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【最新】介護施設の節電・電気代削減方法をわかりやすく解説!事例も紹介

作成者: しろくまぱわー編集部|2025/10/30 2:34

電気代の高騰により経営の負担を感じている介護施設のご担当者も多いのではないだろうか。

そこで本記事では、介護施設で節電や電気代削減に取り組む際のポイントや設備ごとの具体的な方法を解説していく。電気代を大幅に減らす方法も紹介するので、ぜひ介護施設の経費削減の参考にしていただきたい。

この記事でわかること

  • 介護施設の節電に取り組む際のポイント
  • 介護施設の設備別の節電方法
  • 最も効果的な電気代の削減方法

目次

介護施設で節電・電気代削減する際のポイント
①介護施設の電力使用量の内訳
②介護施設の電力使用パターン
③なぜ電気代が上がっているのか
④介護施設で節電・電気代削減する際の注意点

介護施設の「空調設備」の節電・電気代削減方法
①空調の設定温度を見直す
②エリアごとに空調を最適化する
③使っていない部屋の空調をオフする
④空調のフィルターを定期的に掃除する
⑤扇風機やサーキュレーターを併用する
⑥遮熱フィルムや断熱カーテンを活用する
⑦クールビズ・ウォームビズを取り入れる
⑧古い空調設備を更新する
⑨デマンド監視システムやコントローラーを導入する

介護施設の「照明器具」の節電・電気代削減方法
①LED照明に切り替える
②照明をこまめにオフする
③照明の明るさを調整する
④照明を間引きする
⑤人感センサーやタイマーを導入する
⑥昼間は自然光を取り入れる
⑦定期的に照明器具を清掃する

介護施設の「動力・コンセント」の節電・電気代削減方法
①職員のエレベーターの利用頻度を減らす
②使っていない電化製品はコンセントから抜く

介護施設の「冷凍・冷蔵設備」の節電・電気代削減方法
①冷凍・冷蔵庫の中を詰め込みすぎない
②冷凍・冷蔵庫の温度を調整する
③冷凍・冷蔵庫の開け閉めを減らす
④定期的に冷凍・冷蔵庫を掃除する

介護施設の「その他」の節電・電気代削減方法
①温水洗浄便座の設定温度を見直す
②入所者にも節電を呼びかける
③自動販売機の照明をオフにする
④太陽光発電設備を導入する

最も効果的な介護施設の節電・電気代削減方法とは
しろくま電力で御社の電気代を削減しよう

 

 

介護施設で節電・電気代削減する際のポイント

結論をまとめると

介護施設の節電・電気代削減のポイントは以下の4つ

①介護施設の電力使用量は「空調」「照明」「コンセント・動力」で7割を占める
②介護施設は24時間電力が発生し、夏に電力使用量のピークがくる
③燃料価格の高騰で電気代は高騰している。
④介護施設での節電は、利用者への配慮が必要

最初に、介護施設で節電・電気代削減に取り組む際のポイントを解説する。

介護施設の電力使用状況や、注意すべきポイントを理解しておくことで、効率的に節電できるようになるはずだ。

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①介護施設の電力使用量の内訳

1つ目のポイントは、介護施設の電力使用量の内訳だ。電力消費量の多い設備を把握し、優先的に節電することで、効果が出やすくなる。

以下は、介護施設の設備ごとの電力使用量の比率だ。

図をみると、介護施設では24時間稼働させるため「空調」の電力使用量が最も多いとわかる。次いで「照明」の割合が多く、「コンセント・動力」がそれに続いている。

つまり、介護施設の電力使用量は「空調」「照明」「コンセント・動力」の3つの設備で全体の7割以上を占めているのだ。そのため、節電の際にはこの3つの設備を中心に取り組むと成果が出やすいだろう。

 

②介護施設の電力使用パターン

次に、介護施設では「いつ」節電すべきかを把握するため、電力使用パターンを見ていこう。

介護施設は24時間稼働している。そのため、昼夜や曜日を問わず電力消費が発生するのが大きな特徴だ。節電する際には、1日あたりの消費電力を全体的に抑える必要がある。

また、季節では冷房を使用する7〜9月ごろが消費電力のピークとされている。つまり、特に夏場の節電に力を入れると、電気代を削減できるだろう。

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③なぜ電気代が上がっているのか

介護施設の電気代が上がっていると感じている担当者も多いだろう。

近年の電気代の高騰は、2022年に開始したロシアによるウクライナ侵攻による燃料価格の高騰が原因となっている。日本は火力発電の割合が高いため、世界的な燃料価格の高騰に影響を受けて電気代が上昇したのだ。

