コンテンツまでスキップ

【最新】動物園の節電・電気代削減方法をわかりやすく解説!事例や電気料金を大幅に下げるコツを紹介

【最新】動物園の節電・電気代削減方法をわかりやすく解説!事例や電気料金を大幅に下げるコツを紹介

近年の電気代の高騰が経営の負担になっていると感じている、動物園の運営者や担当者の方は多いのではないか。動物園は飼育環境を保ちながら運営をしなければならないため、コスト削減の難易度が高い。

そこで本記事では、動物園で節電・電気代削減に取り組む際のポイントと、具体的な節電方法を解説していく。できる限り電気代を抑えて動物園の運営費を減らしたいという場合に参考にしていただければ幸いだ。

この記事でわかること

  • 動物園の節電・電気代削減に取り組む際のポイント
  • 動物園の設備別の節電方法
  • 最も効果的な電気代の削減方法

目次

動物園で節電・電気代削減に取り組む際のポイント
①動物園の運営コストの現状
②今後の電気代の見通し
③動物園の電力使用量の内訳
④動物園の電力使用パターン

動物園の「空調」の節電・電気代削減方法
①設定温度を見直す
②エリアごとに空調の設定を変える
③サーキュレーター・大型ファンで空気を循環させる
④動物舎・温室の断熱を強化する
⑤空調設備を定期的に清掃する
⑥空調制御システムを導入する
⑦古い空調設備を更新する

動物園の「照明」の節電・電気代削減方法
①照明をLED化する
②照明をタイマーで自動オンオフする
③照明を間引きする
④照度を下げる
⑤人感センサーを導入する
⑥昼間は自然光を活用する
⑦休園日・閉園エリアの照明は原則消灯する
⑧照明器具を定期的に清掃する

動物園の「飼育・展示設備」の節電・電気代削減方法
①水槽・プールのポンプ・ろ過装置の設定を見直す
②インバーター制御ポンプに更新する
③水質・水量センサーを活用する
④プール・水槽の断熱・保温対策をする
⑤古い水槽用チラー・ヒーターを更新する
⑥水槽は定期的に点検と清掃をする

動物園の「バックヤード」の節電・電気代削減方法
①動物用餌庫の中を詰め込みすぎない
②餌庫の設定温度を適正化する
③餌庫の扉を開けている時間を短縮する
④餌庫を定期的に清掃・点検する
⑤OA機器は省エネモードにする

動物園の「その他」の節電・電気代削減方法
①従業員・来園者に協力してもらう
②エスカレーター・モノレールなどを閑散時に間引き運転する
③自動販売機の温度設定と稼働時間を見直す
④トイレの温水洗浄便座の設定温度を見直す
⑤噴水・ミストの稼働時間を短縮・間引きする
⑥太陽光発電設備を導入する

実際に動物園で取り組んでいるコスト対策の事例

最も効果的な動物園の節電・電気代削減方法とは

<業界トップクラスのプラン数!電気代を約45%削減した例も>しろくま電力で御社の電気代を削減しよう

 

動物園で節電・電気代削減に取り組む際のポイント

動物園で節電・電気代削減に取り組む際のポイント

結論をまとめると

動物園で節電・電気代削減する際のポイントは以下の4つ

①動物園では光熱費が13%以上の施設が4割以上
②動物園の電力使用量は「空調」「照明」「飼育・展示」が多い
③動物園は土日祝日の昼間と夏季・冬季が最も電力使用が増える
④燃料高騰の影響で電気代が高くなっている

具体的な節電方法を解説する前に、まず動物園で節電する上でのポイントを見ていこう。重要な要素や優先順位を把握しておくことで、効率よく節電・電気代削減ができる。

関連記事:業務用電力とは?単価や電力会社の選び方、産業用電力との違いをわかりやすく解説
関連記事:【図解】節電ポイントとは?仕組みと申し込み方法、注意点を解説!企業にメリットはある?

 

①動物園の運営コストの現状

最初に、動物園の運営コストの現状を把握しておきたい。

ここ数年、動物園では運営費が増加している傾向がある。例えば、以下は2021年度から2023年度にかけての天王寺動物園の運営費をグラフにしたものだ。

天王寺動物園の運営コストの推移

(出典:地方独立行政法人天王寺動物園「令和五年度事業報告書」

グラフを見ると、2021年度から2022年度にかけて特に動物園の運営費が大きく増加していることがわかる。また、札幌市円山動物園など他の施設でも2022年度以降に運営費が増加しているデータがある。

これは、2022年ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに燃料価格が高騰したことに円安が加わり、電気代と餌代が上がったことが主な原因だ。そして今に至るまで円安と燃料費の高騰は解消されておらず、動物園の運営費は2023年度以降も現在にかけてさらに増えていると予想される。

このように運営コストが上がった結果、入園料の値上げに踏み切る施設も少なくない。とはいえ、公立の動物園は入園料の相場が安くなっている。例えば、以下の表は2025年のレジャー施設別の入場料の平均価格だ。

2025年のレジャー施設別の入場料の平均価格

(出典:帝国データバンク2025年「主要レジャー施設(テーマパーク)」価格調査」

表を見ると、他のレジャー施設と比べて動物園の入園料が安く、値上げ幅も小さいとわかる。動物園では公益性が求められるため無闇に入場料を値上げすることができず、運営費をどう工面するかに悩んでいる施設の園長や担当者の方も多いのではないだろうか。

動物園の経営が苦しい状況では、動物にとって快適な環境を維持することも難しくなる。だが、餌代は動物の健康維持のために欠かせないコストだ。もし電気代を削減できれば、運営コストを抑えられ、その分動物たちの命や来園者の笑顔を守ることができるだろう。

関連記事:【最新】商業施設の節電方法をわかりやすく解説!法人におすすめの電気代削減方法とは?

