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【最新】保育園の節電・電気代削減方法をわかりやすく解説!法人がすべき電気料金対策とは?

作成者: しろくまぱわー編集部|2025/11/04 3:16

保育園の運営費の負担が大きいと感じている担当者も多いのではないだろうか。子どもたちの安全や快適さを確保しながら保育園の運営費を削るには、節電対策による電気代の削減が効果的だ。

そこで本記事では、保育園で節電・電気代削減する際のポイントと、具体的な節電方法を解説する。終盤で「電気代を下げるために最も効果的な方法」も紹介しているので、ぜひ取り入れてみていただきたい。

この記事でわかること

  • 保育園の節電・電気代削減に取り組む際のポイント
  • 保育園の「照明」「空調」「電化製品」「その他」の節電方法
  • 最も効果的な電気代の削減方法

目次

保育園の節電・電気代削減にあたって知っておくべきポイント
保育園の運営費の内訳
保育園の電力使用量の内訳
保育園の電気代が高い理由
保育園の照明設備の節電・電気代削減方法
照明をLEDに替える
こまめにオンオフする
照明の明るさを見直す
照明を間引きする
人感センサーを導入する
自然光を活用する
照明器具をこまめに清掃する
保育園の空調設備の節電・電気代削減方法
設定温度を見直す
使っていない場所の空調は消す
遮熱フィルムや断熱カーテンを活用する
サーキュレーターや扇風機を併用する
定期的にフィルターを掃除する
扉の開けっ放しを防ぐ
室外機のまわりに物を置かない
古い空調設備を更新する
デマンド監視装置やコントローラーを導入する
夏は水遊びで涼を取る
空調の立ち上げを分散する
保育園の電化製品の節電・電気代削減方法
使っていない電化製品はコンセントから抜く
古い機器を買い替える
保育園のその他の設備の節電・電気代削減方法
給食室の冷凍・冷蔵庫の設定温度を見直す
洗濯物はまとめ洗いする
給湯温度を見直す
節水型設備を導入する
太陽光発電設備を導入する
保育園の電気代を削減する最も効果的な方法とは?
<業界トップクラスのプラン数!電気代を45%削減した例も>しろくま電力で御社の電気代を削減しよう

 

 

保育園の節電・電気代削減にあたって知っておくべきポイント

結論をまとめると

保育園で節電・電気代削減するポイントは以下4つ

①保育園の運営費の中で削りやすいのが「電気代」である
②保育園の電力使用量は「照明」と「空調」が全体の約7割を占める
③近年、電気代が高騰しており今後も下がる見込みはない

節電に取り組む前に、まずは保育園の節電・電気代削減にあたって知っておくべきポイントを解説する。保育園の電力消費量の傾向や、節電の意義を理解しておくことで、より効率的に節電に取り組めるだろう。

関連記事:【最新】法人の電気代が高いのはなぜ?電気料金が高騰する理由と対策をわかりやすく解説!
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保育園の運営費の内訳

最初に、保育園の運営費は何にいくらかかっているのかを見ていこう。内訳を確認して、削れる費用と削れない費用を明確にすると、経費削減に取り組みやすくなるだろう。

以下は、保育園の売上に対する運営費の比率だ。

項目 比率
人件費 60〜70%
賃借料 5〜15%
委託運営費 2〜3%
保険料(傷害保険・賠償保険) 2〜3%
水道光熱費 2%
広告宣伝費 1〜3%
消耗品費 1〜3%

上の表を見ると、保育園の運営費は人件費・賃借料で約8割を占めるとわかる。しかし、人件費・賃借料を切り詰めると保育の質が損なわれる可能性が高い。さらに、職員や園児を募集するための広告運営費や、委託運営費、リスク管理のための保険料なども、サービスの品質維持に大きく関わる項目だ。

一方、水道光熱費は全体の約2%ほどではあるが、経費の内訳の中では削減しやすい項目だ。特に保育園は複数の部屋があり、水道光熱費に占める電気代の割合が多いため、節電による経費削減が効果的である。実際に、節電によって年間で数十万円の電気代が削減できた例もある。