現在、電気代は高止まりの状況だが、今後も大きく値下げされる可能性は低いだろう。そのため、電気代の負担を減らすには、節電や電気代削減の工夫が不可欠だ。

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④介護施設で節電・電気代削減する際の注意点

最後のポイントは、介護施設の節電・電気代削減に取り組む際の注意点だ。介護施設で節電する際には、利用者の健康と安全に配慮することが重要である。

例えば、利用者の中には視力が低下している人や、熱中症・ヒートショックが起きやすい人が多い。そのため、照明や空調を調整する場合は利用者やスタッフの安全と快適性を損なわないよう細心の注意を払う必要があるのだ。

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介護施設の「空調設備」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

介護施設の空調の節電・電気代対策は以下の9つ

①空調の設定温度を見直す
②エリアごとの空調を最適化する
③使っていない部屋の空調をオフする
④空調のフィルターを定期的に掃除する
⑤扇風機やサーキュレーターを併用する
⑥遮熱フィルムや断熱カーテンを活用する
⑦クールビズ・ウォームビズを導入する
⑧古い空調設備を更新する
⑨デマンド監視システムやコントローラーを導入する

先ほど介護施設の節電・電気代削減のポイントで説明した通り、介護施設では「空調」の電力消費量が最も多い。そのため、まず「空調設備」の節電から取り組むと効率的である。

そこで、ここからは介護施設の「空調設備」の節電・電気代削減方法を解説する。

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①空調の設定温度を見直す

1つ目の介護施設の節電・電気代削減方法は、空調の設定温度を見直すことだ。例えば、冷房は1℃上げると約13%、暖房は1℃下げると約10%の節電効果がある。

ただし、空調の設定温度は夏場に上げすぎたり、冬場に下げすぎたりすると、利用者の体調へ影響が出てしまう可能性がある。設定温度は、冷房は26〜28℃、暖房は20℃以上を目安に、利用者の体調に合わせて慎重に検討するといいだろう。

 

②エリアごとに空調を最適化する

2つ目が、「エリアごとの空調の最適化」だ。

例えば、先ほど空調の設定温度は冷房26〜28℃、暖房20℃以上が目安だと述べた。しかし、一時的にしか滞在しない廊下やトイレは冷房28℃、暖房18℃ほどに設定しても問題ないだろう。このように、エリアの特性に合わせて利用者の出入りが少ない場所の空調は緩やかに設定すると、節電・電気代削減になる。

ただし、寒暖差が激しくなると利用者の心臓に負担がかかるため、エリアごとの温度差は5℃以内に収まるよう注意が必要だ。

 

③使っていない部屋の空調をオフする

3つ目の節電・電気代削減方法が、使っていない部屋の空調をオフすることだ。例えば、事務室や職員休憩室などは常に使用するわけではないため、未使用時には空調をオフするといいだろう。これにより、介護施設の約1〜2%の節電効果が期待できるのだ。

また、「退室時に空調を切ろう」といった職員への呼びかけや、使わない部屋と時間帯をリスト化して空調のオフをチェックする体制作りをすると、節電の実施率が高まるだろう。

 

④空調のフィルターを定期的に掃除する

次の節電・電気代削減方法は、空調のフィルターを定期的に掃除することだ。これにより、フィルターの目詰まりを防ぎ、空調効率の低下を防げる。具体的には、空調設備の約4〜6%を節電できるのだ。

特に24時間稼働している介護施設では、空調のフィルターの目詰まりが起きやすい。そのため、月に1回を目安にフィルター清掃をするといいだろう。また、室外機周辺の掃除や片付けも組み合わせると、50%近い節電効果が得られる可能性がある。

 

⑤扇風機やサーキュレーターを併用する

空調と扇風機やサーキュレーターを併用することも、節電・電気代削減になる。実施すれば、約10〜20%の節電効果が期待できる。これは、扇風機やサーキュレーターの風で室内の空気を循環させることで空調効率を高めることによる効果だ。

扇風機・サーキュレーターの消費電力は非常に少ないため、空調設備の設定温度を調整することによる電気代削減分の方が上回るだろう。実施する際には、温かい空気や冷たい空気が循環するように、扇風機やサーキュレーターは上向きにすることが重要だ。