 

②今後の電気代の見通し

次のポイントは「今後の電気代の見通しだ」だ。先ほど、近年、円安と燃料価格の高騰の影響で日本の電気代が高くなっていると説明したが、現在は高止まりの状態である。

燃料価格が大幅に下がる見通しは今のところない。そのため、政府の補助金の有無などによって多少の変動はするが、今後電気代が急速に下がっていく可能性は低いと言えるだろう。

この先、電気代が横ばいであると想定すると、動物園の経営を維持していくためには、節電による電気代の削減が有効となる。

関連記事:【最新】電気代の値上げを徹底解説!電気料金が高騰する理由と対策とは?
関連記事:電気代はどれくらい値上げした?推移と今後の予測、法人・家庭でできる電気料金の高騰対策を解説!

 

③動物園の電力使用量の内訳

動物園の節電の重要性を確認したところで「動物園では何に電力を使っているのか」を見ていく。多くの電力を使用する設備から優先して節電することで、効果が出やすくなるからだ。

動物園で使われる電力の割合を明示する公的データは少なく、施設によって比率は変わるが、一般的には以下の設備で主に電力を使用している。

  • 空調
  • 照明
  • 飼育・展示設備
  • 冷凍・冷蔵設備
  • OA機器
  • その他設備

特に「空調」「照明」「飼育・展示設備」の電力使用量の割合が高い施設は多いと予想され、優先的に節電に取り組むと効率的に電気代を削減できるだろう。

関連記事:電力会社・電気料金プランの選び方とは?注意点と電気代を安くする方法を解説

 

④動物園の電力使用パターン

最後のポイントは「動物園の電力使用パターン」だ。いつ電力使用が増えるのかを見ていくと、節電に力を入れるべき時間帯や季節が把握できる。

動物園では、来園者が増加する土日・祝日の昼間に電力使用量が最も多い。また、季節では空調の負荷が上がる夏と冬に電力使用量が増える。そのため、動物園では夏季と冬季の土日祝日の日中に集中して節電することで、効率的に電気代を削減できるとわかるのだ。

ただし、動物園では飼育設備を24時間稼働させているため、曜日や時間を問わず常に一定の電気代が発生する。特に増える時間帯の節電に併せてこれらの24時間の設備もできる限り節電していくことが、電気代を抑えるコツだ。

関連記事:【最新】水族館の節電・電気代削減方法をわかりやすく解説!法人がすべき電気料金対策とは?
関連記事:【図解】特別高圧とは?電気代の仕組み、低圧や高圧との違い、活用メリットをわかりやすく解説!

 

 

動物園の「空調」の節電・電気代削減方法

動物園の「空調」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

動物園の「空調」の節電・電気代削減方法は以下の7つ

①設定温度を見直す
②エリアごとに空調の設置を変える
③サーキュレーター・大型ファンで空気を循環させる
④動物舎・温室の断熱を強化する
⑤空調設備を定期的に清掃する
⑥空調制御システムを導入する
⑦古い空調設備を更新する

ここまで、動物園で節電・電気代削減に取り組む際のポイントを解説してきた。今度は、具体的な節電方法を見ていこう。

まずは、夏季・冬季に動物園の電力使用量が増える要因ともなっている「空調」の節電方法から説明する。

関連記事:【最新】電気代を値上げする電力会社一覧!電気料金はどれくらい高くなる?
関連記事:【法人向け】再エネ賦課金とは?仕組みや役割をわかりやすく解説!

 

①設定温度を見直す

1つ目の空調の節電方法は、設定温度を見直すことだ。動物園の屋内展示は天井が高く空調負荷が高いケースが多いため、1℃設定を変えるだけでも節電効果が大きい。例えば、冷房を1℃上げると約13%、暖房を1℃下げると約10%の節電・電気代削減になる。

ただし、当然ながら動物園では飼育動物の生命維持を最優先にしなければならない。動物により飼育に適した温度は異なるため、無理のない範囲で1℃ずつ調整していくといいだろう。動物舎は24時間空調が必要だが、来園者のいない夜間は1〜2℃緩和できる場合が多い。

 

②エリアごとに空調の設定を変える

2つ目の節電方法は、エリアごとに空調の設定を変えることだ。これにより、約10〜20%の節電・電気代削減が期待できる。

先述したが、動物園では動物ごとに適温がまったく異なる。例えば、飼育・展示エリアに関しては、爬虫類の暖房は空間全体ではなくホットスポットや床暖房などの局所加温によって節電効果を高められる。

