細は以下の記事を参考にしていただきたい。
参考記事:北陸電力の電気料金値上げをわかりやすく解説!市場価格調整単価とは?電気代を安くする方法も紹介
⑥中国電力の法人向け電気代の値上げ情報
中国電力では、2023年4月より以下のように法人向けの電気代を値上げしている。
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これにより、中国電力の法人向け電気代は17%程値上がりした。
2024年12月に島根原発2号機が再稼働した関係で、中国電力では2025年度より電気代が見直される見込みだ。しかし値下げ幅は単価にして0.3円程度と、電気代はほとんど下がらないため注意しておこう。
中国電力の具体的な値上げ額や、見直し後の燃料費調整額のわかりやすい解説、今後の高騰対策については下記記事を参照いただきたい。
参考記事:中国電力の電気代値上げをわかりやすく解説!市場価格調整額とは?高い燃料費調整額の対策は?
⑦四国電力の法人向け電気代の値上げ情報
四国電力では、2023年4月より以下のように法人向けの電気代を値上げしている。
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これにより、四国電力の法人向け電気代は10%程値上がりした。四国電力の値上げ幅は他の大手電力会社より小さいものの、それでも10%上がっているため注意しよう。
四国電力の具体的な値上げ額や、見直し後の燃料費調整額のわかりやすい解説、今後の高騰対策については下記記事を参照いただきたい。
参考記事:四国電力の電気料金値上げをわかりやすく解説!電気代を安くする方法も紹介
なぜ大手電力会社は電気代を値上げしたのか
2023年4月に大手電力会社は電気代の大幅な値上げを行い、その後も電気料金が上がっていることを説明した。それでは、なぜ大手電力会社は値上げをしたのか? ここからは値上げの理由を解説する。
関連記事:【最新】法人の電気代が高いのはなぜ?電気料金が高騰する理由と対策をわかりやすく解説!
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2023年4月に大手電力会社が値上げした理由
ここまで述べた値上げの内容は主に2023年4月の値上げだが、この主な要因は「燃料費高騰に伴う収益の悪化」だ。
(出典:経済産業省が発表した資料や各社の研究データをもとに弊社作成)
上図は火力発電に使用する化石燃料(石炭、天然ガス、石油)の価格推移だ。2020年ごろから燃料費は値上がりしており、2022年には過去最高値となった。
その後、値上げは落ち着いたものの、価格は2020年以前に戻ることはなく、2025年現在も高止まりが続いている。
燃料費が上がった最も大きな原因は「2022年ロシア・ウクライナ問題」だ。資源大国であるロシアが西側諸国の経済制裁に反発し燃料の輸出を制限した結果、化石燃料の供給量が減少。脱コロナ禍に向けて需要が増えるタイミングと重なり大幅に値上がりしたのだ。
電力会社 | 2022年度の経常利益 |
北海道電力 | ▲620億円 |
東北電力 | ▲2,400億円 |
東京電力EP | ▲5,020億円 |
北陸電力 | ▲1,000億円 |
関西電力 | ▲550億円 |
中国電力 | ▲1,400億円 |
四国電力 | ▲300億円 |
九州電力 | ▲1,000億円 |
沖縄電力 | ▲490億円 |
これにより大手電力会社の発電コストが売上を上回る事態となり、大手電力会社は上図のように軒並み赤字となった。この赤字分を補填するために多くの電力会社が値上げに踏み切ったのだ。
関連記事:電気代の燃料費調整額とは?仕組みや今後の見通し、安くする方法をわかりやすく解説
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2023年以降、毎年4月に電気代が変動している理由
また託送料金のレベニューキャップ制度の開始により、2023年以降、毎年4月は電気代が見直されている。
託送料金とは送電線の使用料で、電力会社から電気を購入する場合に支払う必要がある。
これまで、送電線の管理を行う「一般送配電事業者」の利益は国に保障されていた。しかし2023年4月より送配電事業者の利益を確保せず、各社にコストの効率化を促すことで利益を捻出させる「レベニューキャップ制度」がスタート。これによって託送料金の見直しが行われ、単価が上がっているのだ。
長期的に見れば託送料金は下がっていくものと考えられる。しかし、送配電事業者は投資に莫大な費用を必要としているため、単価が逆に上がっているケースもあるのだ。
関連記事:託送料金とは?仕組みとレベニューキャップ制度をわかりやすく解説!