 

⑥遮熱フィルムや断熱カーテンを活用する

次の介護施設の節電方法は「断熱フィルムや断熱カーテンの活用」だ。例えば、断熱フィルムで窓からの日差しによる室温の上昇や暖房の熱が逃げることを抑えた場合、年間で約15%の節電・電気代削減になったというデータがあるのだ。

また、断熱カーテンによっても、冷暖房の効率を上げられる。遮熱レースカーテンでは、夏場の窓際の温度を約10℃下げた実績がある。

 

⑦クールビズ・ウォームビズを取り入れる

クールビズ・ウォームビズを取り入れることも、介護施設の節電に効果的だ。

クールビズ・ウォームビズとは、冷暖房に頼りすぎずに夏・冬を快適に過ごす取り組みのことだ。これにより、年間5〜10%の節電・電気代削減が期待できる。

具体的には、クールビズでは職員の制服をTシャツでの勤務に切り替えたり、ウォームビズでは厚手のインナーを着用したりして、職員しか利用しない事務室や職員休憩室の空調を調整するといいだろう。

 

⑧古い空調設備を更新する

大幅な節電・電気代削減を狙うなら「古い空調設備の更新」がおすすめだ。最新の空調設備は10年以上前の設備と比べると20〜50%も電力の消費量が少ない。さらに、更新することで、電気代が下がるだけでなく、故障リスクも低減できるのだ。

当然ながら、設備の更新には費用がかかる。しかし、新しい設備へ更新すれば節電・電気代削減効果が大きいため、施設の規模にもよるが1〜8年で費用を回収できるだろう。補助金を活用できれば、さらに短期間でのコスト回収が期待できる。

 

⑨デマンド監視システムやコントローラーを導入する

空調設備の更新にコストをかけられない場合、デマンド監視システムやデマンドコントローラーを導入することで節電・電気代削減を実現できる。

まず、デマンド監視システムとは、30分間の最大電力使用量をリアルタイムで監視できる装置だ。一方、デマンドコントローラはピーク時の電力使用量を自動的に制御する装置である。

これらを導入することで、電力使用量を抑え、さらに電気代の基本料金が上がらないように管理ができる。具体的には、デマンド監視システムとコントローラーの導入で、介護施設の空調を約26%節電できた例もあるのだ。

 

 

 

 

介護施設の「照明器具」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

介護施設の照明の節電・電気代対策は以下の7つ

①LED照明に切り替える
②照明をこまめにオフする
③照明の明るさを調整する
④照明を間引きする
⑤人感センサーやタイマーを導入する
⑥昼間は自然光を取り入れる
⑦定期的に照明器具を清掃する

ここまで、介護施設の「空調設備」の節電・電気代削減の方法を解説してきた。

「空調」の次に介護施設で電力消費量が多いのは「照明器具」である。そこで、ここからは「照明器具」の節電・電気代削減方法について説明していく。

介護施設の利用者は視力が低下している場合もあるため、利用者の安全に配慮しながら節電に取り組むことが重要だ。

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①LED照明に切り替える

1つ目の照明の節電・電気代削減方法は、LED照明に切り替えることだ。

一般的には蛍光灯からLEDに変更すると約50%、白熱灯からLEDに変更すると約80%の節電になる。例えば、誘導灯をLEDに変更し、消費電力を85%削減できた施設もある。

また、LEDは白熱灯や蛍光灯と比べ、熱を発しにくいのも特徴だ。空調の負荷もわずかに軽減できるため、照明と空調のダブルで節電・電気代削減になるだろう。

 

②照明をこまめにオフする

2つ目は、照明をこまめにオフすることだ。使っていない部屋の照明のオフを徹底すれば、約10〜40%の照明の節電・電気代削減ができる。

特に、トイレや廊下、共用部は照明をつけっ放しにしがちな場所だ。消し忘れが多発する場所をリスト化し、1日に数回職員によるチェックを行うと無駄な電気代の発生を最小限にできるだろう。

 

③照明の明るさを調整する

3つ目が「照明の明るさの調整」だ。照明は、明るさを減らしたのとほぼ同じだけ消費電力が減るとされている。そのため、過剰に明るくなっている場所の照度を落とすことで、節電・電気代削減ができる。