また、職員しか利用しないバックヤードは空調を緩くしやすいエリアだ。ここは冷房28℃・暖房20℃を目安にし、夜間は空調をオフにしよう。さらに、開園時間は来園者エリアと飼育・展示エリアの空調は別制御にし、来園者エリアは混雑度によって強弱を調整するといいだろう。

 

③サーキュレーター・大型ファンで空気を循環させる

3つ目の節電方法は、サーキュレーター・大型ファンで空気を循環させることだ。動物園のような広い空間では、空気の温度ムラが発生しやすい。

そのため、サーキュレーターや大型ファンで空気を循環させることで、空調効率が大きく上がり空調の設定温度を緩くしたり、弱設定にしたりできるのだ。これにより、約10〜20%の節電・電気代削減が期待できる。

ただし、強い風がストレスになる小型哺乳類や羽の軽い鳥類の飼育エリアでは、サーキュレーターや大型のファンの設置に注意が必要だ。動物舎や展示エリアでは生物に直接風が当たらないようにし、遠くから弱風で空気を循環させるといいだろう。

 

④動物舎・温室の断熱を強化する

次の節電方法は動物舎や温室(熱帯館・爬虫類館・鳥類館)の断熱を強化することだ。これにより、約20〜30%の節電・電気代削減になる可能性がある。

断熱を強化する具体的な方法としては、屋根と壁に断熱加工を施すといいだろう。例えば、円山動物園では、外気温に左右されないよう動物舎のコンクリートの外側に断熱材を施行してエアコンなどの温度ムラや乾燥が発生しやすい空調の使用を抑え、節電と動物が生き生きと過ごせる環境づくりを両立している。

また、温室では断熱サッシと複層ガラスを採用すると効果的だ。さらに、大型動物の動物舎では、出入り口を二重扉にすると室温の変化を抑えられ、節電になる。

(出典:北海道住宅新聞社「円山動物園に学ぶ 快適で省エネな環境設計 前編

 

⑤空調設備を定期的に清掃する

空調設備を定期的に清掃することも、節電になる。例えば、空調設備に汚れが溜まると冷たい空気や温かい空気の流量が減り、空調効率が低下するためムダな電気代が発生してしまう。そこで定期的な清掃により空調効率をいい状態に保つことで、約10〜20%の節電・電気代削減が期待できるのだ。

なお、動物園は動物の毛や餌の粉などによって一般的な商業施設と比べ空調設備が汚れやすく、清掃による節電効果が出やすい。そのため、湿気でカビやすい熱帯館や爬虫類館などの温室と毛が落ちる動物の動物舎は1〜2ヶ月、飼育動物のいないバックヤードは3ヶ月に1回を目安に空調設備を清掃するといいだろう。

 

⑥空調制御システムを導入する

次の節電方法が、空調制御システムの導入だ。これにより、約15〜30%の節電・電気代削減になる。

先述した通り、動物園では動物によって適した空調の設定温度が異なる上、24時間空調を稼働させるエリアや夜間はオフにしていいエリアなどに細かく分かれる。そのため、手動により空調設定を管理しているとムダが発生しやすいのだ。

空調制御システムを導入することにより、外気温や来園者数に応じてムダなく空調を稼働できるようになる。例えば、夏季の来園者エリアは混雑時に冷房が強に、空いているときには弱に自動で調整されるため、過剰な空調が防げるのだ。なお、空調制御システムの導入費用は約2〜5年を目安に回収できる可能性が高い。

 

⑦古い空調設備を更新する

予算がある場合には、古い空調設備を更新することで大幅な節電・電気代削減が期待できる。新しい空調設備は、10年以上前の設備と比べると約20〜50%も消費電力が少ない。

設備の更新にかかる費用は、一般的に約3〜7年で回収できるとされている。ただし、年中暖房が必要な熱帯館がある施設や天井が高い大型動物舎がある施設では空調負荷が大きいため、約2〜4年で費用を回収できた例もある。

 

動物園の「照明」の節電・電気代削減方法

動物園の「照明」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

動物園の「照明」の節電・電気代削減方法は以下の8つ

①照明をLED化する
②照明をタイマーで自動オンオフする
③照明を間引きする
④照度を下げる
⑤人感センサーを導入する
⑥昼間は自然光を活用する
⑦休園日・閉園エリアの照明は原則消灯する
⑧照明器具を定期的に清掃する

先ほどは動物園の「空調」の節電・電気代削減方法を解説した。ここからは、動物園の「照明」について説明していく。

動物園ではナイトズーを開催している施設もあるだろう。このような施設では特に照明の電気代が高くなりやすいため、高い節電効果が期待できる。

関連記事:【最新】倉庫の節電・電気代削減方法とは?法人がすべき節約術をわかりやすく解説!
関連記事:電力需給のひっ迫はなぜ起きる?いつまで続く?電気代値上げリスクも!概要と法人がすべき対策を解説