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保育園の電力使用量の内訳

次に、保育園の電力使用量の多い設備を把握しておこう。電力使用量の割合が大きい設備から優先して節電に取り組むと効率的になる。

以下は、保育園の電力使用量の内訳だ。

上の表を見ると、保育園は「照明」の電力消費量が最も割合が高いとわかる。次いで「空調」の割合が高く、「照明」と「空調」で約7割を占める。つまり、保育園では「照明」と「空調」を優先して節電・電気代削減に取り組むと効果的なのだ。

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保育園の電気代が高い理由

最後に押さえておきたいポイントが「保育園の電気代が高くなっている理由」だ。

近年の電気代の上昇は、2022年に起きたロシアによるウクライナ侵攻による燃料価格の高騰がきっかけで起きている。日本は火力発電が中心であるため、燃料価格が上がると電力会社は値上げを余儀なくされる状況だ。

今後も燃料価格が下がる見込みはなく、電気代は横ばいか緩やかに上昇していくと予想される。つまり、今と同じように電気を使用していれば、電気代の負担が増えていく可能性が高い。そのため、保育園の運営コストを少しでも抑えるためには、節電・電気代削減に取り組むことが重要なのだ。

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保育園の照明設備の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

保育園の「照明」の節電・電気代削減方法は以下の7つ

①照明をLEDに替える
②こまめにオンオフする
③照明の明るさを見直す
④照明を間引きする
⑤人感センサーを導入する
⑥自然光を活用する
⑦照明器具をこまめに清掃する

ここまで、保育園の節電・電気代削減をするにあたって知っておくべきポイントを解説した。

ここからは、実際の節電・電気代削減方法を説明する。まずは、保育園で最も消費電力量が多い照明設備について見ていこう。

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照明をLEDに替える

1つ目の保育園の節電・電気代削減方法は、照明をLEDに替えることだ。例えば、蛍光灯をLEDに替えると約50%、白熱灯をLEDに替えると約80%の節電効果がある。LEDに替えるだけで、保育園全体の消費電力の2割以上を削減できる可能性があるのだ。

また、LEDは蛍光灯の約4倍、白熱電球の約20倍も寿命が長い。そのため、照明の交換にかかるコストも早期に回収できるだろう。

 

こまめにオンオフする

2つ目は、照明をこまめにオンオフすることだ。これにより、5〜15%の照明の節電・電気代削減が期待できる。

当然ながら照明を使う時間が長いほど電気代は高くなるため、使っていない場所の照明は徹底してオフにすることが重要だ。例えば「最後に部屋を出る職員は必ず消灯をチェックする」とルールを明文化しておくと、照明の点けっぱなし防止につながる。

さらに、子どもたちにも「トイレを出るときには照明を消そう」などと呼びかけ、照明がつけっぱなしの教室がないか節電パトロールを行うと、園全体で節電意識を高められるだろう。

 

照明の明るさを見直す

3つ目は、照明の明るさを見直すことだ。過剰に明るくなっている場所は照度を落とすことで、節電・電気代の節約になる。これにより、最大30%ほどの節電効果が見込める。

場所ごとの明るさは以下を目安にするといいだろう。

  • 教室:300〜500lx
  • 廊下:50〜150lx
  • トイレ:75〜200lx
  • 職員室・事務室:500lx

なお、明るさを見直す際には、照度計があると便利だ。

 

照明を間引きする

照明を間引きすることも、保育園の節電・電気代削減に効果的だ。これにより、最大30%ほどの節電になる。

例えば、職員室・事務室の作業スペース以外の場所や、人通りの少ない時間帯の廊下などは照明を間引きできる可能性が高い。先述した明るさの目安を参考に、安全性や視認性を損なわないよう注意しながら段階的に間引きするといいだろう。

 

人感センサーを導入する

次の保育園の節電・電気代削減の方法が「人感センサーの導入」だ。人感センサーは人の動きを察知して自動で照明をオンオフするため、照明の消し忘れ防止につながる。これにより、照明の約10〜20%の節電効果が期待できるのだ。

人感センサーは、トイレ・廊下・倉庫・職員室などの人の出入りが多い場所を中心に設置するといいだろう。導入にはコストがかかるが、1〜2年以内に回収できる可能性が高い。

 