もし、明るさを調整する場合には、利用者の安全や職員の作業効率に影響のないよう配慮しよう。介護施設の適切な明るさの目安は以下の通りだ。

  • 玄関・エントランス:100lx(ルクス)
  • 廊下・階段:200lx
  • 寝室:20lx
  • 居間・デイルーム:50lx
  • 食堂:50lx
  • トイレ:75lx
  • 浴室・洗面所・脱衣所:100lx

視力の弱い利用者がいる場合は、基準以上の明るさが必要な場所もある。例えば、廊下は足元に間接照明を追加するといいだろう。

 

④照明を間引きする

照明を間引きすることでも、節電・電気代削減ができる。もし照明器具の半分を間引きした場合、建物全体の約12〜13%の節電効果が期待できるのだ。

ただ照明を間引きするのではなく、必要な部分が明るくなるよう照明の位置を工夫することで、快適な環境を保てる。例えば、空間全体を照らす照明の数を大幅に減らした上で、作業スペースの手元を照らすライトを追加すれば、全体の消費電力を減らしながらも、作業のしやすさを確保できるだろう。

照明を間引きする際には、先述した介護施設の適切な明るさの目安を参考にしよう。また、明るさの計測には、照度計を持っておくと便利だ。

 

⑤人感センサーやタイマーを導入する

次の照明の節電・電気代削減方法は「人感センサーやタイマーの導入」だ。これにより、約24%の照明の節電効果が期待できる。

人感センサーは、人の出入りが多く逐一照明を切るのが難しい「廊下」や「トイレ」に設置するのがおすすめだ。また、タイマーによって夜間は居間や個室の照明の明るさを落とすと、節電になる上に、入居者の睡眠の質が向上する可能性がある。

 

⑥昼間は自然光を取り入れる

昼間は窓から自然光を取り入れることも、効果的だ。窓から取り入れた明るさで照明の一部を消灯できれば、15〜40%の照明の節電・電気代削減になるのだ。

特に南・東向きの窓は日中に光が入りやすいため、作業スペースは南・東側の窓の側に設置するといいだろう。

ただし、夏は日差しによって空調負荷が上がる可能性が高いため、透明度の高い遮熱フィルムを活用するのがおすすめだ。

 

⑦定期的に照明器具を清掃する

最後の照明の節電・電気代削減方法は「定期的な照明器具の清掃」だ。多くの人が利用する施設では、照明器具のカバーや反射板の汚れによって、照度が年間20〜40%も低下するとされている。そのため、同じ明るさを保つために、無駄な電力と電気代が発生している。

清掃によってその汚れを取り除けば、明るさが回復するため約5〜15%の節電になるのだ。また、清潔に保つことで、照明器具の寿命を伸ばす効果もある。

居間や廊下、食堂など多くの人が使う部屋の照明は、1ヶ月に1度を目安に清掃するとよいだろう。

 

 

 

 

介護施設の「動力・コンセント」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

介護施設の動力・コンセントの節電・電気代対策は以下の2つ

①職員のエレベーターの利用頻度を減らす
②使っていない電化製品はコンセントから抜く

ここまで、介護施設の「空調」「照明」の節電方法を解説してきた。

次に、照明と並んで消費電力が多い「動力・コンセント」の節電・電気代削減方法をお伝えする。因みに、動力とは業務用の大型機器やモーターなどの機械を安全に動かすために使われるエネルギーのことだ。

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①職員のエレベーターの利用頻度を減らす

エレベーターは介護施設で使用されている主な「動力」だ。職員のエレベーターの利用頻度を減らすことで、節電・電気代削減が期待できる。具体的には、建物全体の約3〜5%の節電効果が見込める。

例えば、職員への階段利用の呼びかけや、指定階への直通運転などの運用改善によって、エレベーターの利用率を下げることができるだろう。職員の帰宅時や夜間にエレベーターの利用制限を導入するのも1つの策だ。

②使っていない電化製品はコンセントから抜く

動力の他に介護施設では多くの電化製品も使用している。使っていない電化製品をコンセントから抜くことで、節電・電気代削減になる。

まず、電化製品は、使用していない間もコンセントにつながっているだけで「待機電力」を消費し続けている。そのため、スイッチが入っていない状態でもわずかに電気代が発生しているのだ。

使っていない電化製品をコンセントから抜いて待機電力をカットすれば、施設全体で約1〜5%の節電効果が期待できる。コンセントの抜き差しが面倒な場合は、スイッチ付きのタップを導入するといいだろう。