 

①照明をLED化する

まず取り組みたい節電方法は、照明のLED化だ。LED照明は蛍光灯の約50%、白熱灯の約80%も省エネである。特に面積が広い駐車場の照明やナイトズー、イルミネーションなどがある施設では、大きな節電・電気代削減効果が得られるだろう。例えば、「よこはま動物園ズーラシア」ではナイトズーラシアのイルミネーションにLEDを使用している。

また、LEDは長寿命なので交換作業の負担を軽減できる点もメリットだ。さらに、色の種類が豊富なので、熱帯館や温室の展示演出に活かせるだろう。ただし、爬虫類に使う紫外線灯(UVB)などの特殊照明はLEDが使えないケースもあるので注意が必要だ。

 

②照明をタイマーで自動オンオフする

次の照明の節電方法は、タイマーによる自動オンオフだ。

動物園では開園前準備や閉園後の片付けなど営業時間前後の作業が多く、照明の消し忘れが発生しやすい。タイマー化することによって不要な照明をオフでき、約10〜30%の節電・電気代削減になる。

特に駐車場などの屋外照明が深夜もつけっぱなしになっているケースは少なくない。閉園後はタイマーで職員が使う場所以外の外灯はオフにし、さらに深夜は防犯用の照明を残してタイマーで自動オフするようにしておくといいだろう。

 

③照明を間引きする

照明の間引きも、動物園の節電に効果的だ。これにより、約15〜30%の節電・電気代削減が期待できる。

動物園で照明を間引きやすいのは、園内の路地や建物周り、駐車場の広範囲に設置された照明だ。ここを1灯おきに消灯すれば、その分節電できる。展示スペースは通路側の照明を間引きすると、動物への影響が少ない。

さらに、バックヤードの照明も明るくなりすぎていることがあるため、作業に支障がない範囲で間引くといいだろう。

 

④照度を下げる

照明の照度を下げることも、消費電力が抑えられ節電・電気代削減になる。ただし、照度を下げる際には、来園者の安全性や展示の見やすさ、動物の行動リズムを考え暗くなりすぎないよう注意が必要だ。

各エリアの照度は以下が目安である。これより明るすぎる場合には、照度を落とすといいだろう。

  • 屋外通路:30〜50lx
  • 駐車場・ゲート:20〜75lx
  • 屋内展示:100〜300lx
  • 熱帯館・温室:200〜500lx
  • 鳥類館:150〜300lx
  • 売店・レストラン:200〜500lx
  • 事務所・バックヤード:300〜500lx

なお、動物によっては暗い場所で休息するため、飼育エリアには局所的に暗い場所を作るといいだろう。また、照度を測るには照度計を持っておくと便利だ。

 

⑤人感センサーを導入する

次の節電方法は、人感センサーを導入することだ。これにより、約20〜50%の節電・電気代削減が期待できる。

動物園にはバックヤードや通路、トイレ、倉庫など、人の滞在時間が短い場所や出入りが頻繁な場所が多い。このような場所に優先的に人感センサーを導入していくと、節電効果を得やすいだろう。

ただし、照明が頻繁に点いたり消えたりすると動物にストレスを与えてしまう可能性があるのだ。そのため、展示スペースに人感センサーを設定する場合は通路側だけにして、展示側は点灯しておくようにするといいだろう。

 

⑥昼間は自然光を活用する

昼間に自然光を利用することも、動物園の節電になる。動物園の開園時間は日中がメインであり、自然光を取り入れることで照明を減らして電気代を抑えられるのだ。具体的には、約20〜40%の節電になる可能性が高い。

例えば、晴天の日は通路や窓に近い部分の照明をオフにできるだろう。また、展示スペースに自然光を取り入れると、動物の昼夜のリズムが安定したり、行動量や免疫力が向上したりといったメリットもある。

なお、自然光は天候や季節で明るさが変わる。そのため、明るさに応じて照明を調整する自動調光センサーを導入すると便利だ。さらに費用は2年以内に回収できるケースが多い。

 

⑦休園日・閉園エリアの照明は原則消灯する

次の動物園の節電方法は、休園日と閉園エリアの照明を原則消灯することだ。

動物園は休園日も動物の世話などで職員が出入りするため、照明が消灯されていない場合もあるだろう。しかし、作業場以外の照明をオフにするよう徹底すれば約20〜50%の節電・電気代削減が期待できる。すぐに実行でき、初期投資もほぼゼロで大きな効果を得やすい点もメリットだ。

ただし、動物に必要な最低限の照明は常に維持しなければならない。動物用や防犯用など消さない照明をリスト化し、消灯ルールを明確にするといいだろう。

 

⑧照明器具を定期的に清掃する

最後の照明の節電方法が「照明器具の定期的な清掃」だ。照明器具が汚れていると照度が落ちてしまい、明るさを維持するために本来は必要ない照明を点けることになる。もし照明器具を定期的に清掃すれば、照度が落ちることを防げ、約5〜20%の節電・電気代削減になるのだ。