電気代値上げにより大手電力は過去最高益へ
これまで大手電力の値上げ情報と、値上げした理由を解説してきた。大手電力は電気代を大幅に値上げしたが、この結果、2024年度の決算で10社中8社が過去最高益となる事態が発生している。
電力会社 | 2022年度の経常利益 | 2024年3月期の経常利益 |
北海道電力 | ▲620億円 | 662億円 |
東北電力 | ▲2,400億円 | 2,261億円 |
東京電力EP | ▲5,020億円 | 2,678億円 |
中部電力ミライズ | 500億円 | 4,031億円 |
北陸電力 | ▲1,000億円 | 568億円 |
関西電力 | ▲550億円 | 4,418億円 |
中国電力 | ▲1,400億円 | 1,335億円 |
四国電力 | ▲300億円 | 605億円 |
九州電力 | ▲1,000億円 | 1,664億円 |
沖縄電力 | ▲490億円 | 23億円 |
上図は2022年度の決算と2024年3月期の決算情報を比較したものだ。
電気代が上がった結果、大手電力の利益は増えたが、電気代が安くなるなどの対応は取られていない。それどころか2025年以降、託送料金の見直しなどでまた電気代が上がるケースがあるのだ。
電気代を安くしたい場合、節電か電力会社の切り替えを検討すべきだろう。しかし節電ではどうしても限界があり、業務に支障をきたす場合もあるため、私たちとしては電力会社の切り替えをおすすめしたい。
そして「大幅に電気代を安くしたい」とお考えの法人におすすめしたいのが「市場連動型プラン」である。
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市場連動型プランなら電気代を安くできる可能性が高い
市場連動型プランとは、30分ごとに電気代の単価が変わる電力プランのことだ。
大半の新電力(新興の電力会社)は自社で発電所を持っていない。JEPX(日本卸電力取引所)という電力を扱う市場で電気を仕入れ、契約中の法人や家庭に供給している。
このJEPXで販売される電気の価格(市場価格)は、燃料費や需給バランス、天候などをもとに30分ごとに変動する仕組みだ。
市場連動型プランはこの市場価格に応じて電気代の単価が変動するのである。
上図は市場連動型プランの内訳である。市場価格が決まる要素に燃料費も含まれているため、このプランには燃料費調整額がない。通常の電力プランとの違いをまとめると以下のようになる。
・市場連動型プランは30分ごとに電力量料金が変動する。通常の電力プランは1ヶ月間つねに固定。 ・市場連動型プランには燃料費調整額がないが、通常の電力プランにはある。 ・市場価格が安くなると市場連動型プランも安くなる。通常の電力プランは変わらない。 |
市場連動型プランというと、どうしても「高騰リスクが怖い」「高くなるイメージがある」とお考えの方も多いのではないだろうか。しかし市場価格が最安値(0.01円/kWh)となる時間数は、以下のように増えている。
市場価格が0.01円/kWhをつけた時間数 | |||||||||
北海道 | 東北 | 東京 | 中部 | 北陸 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | |
2018年
|
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.5 | 0 |
2019年
|
0 | 0 | 0 | 51.5 | 51.5 | 51.5 | 51.5 | 78.5 | 186.5 |
2020年
|
22.5 | 26 | 13 | 208.5 | 208.5 | 208.5 | 215.5 | 220 | 476.5 |
2021年
|
84.5 | 84.5 | 34 | 108.5 | 108.5 | 108.5 | 114 | 114 | 702 |
2022年
|
370 | 556 | 113 | 267.5 | 293 | 292 | 293 | 293 | 880 |
2023年
|
367.5 | 352.5 | 176 | 464 | 642.5 | 648 | 659 | 717 | 1174 |
上図は弊社電力事業部の担当者が計測した、市場価格が0.01円/kWhとなった時間数の推移だ。
太陽光発電の導入量が年々増加しているため、市場価格が最安値となる時間数も増えている。エリアで見ると、2023年の九州では年間1,174時間と、年間の総時間数(8,760時間)の約13%が0.01円/kWhとなった。