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介護施設の「冷凍・冷蔵設備」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

介護施設の冷凍・冷蔵設備の節電・電気代対策は以下の4つ

①冷凍・冷蔵庫の中を詰め込みすぎない
②冷凍・冷蔵庫の温度を調整する
③冷凍・冷蔵庫の開け閉めを減らす
④定期的に冷凍・冷蔵庫を掃除する

ここまで、介護施設で電力消費量の多い「空調」「照明」「動力・コンセント」の節電・電気代削減方法を解説した。

これらの設備の他にも、介護施設には厨房があり、主に冷凍・冷蔵設備で多くの電力を消費している。そのため、ここからは、「冷凍・冷蔵設備」の節電方法を説明していく。

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①冷凍・冷蔵庫の中を詰め込みすぎない

まず、冷凍・冷蔵庫の中を詰め込みすぎないことである。もし冷凍・冷蔵庫の中を7割に抑えられれば、5〜15%の節電・電気代削減につながる。これは、冷凍・冷蔵庫の詰め込みすぎが冷気の循環を妨げ、冷却効率を下げるからだ。

なお、中身の詰め込みすぎを防止するには、7割部分にテープなどでラインを引いておくと効果的である。

 

②冷凍・冷蔵庫の温度を調整する

次に、冷凍・冷蔵庫の温度を調整することも節電・電気代削減になる。設定温度を1℃上げるだけで、冷蔵庫は約3〜5%、冷凍庫は約2〜3%の節電効果が期待できるのだ。

ただし、冷凍・冷蔵庫の温度調整をする際には、食品の鮮度や安全性を確保しなければならない。以下の温度基準を目安に、食品ごとに適温に設定するといいだろう。

  • 冷蔵庫:0〜5℃
  • 冷凍庫:-18℃以下

 

③冷凍・冷蔵庫の開け閉めを減らす

冷凍・冷蔵庫の扉の開け閉めを減らすことも、重要だ。なぜなら、開閉する回数が多いと冷気が逃げて庫内の温度が上がり、冷却負荷が増して余分な電気代が発生するからである。

扉の開閉を半分に減らせば、約11%の節電・電気代削減になる。そのため、食品は「まとめて取り出す」「まとめて収納する」という2点を徹底しよう。

また、必要なものをすぐに取り出せるよう冷凍・冷蔵庫の中身は整理して収納するといいだろう。さらに、取り出しやすい導線も考えて配置することも効果的だ。

 

④定期的に冷凍・冷蔵庫を掃除する

冷凍・冷蔵庫の節電・電気代削減方法として、定期的に掃除することも挙げられる。年に1〜2回を目安に清掃するだけで、30〜35%の節電ができる可能性があるのだ。

これは、冷凍・冷蔵庫のコイルがわずかでも汚れると冷却性能が大幅に落ちるからである。また、通気口の汚れによっても、冷気の出が悪くなり、冷却効率が落ちてしまう。清掃によって冷却性能を維持することで、無駄な電力消費と電気代の発生を抑えられるのだ。

 

 

 

 

介護施設の「その他」の節電・電気代削減方法

結論をまとめると

介護施設のその他の節電・電気代対策は以下の4つ

①温水洗浄便座の設定温度を見直す
②入所者にも節電を呼びかける
③自動販売機の照明をオフにする
④太陽光発電設備を導入する

ここまで、介護施設の「空調」「照明」「動力・コンセント」「冷凍・冷蔵庫」といった主な設備について節電・電気代削減方法を解説してきた。その他にも、細かな節電を工夫すればさらに電気代を抑えられる。

ここでは、介護施設の「その他」の節電方法を説明していく。

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①温水洗浄便座の設定温度を見直す

1つ目の「その他」の節電・電気代削減方法は「温水便座の温水・便座の温度を下げること」だ。具体的には、便座温度を1段階下げると約12%、温水温度を1段階下げると約6%の節電効果が期待できる。

また、使用しないときに便座のフタを閉めるだけでも、保温時の消費電力の削減が可能だ。さらに、「節電モード」がある機種を使えばより効果的に節電できるだろう。

 

②入所者にも節電を呼びかける

入所者にも節電を呼びかけることで、節電意識を高めることにつながる。

例えば、居室のエアコンの設定温度に制限をかけたり、テレビを有料化したりすることによって、入所者の居室を節電対象に入れると節電効果を高められるだろう。入居者の居室の消灯時間を設定するのも有効だ。