動物園の照明器具の中でも、羽や毛が舞いやすい動物舎は特に汚れやすい。そのため、年に2〜4回を目安に清掃するといいだろう。また、砂や雨の汚れが付きやすい屋外の照明は年に1〜2回、事務所やバックヤードは年に1回が目安だ。

 

 

動物園の「飼育・展示設備」の節電・電気代削減方法

動物園の「飼育・展示設備」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

動物園の「飼育・展示設備」の節電・電気代削減方法は以下の6つ

①水槽・プールのポンプ・ろ過装置の設定を見直す
②インバーター制御ポンプに更新する
③水質・水量センサーを活用する
④プール・水槽の断熱・保温対策をする
⑤古い水槽用のチラー・ヒーターを更新する
⑥水槽は定期的に点検と清掃をする

ここまで、動物園の「空調」「照明」の節電・電気代削減方法を解説してきた。さらに、動物園では「飼育・展示設備」で電力を使用している。

これらの設備は動物の生命維持に関わるため、節電に取り組んでいない施設も多いのではないか。しかし、工夫できる範囲で節電するだけでも、一定の電気代を抑えることが可能だ。

関連記事:【最新】法人の電力会社・電気料金プランの選び方とは?注意点と電気代を安くする方法を解説!

 

①水槽・プールのポンプ・ろ過装置の設定を見直す

最初の飼育・展示設備の節電方法が「水槽・プールのポンプ・ろ過装置の設定の見直し」だ。例えば、ペンギンやアシカ、アザラシ、カバなどプール・水槽の水環境で飼育する動物がいる動物園では、ポンプやろ過装置が24時間稼働するため電気代が高くなりがちだ。

そこでポンプ・ろ過装置の設定を見直すと、約10〜35%の節電・電気代削減が期待できる。例えば、流量(回転数)を1割下げるだけでも、約30%の節電になるのだ。夜間は動物の活動量が減るため、水質が悪化しづらく流量を下げても問題ない可能性が高い。

ただし、夜間に流量を下げすぎてDO(溶在酸素)不足にならないよう注意する必要がある。DO不足を防ぐには、後ほど解説する水質センサーを導入すると効果的だ。

 

②インバーター制御ポンプに更新する

次に、インバーター制御ポンプに更新することもおすすめだ。先述したように、回転数を下げればムダな電力の使用を抑えられるが、インバーター制御ポンプであれば通常のポンプよりも回転数を柔軟に下げられる。これにより、約20〜40%の節電・電気代削減になるのだ。

特にペンギンやアシカ、アザラシの大型プールは水の循環量が多く、節電効果が大きい。また、カバやカワウソの水槽も汚れやすくろ過装置の負荷が高いため、優先的に導入するといいだろう。

なお、インバーター制御ポンプに更新する費用は、大型ポンプだと1〜3年、小規模ポンプだと3〜5年を目安に回収できるケースが多い。

 

③水質・水量センサーを活用する

次の節電方法は、水質・水量センサーを活用することだ。水質・水量センサーとは、水の濁りや水温、酸素、アンモニアなどをセンサーで感知してモニタリングする装置である。

これらのセンサーを導入すれば、水の冷却・加温や流量の設定を負荷に合わせて制御できるようになり、約10〜30%の節電・電気代削減が期待できる。さらに、センサーをインバーター制御ポンプと連携させれば、最大約40%の節電効果が得られる可能性もあるのだ。

 

④プール・水槽の断熱・保温対策をする

次の節電方法は、プール・水槽の断熱・保温対策をすることだ。これにより約10〜40%の節電・電気代削減になる。

例えば、水槽の壁面や底面に断熱パネルを設置したり、夜間に水面カバーを活用したりするといいだろう。また、配管に保温剤を追加することでも節電効果を高められるのだ。

ただし、冬季の過度な断熱は水温が上昇し過ぎる可能性もある。そのため、プールや水槽の断熱・保温対策は飼育員や獣医と連携して行うことが重要だ。

 

⑤古い水槽用チラー・ヒーターを更新する

水槽用のチラーやヒーターが古い場合、新しい設備に更新すると節電になる。一般的に、10年以上前のチラーやヒーターと比べて新しい設備は1.5〜2倍も省エネ性能が高い。そのため、約20〜50%の節電・電気代削減が期待できるのだ。

特にインバーターチラーに更新すると高い節電効果が得られる。設備を更新する際には、カバやカワウソなど汚れやすい水槽・プールから優先するといいだろう。

 

⑥水槽は定期的に点検と清掃をする

次の節電方法は、水槽を定期的に点検・清掃することだ。これにより、約10〜25%の節電・電気代削減になる。

水槽が汚れるとフィルターの目詰まりなどでポンプの負荷が増え、消費電力と電気代が上がってしまう。また、水が濁っていると、ろ過するためにポンプがフル稼働してさらに電気代が増えるのだ。そのため、フィルターは週1回、ガラス面は1〜2週間に1回、チラー・熱交換器は年に1回を目安に点検・清掃するといいだろう。

 