自然光を活用する

自然光を活用することも保育園の節電・電気代削減になる。窓からの自然光を上手く活用できれば、約30%の照明の節電効果が期待できるのだ。

例えば、日中はカーテン・ブラインドを開け窓側の照明を消すといいだろう。特にブラインドは日差しが眩しい場合にも取り込む光を調整しやすいのでおすすめだ。また、内装・床を白やベージュ系に統一すると光の反射率が高くなるため、自然光を最大限に活かせる。

 

照明器具をこまめに清掃する

照明器具のこまめな清掃も、節電・電気代削減には重要だ。もし照明器具を1年清掃しないと、汚れの付着で照度が10〜30%も落ちる。結果として、明るさを保つために照明の消費電力が増え、電気代も高くなってしまう。

無駄な電気代の発生を抑えるためには、照明は2ヶ月に1度を目安に清掃するといいだろう。電球・蛍光灯は外してから柔らかい布で拭き、カバーの汚れがひどい場合には中性洗剤をつけて拭き取ると綺麗にしやすい。

 

 

 

 

保育園の空調設備の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

保育園の「空調」の節電・電気代削減方法は以下の11つ

①設定温度を見直す
②使っていない場所の空調は消す
③遮熱フィルムや断熱カーテンを活用する
④サーキュレーターや扇風機を併用する
⑤定期的にフィルターを掃除する
⑥扉の開けっ放しを防ぐ
⑦室外機のまわりに物を置かない
⑧古い空調設備を更新する
⑨デマンド監視装置やコントローラーを導入する
⑩夏は水遊びで涼を取る
⑪空調の立ち上げを分散する

ここまで、保育園の「照明」について節電・電気代削減方法を説明してきた。

保育園では「照明」に次いで「空調」の消費電力量が多い。そのため、電気代を下げるには「空調」もできる限り節電することが重要だ。ここからは、取り組みやすい「空調」の節電方法を解説していく。

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設定温度を見直す

まずは空調の設定温度を見直すと、節電・電気代削減になる。冷房は1℃上げると約13%、暖房は1℃下げると10%の節電効果が期待できるのだ。

環境省が推進する室内の温度は、夏は28〜26℃、冬は20〜23℃が目安とされている。しかし、乳幼児は体温調整機能が未熟なため、園児が過ごすエリアは外気温との温度差を5℃以内に抑えるよう配慮するといいだろう。

 

使っていない場所の空調は消す

次に、使っていない場所の空調は消すことが重要だ。当然ながら、空調は稼働させるほど電力を消費し、電気代も高くなる。使用しない場所の空調を停止させることで、保育園全体の約5〜10%の節電効果が期待できる。

例えば、行事の際に一時的に使用しなくなる教室や、職員がいない間の職員休憩室の空調は、空調がつけっ放しになっていることも多いだろう。このような使っていない部屋の空調をオフするだけで、年間数千円〜1万円の電気代が削減できる可能性があるのだ。

 

遮熱フィルムや断熱カーテンを活用する

「遮熱フィルムや断熱カーテンの活用」によっても、保育園の空調を節電できる。特に夏場は窓からの直射日光を遮熱フィルム・断熱カーテンでカットすれば、冷暖房の効率が上がり約20〜30%の節電・電気代削減が期待できるのだ。

照明の節電のために自然光を取り込みたい場合には、明るさを保つ遮熱フィルムを選び窓に貼るといいだろう。導入にはコストがかかるが、遮熱フィルムは約1〜2年、断熱カーテンは数ヶ月〜1年ほどで回収できる可能性が高い。

 

サーキュレーターや扇風機を併用する

次の空調の節電・電気代削減方法は「サーキュレーターや扇風機の併用」だ。サーキュレーターや扇風機の風で空気を循環させると空調効率が上がるため、約20%の節電効果が期待できるのだ。

例えば、冷房時にはサーキュレーターや扇風機を空調設備を背にして置き、対角線上へ向けて風を送ると冷気が満べんなく行き渡る。一方、暖房時にはサーキュレーターや扇風機を部屋の真ん中などエアコンから離れた位置に設置し、上に向けて風を送る。これにより、天井に溜まった暖かい空気が循環し、効率的に部屋を温められるのだ。

 

定期的にフィルターを掃除する

定期的なフィルター掃除も重要だ。エアコンのフィルターが目詰まりを起こすと、空調効率が悪くなり無駄な電気代が発生する。目詰まりしたフィルターを掃除するだけで、10〜20%の空調の節電・電気代削減になる場合もある。