当然、市場連動型プランには高騰リスクもある。しかし、市場価格が高騰する原因である「燃料費高騰」「電力不足」といった課題は、太陽光発電の導入拡大、大型蓄電池を活用した再エネの再利用、容量市場による事前の発電量の確保などによって解決に向かっている。
市場価格は以下のように特に昼間に安くなりやすいため、オフィスや工場など、昼間に多くの電気を使う法人は特に電気代を安くすることが可能だ。
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<法人向け電気代が45%下がった例も>
電気代・CO2を削減するなら「しろくま市場連動型プラン」
しろくま電力では、高圧・特別高圧の法人向けに「しろくま市場連動型プラン」を提供している。ある導入企業では電気代を年間約45%(約1.5億円)も削減するなど、多くのお客様の電気代削減に貢献してきた。
しろくま電力の市場連動型プランはただ電気代が安いだけではない。
翌日の市場価格を毎日午前中にメールで共有し、市場価格が安い時間に稼働を増やしたり、逆に市場価格が高い場合は従業員に在宅勤務を促したりできるよう、電気代の節約を徹底してサポートする。電気代に関する個別での相談にも対応可能だ。
また、しろくま電力の電気はCO2を一切排出しない。非化石証書つきの電気を供給するため、電気を切り替えるだけで脱炭素でき、御社のカーボンニュートラルの実現もサポートする。
以下のように、しろくま電力は多くの企業・自治体に導入いただいている(PPAも含む)。
以下は、実際にしろくま電力の市場連動型プランを導入した企業様の声だ。
【導入事例】電気代の値上げ幅を30%削減し、脱炭素もできた。ウェディング企業の市場連動型プラン実例を紹介 |
お見積もりについては、他の電力会社や最終保障供給を契約した場合の電気代との比較もできる(比較を希望した法人のみ)。年間のお見積もりだけでなく、毎月の電気代を算出するため月ごとの料金比較も可能だ。以下は、レポートとお見積書の例である。
お見積もりは「しろくま電力の市場連動型プランページ」または下記バナーからすぐに完了できる。市場連動型プランに切り替えると電気代がどうなるのか、他社と比較して安くなるのかを試算したい方はぜひお申し込みを。お急ぎの見積もり依頼にも対応できる。契約上のご相談や不明点などにも対応可能だ。
<法人向け>大手より最大25%も安い
安心して電気を安く使いたい法人は「固定単価型プラン」がおすすめ
また、しろくま電力では「市場連動型プランはどうしても不安だ」という法人に向けて「固定単価型プラン」も提供している。このプランは大手と違って「3〜6ヶ月前の燃料費の平均価格」でなく「前月の市場価格」を1kWhあたりの単価に落とし込むため、不透明な値上げリスクがない。
さらに、以下の2点により電気代が大手電力会社よりも「最大25%安くなる」可能性がある。
①基本料金と電力量料金が大手電力会社より安い
②燃料費調整額でなく、電源調達調整費を電気代に組み込んでいる
①について、しろくま電力では電気代の基本料金と電力量料金を大手電力会社よりも低くなるように設定した。そのため月々の電気代を安く抑えることができる。
②については、大手電力や新電力が電気代に燃料費調整額(化石燃料費の変動分だけ)を組み込む一方、しろくまプランでは電源調達調整費を含んでいる。電源調達調整費は、先述したJEPXの市場価格を1kWhあたりの単価に落とし込んだものだ。
燃料費調整額は化石燃料だけを価格に反映するため、燃料費が高騰すると燃料費調整額も上がってしまう。2020~2022年にかけて電気代が高騰したが、この原因は燃料費調整額だった。しかし市場価格は前述したように燃料費以外も参考にされるため、電気代の高騰リスクを軽減できる(当然、電源調達調整費が高騰するリスクもある)。
このように内訳を変更することで、大手電力よりも最大25%安くすることが可能となった。ちなみに市場連動型プランと固定単価型の価格の違いは以下である。
・市場連動型プランは電力量料金が市場価格を元に決まる
・固定単価型プランは従来の電力プランと同じく電力量料金は一定。 ・市場価格は賢く電気を使えば電気代が大幅に安くなる。しかし市場価格高騰時はリスクもある ・固定単価型プランは市場連動型よりも市場価格の影響を受けづらい。安心して電気代を下げたい。 |
「市場連動型だと不安だ」「安心して安い電気代を使いたい」という企業様は、ぜひ下記からお見積もりを。
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