動物園の「バックヤード」の節電・電気代削減方法

動物園の「バックヤード」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

動物園の「バックヤード」の節電・電気代削減方法は以下の5つ

①動物用餌庫の中を詰め込みすぎない
②餌庫の設定温度を適正化する
③餌庫の扉を開けている時間を短縮する
④餌庫を定期的に清掃・点検する
⑤OA機器は省エネモードにする

ここまで動物園の「空調」「照明」「飼育・展示設備」の節電方法を解説してきた。さらに、動物園では「バックヤード」でも一定の電力を使用している。そこでここからは「バックヤード」の節電・電気代削減方法を説明していく。

特に24時間稼働する冷凍・冷蔵設備などは、全体からするとわずかな電力でも積み重なって年間では一定の電気代が発生しているため、節電に取り組むといいだろう。

関連記事:【最新】食品工場の節電・電気代削減方法をわかりやすく解説!最も電気代を安くする方法も紹介
関連記事:【最新】冷凍倉庫の節電・電気代削減をわかりやすく解説!最も電気代を抑える方法も紹介


①動物用餌庫の中を詰め込みすぎない

バックヤードの節電方法の1つ目は、動物用餌庫(冷凍・冷蔵庫)の中を詰め込みすぎないようにすることだ。これにより約5〜20%の節電・電気代削減が期待できる。

餌庫の中には肉や魚、野菜などが大量にストックされていることが多い。しかし、詰め込み過ぎると冷気の吹き出し口が塞がり、庫内の温度を保つために余計な電力・電気代が発生する。

そのため、動物用餌庫は適正容量である70〜80%を目安に中身を入れるよう意識するといいだろう。また、庫内に棚を設置して冷気の通り道を確保することも節電に効果的だ。

 

②餌庫の設定温度を適正化する

2つ目の節電方法は、餌庫の設定温度を適正化することだ。なぜなら、冷凍・冷蔵庫は設定温度を1℃上げるだけで約2〜5%の節電になるからである。

また、設定温度を低くし過ぎていると食品の品質が落ちる可能性もある。以下を目安に餌庫の設定温度が過度に低くなっていないかを見直すといいだろう。

種類 温度
魚類(冷凍) -23〜-20℃
肉類(冷凍) -20〜-18℃
野菜・果物(冷蔵) 3〜7℃
製氷庫 -10〜-5℃

 

③餌庫の扉を開けている時間を短縮する

餌庫の扉を開けている時間を短縮することも、節電に効果的だ。これにより、約5〜15%の節電・電気代削減が期待できる。

餌庫(冷蔵・冷凍庫)は扉を開けるたびに冷気が逃げて庫内の温度が下がってしまう。そして庫内の温度を戻そうとコンプレッサーがフル稼働し、消費電力と電気代が増えてしまうのだ。

扉を開ける時間を減らすには、食材別に棚分けし、食材を探す時間を短縮するといいだろう。また、食材の取り出し順番をルール化することにより、スムーズに食材を取り出せるようになるはずだ。さらに、エアカーテンを設置すると扉を開けている間に冷気が逃げていくことを防げる。

 

④餌庫を定期的に清掃・点検する

次の節電方法は、餌庫を定期的に清掃・点検することだ。

もし、餌庫である冷凍・冷蔵庫を清掃せず放置した場合、冷却効率が大きく低下して消費電力と電気代が増えてしまう。特に動物園の餌庫は一般施設以上に魚・肉・野菜の水分や血液、粉などが付着しやすい。そのため、定期的な清掃・点検によって約5〜20%の節電・電気代削減ができる。

例えば、庫内清掃と霜取りは月に2回、コンデンサーの清掃とパッキンの点検は月に1回を目安に行うといいだろう。

 

⑤OA機器は省エネモードにする

さらに、OA機器・事務機器を省エネモードにすることも節電になる。動物園は来園者向けの設備が多い一方で、パソコンやプリンター、コピー機などのOA機器の電力・電気代も無視できない。

これらの機器は稼働していない時間にも待機電力を消費しているため、省エネモードにすることで約10〜30%の節電・電気代削減になるのだ。特にコピー機は待機電力が大きいため、優先して省エネモードに設定するといいだろう。また、パソコンは5〜10分でスリープするよう設定し、ルーターやサーバ類は夜間に自動スリープするようにしておくと節電効果を高められる。

 

 

動物園の「その他」の節電・電気代削減方法

動物園の「その他」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

動物園の「その他」の節電・電気代削減方法は以下の5つ

①従業員・来園者に協力してもらう
②エスカレーター・モノレールなどを閑散時に間引き運転する
③自動販売機の温度設定と稼働時間を見直す
④トイレの温水洗浄便座の設定温度を見直す
⑤噴水・ミストの稼働時間を短縮・間引きする
⑥太陽光発電設備を導入する

ここまで、動物園で電力を使用する主な設備の節電方法を解説してきた。その上で、主な設備の他にもさらに節電・電気代削減を行うための方法をここから説明していく。

関連記事:【法人向け】動力とは?電気料金の仕組みや電灯との違いをわかりやすく解説!
関連記事:【法人向け】ソーラーカーポートとは?メリット・デメリット、注意点をわかりやすく解説