ただし、声かけや節電ポスターなどで協力を呼びかけ、入居者の満足度が下がらないような工夫が必要だろう。

 

③自動販売機の照明をオフにする

自動販売機の照明をオフにすることでも、節電・電気代削減になる。自販機は照明だけで消費電力の約30〜40%を占めている。つまり、照明をオフするだけで約30〜40%の節電効果があるということだ。

また、夜間に12時間のみ照明を消した場合で約22%、広告照明のみを消す場合で約29%の節電効果が見込める。利用者の不便にならない範囲で照明をオフするといいだろう。さらに照明をオフする際には、利用者に対し「節電のために照明をオフしています」と掲示をしておくと停止中ではないことがわかり親切だ。

 

④太陽光発電設備を導入する

最後の節電・電気代削減方法が太陽光発電設備の導入だ。これには初期費用はかかるが、大幅に電気代を減らせる可能性が高い。

実際に太陽光発電設備を導入している介護施設では、年間に100万円以上の電気代を削減し、運用3年目に投資回収をしている事例もある。

また、太陽光発電で自家発電すると電気代が安くなるだけではなく、災害時の電源確保ができるようになる。多くの命を預かる介護施設では、BCP対策としても太陽光発電を取り入れるメリットは大きいだろう。

太陽光発電設備は、地形や日射量のデータをもとに影が発生しないよう設計することで、発電の効率を高められる。そのため、施工してもらう事業者選びにはこだわろう。

なお、しろくま電力は、店舗の屋根や駐車場に設置するソーラーカーポートなど、国内の太陽光発電設備の施工を多く担当してきた。グリーンエネルギーの発電・送電・売電に特化した電力会社であり、設備の設置からメンテナンス、売電まで一気通貫で担当している。

太陽光発電設備を検討している場合には、ぜひ「しろくま電力」にお気軽にご相談いただきたい。

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最も効果的な介護施設の節電・電気代削減方法とは

結論をまとめると

  • 最も効果的な介護施設の節電・電気代削減方法は電力会社の切り替えである

ここまで、介護施設の節電・電気代削減方法を紹介してきた。節電を行う目的は、やはり、「高騰している電気代を安くしたいから」という法人も多いだろう。

電気代を大幅に安くするには、節電以外にも効果的な方法がある。それは、電気料金の単価を安くすることだ。

電気料金の単価は、電力会社やプランによって異なる。そのため、今より単価の安い電力会社やプランに切り替えれば、使用する電気の量は同じでも、電気代を下げることができる。節電と違い、電力会社の切り替えをするだけなので手間も少ない。

  • オフィスや工場など昼間の電力使用量が多い法人は「市場連動型プラン」

  • 市場連動のリスクを軽減したい法人は「上限付き市場連動型プラン」

  • 昼間の電力使用量が多いものの市場連動型プランのリスクが怖い法人は「固定単価型プラン」

  • 市場連動型にしたいが、季節ごとの高騰リスクは軽減したい法人は「ミックスプラン」

  • 大手と同じ料金体系のまま電気代を安くしたい法人には「燃調リンク型プラン」

  • 予算管理を確実にしたい、電気代の変動リスクを確実にゼロにするなら「完全固定型プラン」

このようなプランの中から介護施設の特性に合ったものを選べば、電気代を抑えながらコストの管理も簡単になるのだ。

「大手の電力会社の方が安心だ」と考えている方もいるかもしれない。しかし、新電力の中にも安心して利用できる企業はたくさんある。大手電力会社から新電力に切り替えたとしても、電気の質や停電リスクは変わらない。それどころか、電気代は安くなる可能性が高い。

まだ電力会社の見直しを検討したことがない法人は、一度、新電力に見積もりを取ってみていただきたい。どれくらい電気代が安くなるのかを確認した上で、切り替えを検討してみるといいだろう。

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<業界トップクラスのプラン数!電気代を45%削減した例も>
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電気代が大手電力より安いのはもちろん、「電気代をとにかく安くしたいから市場連動型プラン」「価格の安定性も重視したいから燃調リンクプラン」など、ニーズに合わせて電力プランを選ぶことができる。中には電気代を45%(1.5億円)削減したプランもある。プランをカスタマイズし、御社だけの電力プランを作ることも可能だ。

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