特に園児が活発に動く教室は、ほこりが舞うためエアコンのフィルターが目詰まりしやすい。そのため、2〜3週間に1回を目安に掃除をするといいだろう。職員室や事務室などの活動が少ない場所は2〜3ヶ月に1回がフィルター掃除の目安だ。

 

扉の開けっ放しを防ぐ

次に、扉の開けっ放しを防ぐことも、保育園の節電・電気代削減になる。扉を開けたら必ず閉めるよう徹底することで、外気の侵入を防ぎ空調効率が上がるため、最大約25%の空調の節電効果が期待できるのだ。

例えば、登園やお迎えが集中する時間帯は、玄関や教室の扉を開けっ放しにするのではなく、保護者に手動でドアを開け閉めしてもらうようにするといいだろう。さらに、「ドア(どあ)はすぐに閉(し)めましょう」といった掲示や声かけなどで、園児と職員の意識を高めると、扉を閉めることを習慣化しやすくなるはずだ。

 

室外機のまわりに物を置かない

室外機のまわりには物を置かないことも意識するといいだろう。室外機のまわりに鉢植えや園児の遊び道具などを置いていると、排気・吸気の邪魔になり、最大で約25%も空調効率が落ちる可能性がある。

もし、室外機のまわりに物を置いている場合、室外機の周辺を片付けるだけで約10〜15%の空調の節電・電気代削減が期待できる。コストがかからないため、高効率な節電方法だ。

 

古い空調設備を更新する

保育園の古い空調設備を更新することも、節電・電気代削減におすすめだ。最新の空調設備は10年以上前の機器と比べ省エネ性能が高く、約50〜80%も節電できる。

設備の更新には初期費用がかかるが、約5〜7年ほどでコストの回収ができるだろう。さらに補助金を活用できれば、買い替えによる負担の軽減やコストの早期回収が可能となるはずだ。

 

デマンド監視装置やコントローラーを導入する

設備の更新にコストをかけられない場合には、デマンド監視装置やコントローラを導入するといいだろう。デマンド監視装置とは、30分間の最大電力使用量をリアルタイムで監視できる装置だ。一方、デマンドコントローラはピーク時の電力使用量を自動的に制御する装置である。

これらを導入すると、ピーク時の電力使用量を抑えられるため、電気代の基本料金が上がるのを防げる。導入には通常、約20〜50万円の費用がかかるが、節電した分の電気代と基本料金の削減効果によって2〜4年で回収できる可能性が高い。

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夏は水遊びで涼を取る

夏は水遊びで涼を取ることでも、冷房の節電・電気代削減になる。水遊びによって園児の体温が下がるため、水遊び後は教室の室温を1〜2℃上げたり、扇風機のみ稼働させたりしても十分快適に過ごせるだろう。

例えば、水鉄砲やミストシャワー、ビニールプールを使った遊びを行うと、子どもたちが楽しみながら涼を取るのに効果的だ。仮に室温を1〜2℃上げた場合、約10〜20%の空調の節電になる。

 

空調の立ち上げを分散する

節電方法ではないが、空調の立ち上げを分散させることで電気代の削減が可能だ。空調は立ち上げ時に最も電力を消費するため、各部屋で空調をつけるタイミングをずらせば電力消費量のピーク値を抑えられる。電気代の基本料金はピーク値により変わるため、ピーク値を抑えることで無駄な電気代の発生を防げるのだ。

例えば、開園時間には一部の部屋だけ空調を稼働させてそこに園児を受け入れ、30分後に他の部屋、さらに30分後に他の部屋とズラしながら空調を稼働させるといいだろう。

 

 

 

 

保育園の電化製品の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

保育園の「電化製品」の節電・電気代削減方法は以下の2つ

①使っていない電化製品はコンセントから抜く
②古い機器を買い替える

ここまで、保育園の「照明」「空調」の節電・電気代削減方法を説明してきた。

さらに節電したい場合、保育園で3番目に電力消費量の多い「電化製品」の使い方も工夫するといいだろう。

ここからは、電化製品の2つの節電方法を解説する。

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使っていない電化製品はコンセントから抜く

まず、使っていない電化製品はコンセントから抜くと、保育園の節電・電気代削減になる。電化製品は使用しない間も待機電力を消費するため、わずかに電気代が発生している。コンセントをこまめに抜き待機電力を減らせば、約2.5〜3%ほどの節電効果が期待できるのだ。