 

①従業員・来園者に協力してもらう

まずは、従業員・来園者に協力してもらうことで節電効果を高められる。これにより、園全体の約3〜10%の節電・電気代削減になると期待できるのだ。

そもそも、動物園の電力消費は設備の運転だけではなく、従業員や来園者の行動による運用ロスの影響が大きい。特に従業員の協力は効果が大きく、扉の開閉や消灯の徹底、空調の設定ルールなどを行うといいだろう。

なお、来園者に向けて節電を呼びかける際には「動物のために扉を閉めてね」や「涼しい風が逃げやすいので扉を閉めることへご協力ください」と理由の説明や丁寧なお願いをすると、行動変容が起きやすい。

 

②エスカレーター・モノレールなどを閑散時に間引き運転する

次の節電方法は、エスカレーター・モノレールなどを閑散期に間引き運転することだ。

動物園にある屋外型エスカレーターやモノレールは消費電力が大きく、常に稼働していると電気代が高くなってしまう。そのため、閑散時にはモノレールの運航数を減らしたり、エスカレーターを停止したりすることで、約20〜50%の節電・電気代削減になるのだ。

例えば、平日の午前中や雨天の日は来園者が減るため、モノレールを間引きしやすいだろう。また、エスカレーターは人感センサーを導入し、一定時間人がいないと減速するよう設定することがおすすめだ。

 

③自動販売機の温度設定と稼働時間を見直す

自動販売機の温度設定と稼働時間を見直すことも、節電になる。

例えば、自動販売機の冷却温度を1℃上げるだけで約5%の節電・電気代削減が期待できるのだ。夏は4〜6℃、春秋は6〜9℃、冬は8〜10℃(冷却)を目安に設定するといいだろう。

また、利用者のいない深夜(0〜5時)は稼働をストップすると約10〜20%の節電が可能だ。なお、停止が難しい場合は、照明を消すだけでも節電効果が得られる。

 

④トイレの温水洗浄便座の設定温度を見直す

さらに、トイレの温水洗浄便座の設定温度も見直すといいだろう。設定温度を適正化すれば、年間で約10〜30%の節電・電気代削減になる可能性が高い。

例えば、便座温度を「高」から「中」にすると約5〜15%、温水設定を「高」から「中」にすると約5〜10%の節電になる。また、夏場は便座の加温と温水設定をオフにし、清掃の度に設定が戻っていないかチェックするようルールを設けるといいだろう。

 

⑤噴水・ミストの稼働時間を短縮・間引きする

次の節電方法は、噴水・ミストの稼働時間を短縮・間引きすることだ。動物園では噴水や、夏場に涼を取るためのミストが設置されている場合がある。これらの設備はポンプに多くの電力を使用するため、稼働時間を短くすれば約20〜50%の節電・電気代削減効果が期待できるのだ。

例えば、来園者が多い時間帯だけ運転するようにすれば、来園者の満足度を維持しながら節電ができる。ミストは夏季のみにし、噴水は混雑する11〜15時のみ稼働させ冬季は凍結リスクもあるため停止するといいだろう。

 

⑥太陽光発電設備を導入する

最後の節電方法は「太陽光発電設備の導入」だ。動物園は動物舎の屋根や駐車場の面積が広い施設が多く、太陽光発電設備の導入に向いている。太陽光発電によりピーク電力を賄えるようになれば、大幅な節電と電気代削減が期待できるのだ。例えば、上野動物園では、ゾウ舎や両生爬虫類館に太陽光発電設備が設置されている事例がある。

また、太陽光発電設備は、地形や日射量のデータをもとに影が発生しないよう設計することで、発電の効率を高められる。そのため、施工してもらう事業者選びにはこだわろう。

なお、しろくま電力は、店舗の屋根や駐車場に設置するソーラーカーポートなど、国内の太陽光発電設備の施工を多く担当してきた。グリーンエネルギーの発電・送電・売電に特化した電力会社であり、設備の設置からメンテナンス、売電まで一気通貫で担当している。

太陽光発電設備を検討している場合には、ぜひ「しろくま電力」にお気軽にご相談いただきたい。

(出典:東京ズーネット「環境への配慮」

関連記事:【図解つき】太陽光発電の仕組みや基礎知識をわかりやすく解説!
関連記事:【図解】太陽光発電の出力制御とは?なぜ必要?今後も増える?わかりやすく解説!

 

実際に動物園で取り組んでいるコスト対策の事例

実際に動物園で取り組んでいるコスト対策の事例

ここまで設備ごとの節電・電気代削減方法を見てきたが、実際に動物園で取り組まれているコスト対策にはどのようなものがあるのだろうか。具体的な事例をいくつか紹介する。

まず、長野県の茶臼山動物園では、2019年に日射でお湯を作る「太陽熱温水器」を導入し、給湯で発生する電気代とガス代を節約している。北海道のおびひろ動物園では、家畜糞尿由来の水素を利用した水素で発電する燃料電池を導入し、園内の一部の電力を賄っているというのだ。

また、空調の節電方法で動物舎に断熱を取り入れている事例を紹介した北海道の円山動物園では、電力会社の協力を得て、電線にかかる樹木を伐採したものをゾウの餌として提供してもらい餌代を節約している。さらに京都市動物園では、青果店や造園業者、食品製造業者などから廃棄する食品を寄贈してもらい、動物たちの餌にしているという。

このように、多くの動物園では電気代や餌代などのコストを減らし、動物たちに少しでものびのびと暮らしてもらうための努力をしているのだ。コストの増加に悩む動物園は、事例を参考に地域や外部の企業・団体の協力を得ることを検討するのもいいだろう。

(出典:茶臼山動物園「人・動物・環境に優しいSDGsを推進し、動物を通して来園者に環境保全の大切さを伝え続けます」

(出典:帯広市「取り組みの経過」

(出典:電気事業連合会「鮮度抜群のご飯にゾウ感激! 動物園と電力会社から生まれた伐採木の上手な使い道」

(出典:産経ニュース「京都市の財政難が動物園の餌代にも影響 苦境を救う市民の寄付」

関連記事:省エネ法とは?2023年改正のポイントと概要をわかりやすく解説
関連記事:【最新】太陽光発電の補助金情報(法人用/事業用)まとめ!採択のポイントも徹底解

 

 

最も効果的な動物園の節電・電気代削減方法とは

最も効果的な動物園の節電・電気代削減方法とは

ここまで、動物園の節電・電気代削減方法を紹介してきた。節電を行う目的は、やはり、「高騰している電気代を安くしたいから」という法人も多いだろう。

電気代を大幅に安くするには、節電以外にも効果的な方法がある。それは、電気料金の単価を安くすることだ。

電気料金の単価は、電力会社やプランによって異なる。そのため、今より単価の安い電力会社やプランに切り替えれば、使用する電気の量は同じでも、電気代を下げることができる。節電と違い、電力会社の切り替えをするだけなので手間も少ない。

電力会社の法人向け電力プランには、以下のようにさまざまな種類がある。

  • オフィスや工場など昼間の電力使用量が多い法人は「市場連動型プラン」

  • 市場連動のリスクを軽減したい法人は「上限付き市場連動型プラン」

  • 昼間の電力使用量が多いものの市場連動型プランのリスクが怖い法人は「固定単価型プラン」

  • 市場連動型にしたいが、季節ごとの高騰リスクは軽減したい法人は「ミックスプラン」

  • 大手と同じ料金体系のまま電気代を安くしたい法人には「燃調リンク型プラン」

  • 予算管理を確実にしたい、電気代の変動リスクを確実にゼロにするなら「完全固定型プラン」

このようなプランの中から動物園の特性に合ったものを選べば、電気代を抑えながらコストの管理も簡単になるのだ。

「大手の電力会社の方が安心だ」と考えている方もいるかもしれない。しかし、新電力の中にも安心して利用できる企業はたくさんある。大手電力会社から新電力に切り替えたとしても、電気の質や停電リスクは変わらない。それどころか、電気代は安くなる可能性が高い。

まだ電力会社の見直しを検討したことがない法人は、一度、新電力に見積もりを取ってみていただきたい。どれくらい電気代が安くなるのかを確認した上で、切り替えを検討してみるといいだろう。
関連記事:電力会社を乗り換える方法とは?切り替え方法とメリット・デメリット、注意点を解説

 

<業界トップクラスのプラン数!電気代を約45%削減した例も>しろくま電力で御社の電気代を削減しよう

しろくま電力では、高圧・特別高圧の電力を使用する法人向けに電力プランを提供している。

しろくま電力の強みは「電気代の安さ」と「業界トップクラスのプラン数」だ。電気代が大手電力より安いのはもちろん、「電気代をとにかく安くしたいから市場連動型プラン」「価格の安定性も重視したいから燃調リンクプラン」など、ニーズに合わせて電力プランを選ぶことができる。中には電気代を45%(1.5億円)削減したプランもある。プランをカスタマイズし、御社だけの電力プランを作ることも可能だ。

しろくま電力は、商業施設や店舗などさまざまな施設・法人に導入いただき、電気代の削減を実現している。例えば、以下はしろくま電力に切り替えた法人が電気代をどれほど削減できたかの実績の一部である。

しろくま電力の電気代削減実績

さらに、以下はしろくま電力を導入する主な企業・自治体である。

しろくま電力を導入する主な企業・自治体

多くの法人から、低価格であることが好評で、契約更新率は92%を超えた。

また、しろくま電力の電気は全てCO2を一切排出しない実質再生可能エネルギーだ。電気を切り替えるだけで御社のCO2削減量を減らすことができる。

見積もりは「複数のプランの電気代の提示」や「現在の契約先との電気代・CO2削減量の比較」にも対応している。「どれがいいかわからない」法人にはこちらからプランを提案することも可能だ。

見積もりだけでなく「プランについて説明してほしい」「なぜ安いのか、本当に倒産しないか知りたい」といった面談も行っている。切り替えを検討中でなくとも、気軽にお問い合わせいただきたい。