例えば、コピー機や空気清浄機、テレビなどの電化製品は、閉園後と休日にはコンセントを抜いておくといいだろう。スイッチ付きの電源タップを導入すると、複数の電化製品を一括でオンオフできるのでおすすめだ。

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古い機器を買い替える

2つ目の電化製品の節電・電気代削減の方法は、古い機器を買い替えることだ。最新の電化製品は、10年以上前の古い機器と比べ省エネ性能が高くなっている。

例えば、古い機器から最新機器に更新すると、液晶テレビは約40%、コピー機は最大で約80%も節電できる場合があるのだ。このように機器の更新は節電効果が高いため、購入から10年以上経っている場合や異音や動作不良がある電化製品は、買い替えを検討するといいだろう。

 

 

保育園のその他の設備の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

保育園の「空調設備」の節電・電気代削減方法は以下の5つ

①給食室の冷凍・冷蔵庫の設定温度を見直す
②洗濯物はまとめ洗いする
③給湯温度を見直す
④節水型設備を導入する
⑤太陽光発電設備を導入する

本記事では、保育園で消費電力が多い「照明」「空調」「電化製品」の節電・電気代削減方法を説明してきた。

この他にも、保育園の運営コストを下げるために取り組める節電対策がある。そこで、ここからは保育園の「その他の設備」についても解説していく。

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給食室の冷凍・冷蔵庫の設定温度を見直す

1つ目が、給食室の冷凍・冷蔵庫の設定温度を見直すことだ。

冷凍・冷蔵庫の温度が低すぎると、1℃あたり3〜5%消費電力が増えるとされている。そのため、設定温度を下げすぎている場合は、適した温度に調整し直すといいだろう。

ちなみに、冷凍・冷蔵庫の設定温度の目安は以下の通りだ。

  • 冷蔵庫:0〜5℃
  • 冷凍庫:-18℃以下

 

洗濯物はまとめ洗いする

2つ目が「洗濯物のまとめ洗い」だ。タオルやお昼寝用の寝具などは、園で洗濯する場合もあるだろう。まとめ洗いによって洗濯機を使う回数を減らすことで、電力消費を減らせる。

例えば、保育園で1日3回洗濯機を使用していたのを1日2回に減らせた場合、約33%の節電・電気代削減が期待できるのだ。加えて、水道代・洗剤代の削減もできるので、効率よく運営コストを抑えられるだろう。

 

給湯温度を見直す

3つ目は、「給湯温度の見直し」だ。給食室や掃除・洗濯で使う温水の設定温度を1℃下げるだけで約2〜3%の節電・電気代削減になる。

もし、給湯温度を50℃から43℃に下げれば、約15〜20%の省エネが期待できる。さらに、ガス代も抑えられるため保育園の運営コスト削減に効果的だ。

給湯温度を見直す際には、手洗い場は約38〜40℃、掃除・洗濯用は約40〜45℃と低めに設定し、給食室は油汚れに対応するために約45℃〜50℃に設定するといいだろう。

 

節水型設備を導入する

保育園では、トイレや手洗い場、給食室などで水道を使用している。そのため、節水型設備を導入すれば、水道代と電気代、ガス代を削減できる。

保育園はトイレの使用頻度が多いため、節水トイレの導入が特に効果的だ。これにより最大約70%の節水ができ、水道代を大幅に減らせる。また、蛇口に自動水栓を取り付ければ、水の出しっ放しを防いで約50%の節水になる。

このように節水型設備を導入した場合、水道代と電気・ガス代を併せて年間で5万以上のコスト削減ができる可能性もあるのだ。

 

太陽光発電設備を導入する

最後の節電方法は「太陽光発電設備の導入」だ。保育園は園児の活動時間帯である昼間に電力の使用が集中する。そのため、ピーク電力を太陽光発電で賄えるようになれば、大幅な節電と電気代削減が期待できるのだ。

さらに、太陽光発電設備があれば、停電時にも日中は一定の電力を使用できる。災害時に園児や職員が安心して過ごせるよう、防災対策として導入するのもおすすめだ。

太陽光発電設備は屋根や壁面、駐車場などに設置できるが、地形や日射量のデータをもとに影が発生しないよう設計することで、発電の効率を高められる。そのため、施工してもらう事業者選びにはこだわろう。

なお、しろくま電力は屋根への太陽光発電設備の設置や、駐車場へのソーラーカーポートの設置など、国内の太陽光発電設備の施工を多く担当してきた。グリーンエネルギーの発電・送電・売電に特化した電力会社であり、設備の設置からメンテナンス、売電まで一気通貫で担当している。

太陽光発電設備を検討している場合には、ぜひ「しろくま電力」にお気軽にご相談いただきたい。

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保育園の電気代を削減する最も効果的な方法とは?

ここまで、保育園の節電・電気代削減方法を紹介してきた。節電を行う目的は、やはり、「高騰している電気代を安くしたいから」という法人も多いだろう。

電気代を大幅に安くするには、節電以外にも効果的な方法がある。それは、電気料金の単価を安くすることだ。

電気料金の単価は、電力会社やプランによって異なる。そのため、今より単価の安い電力会社やプランに切り替えれば、使用する電気の量は同じでも、電気代を下げることができる。節電と違い、電力会社の切り替えをするだけなので手間も少ない。

電力会社の法人向け電力プランには、以下のようにさまざまな種類がある。

  • オフィスや工場など昼間の電力使用量が多い法人は「市場連動型プラン」

  • 市場連動のリスクを軽減したい法人は「上限付き市場連動型プラン」

  • 昼間の電力使用量が多いものの市場連動型プランのリスクが怖い法人は「固定単価型プラン」

  • 市場連動型にしたいが、季節ごとの高騰リスクは軽減したい法人は「ミックスプラン」

  • 大手と同じ料金体系のまま電気代を安くしたい法人には「燃調リンク型プラン」

  • 予算管理を確実にしたい、電気代の変動リスクを確実にゼロにするなら「完全固定型プラン」

このようなプランの中から保育園の特性に合ったものを選べば、電気代を抑えながらコストの管理も簡単になるのだ。

「大手の電力会社の方が安心だ」と考えている方もいるかもしれない。しかし、新電力の中にも安心して利用できる企業はたくさんある。大手電力会社から新電力に切り替えたとしても、電気の質や停電リスクは変わらない。それどころか、電気代は安くなる可能性が高い。

まだ電力会社の見直しを検討したことがない法人は、一度、新電力に見積もりを取ってみていただきたい。どれくらい電気代が安くなるのかを確認した上で、切り替えを検討してみるといいだろう。

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<業界トップクラスのプラン数!電気代を45%削減した例も>
しろくま電力で御社の電気代を削減しよう

しろくま電力では、高圧・特別高圧の電力を使用する法人向けに電力プランを提供している。

しろくま電力の強みは「電気代の安さ」と「業界トップクラスのプラン数」だ。電気代が大手電力より安いのはもちろん、「電気代をとにかく安くしたいから市場連動型プラン」「価格の安定性も重視したいから燃調リンクプラン」など、ニーズに合わせて電力プランを選ぶことができる。中には電気代を45%(1.5億円)削減したプランもある。プランをカスタマイズし、御社だけの電力プランを作ることも可能だ。

しろくま電力は、病院や宿泊施設、店舗などさまざまな施設・法人に導入いただき、電気代の削減を実現している。例えば、以下はしろくま電力に切り替えた法人が電気代をどれほど削減できたかの実績の一部である。

さらに、以下はしろくま電力を導入する主な企業・自治体である。

多くの法人から、低価格であることが好評で、契約更新率は92%を超えた。

また、しろくま電力の電気は全てCO2を一切排出しない実質再生可能エネルギーだ。電気を切り替えるだけで御社のCO2削減量を減らすことができる。

見積もりは「複数のプランの電気代の提示」や「現在の契約先との電気代・CO2削減量の比較」にも対応している。「どれがいいかわからない」法人にはこちらからプランを提案することも可能だ。

見積もりだけでなく「プランについて説明してほしい」「なぜ安いのか、本当に倒産しないか知りたい」といった面談も行っている。切り替えを検討中でなくとも、気軽にお問い合わせいただきたい。