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オール電化の電気代は高い?高い原因や平均額、節約術をわかりやすく解説

作成者: しろくまぱわー編集部|Feb 29, 2024 9:18:21 AM

1990年代より家庭への普及が進んだオール電化。

「オール電化を検討中だけど、電気代が高いって本当?」
「オール電化にしたけど、確かに電気代がちょっと高いかも…」
「オール電化の電気代を安くする方法はあるの?」

などとお考えの方も多いのではないでしょうか。

実際に、筆者もオール電化の住宅に住んでいますが、確かに「電気代が高いかも」と感じることはありました。しかし、適切な対策をすることで電気代を安くできています。

そこでこの記事では、オール電化について知っておくべき基本情報から、オール電化のメリットとデメリット、オール電化の電気代は高いのか?、電気代が高い場合の原因と安くする方法について解説していきます。

関連記事:【2024年】電気代の平均額は?電気料金の下げ方・節電方法もわかりやすく解説

目次

・オール電化とは?基礎情報を解説
 ・そもそもオール電化とは?
 ・オール電化の代表的な設備とは
  ・IHクッキングヒーターとは?
  ・電気温水器・エコキュートとは?
  ・電気式床暖房とは?
 ・オール電化の普及率は?
 ・なぜオール電化の普及が進んでいるのか?

・オール電化の5つのメリットとは?
 ①光熱費が安くなる可能性がある
 ②ガス代の基本料金を負担しなくて済む
 ③ガスよりも安全である
 ④災害時の対策になる
 ⑤火災保険の割引が受けられる場合も
 ・オール電化のメリットをまとめると?

・オール電化の4つのデメリットとは?
 ①初期費用が発生する
 ②昼間の電気代が高くなるリスクがある
 ③停電すると設備が使えなくなる
 ④お湯の使用量に制限がある
 ・オール電化のデメリットをまとめると?

・オール電化は高い?初期費用と電気代を解説!
 ・オール電化の初期費用は高い?初期費用の目安とは
 ・オール電化は国や自治体の補助金が使える
 ・オール電化の電気代は高い?毎月の電気代の目安とは

・オール電化の電気代が10万円を超えた!オール電化の電気代が高い原因とは?
 ①使用している器具が古すぎる
 ②エコキュートの使い方に問題がある
 ③電力会社・電力プランが適切でない
 ・オール電化の電気代が高い原因をまとめると?

・オール電化の電気代を安くする7つの方法とは?
 ①エコキュートの使い方や設定を見直す
 ②電化製品の節電を徹底する
 ③省エネ家電に買い替える
 ④太陽光発電と蓄電池を併用する
 ⑤電気代が安い時間帯に電気を使う
 ⑥契約アンペア数を見直す
  ・アンペア数の落としすぎには要注意

・オール電化の電気代を下げる、最も効果的な方法とは?

<大手電力会社より最大25%も安い>しろくまプランなら大幅に電気代が下がる可能性がある

オール電化とは?基礎情報を解説

そもそもオール電化とはどういったものなのでしょうか? まずは最低限知っておきたい「オール電化の基礎情報」を押さえておきましょう。

そもそもオール電化とは?

オール電化とは、生活で必要となるエネルギーを全て電気でまかなうことを意味します。

一般的な家庭では、料理やお風呂の際にガスを使用することが多いですが、オール電化住宅では電気以外のエネルギーは使用しません。そのため、光熱費にガス代や燃料費が発生しないのが特徴です。

オール電化は1990年代より家庭での普及が進んでおり、現在では一戸建てのみならず、アパートやマンションでも導入されています。

オール電化の代表的な設備とは

オール電化は全てのエネルギーを電気で賄うため、電気とガスを併用する住宅とは以下のように設備に違いがあります。

IHクッキングヒーターとは?

IHクッキングヒーターはご存知の方も多いかと思います。IH(Induction Heating)は電磁誘導加熱の意味です。プレートの下に電流を流すことで熱が発生し、調理器具をあたためることができます。

ガスコンロに比べてお手入れがラクで、火やガスを一切使わないため安全性が高いのが特徴です。これらにメリットを感じ、導入するご家庭も少なくありません。

電気温水器・エコキュートとは?

電気温水器・エコキュートは電気の力でお湯を沸かす住宅設備機器です。電気温水器は電気ヒーターを使ってタンクに貯めた水を温めますが、エコキュートはヒートポンプ機能を使ってあたたかい水を作ります。

ヒートポンプとは、空気中の熱を圧縮して集める技術のこと。この集められた熱を水に混ぜることでお湯が作られます。このお湯は断水した場合でも使用できるため、災害時にも役立ちます。

電気式床暖房とは?

床暖房(電気式床暖房)もご存知の方が多いかと思います。床下に温水や温風が通るパイプがあり、それが温まることで地面から部屋全体をあたためることができます。

以前は蓄熱暖房機という、内蔵したレンガに熱を加えて部屋をあたためる暖房器具が人気でした。しかし蓄熱暖房機は電気代が高く、各メーカーが製造をやめたため、今は床暖房を導入するケースが多いです。

ちなみにこれは豆知識ですが、床暖房に似たものは紀元前から存在したと言われています。古代ローマでは、床下や壁に熱気が通るガスを引き、その熱で部屋を暖めていたそうです(ハイポコーストといいます)。

オール電化の普及率は?

ここまでオール電化の概要を解説しましたが、オール電化はどれだけ普及しているのでしょうか?

(出典:MyEL「オール電化住宅に関するアンケート調査(第6回)」

上図は、2021年にリサーチ会社が行ったオール電化住宅の居住割合に関するアンケート結果です。

この調査によると、2021年度のオール電化住宅の割合は全体の14.3%で、一戸建ての持ち家に限定すると20%近くがオール電化住宅であることがわかりました。特に中国や四国エリアでは約30%の住居がオール電化を導入しています。

なぜオール電化の普及が進んでいるのか?

それでは、なぜオール電化の普及率は増加を続けているのでしょうか?

考えられる理由は2つ。「設備の性能向上」と「電力自由化」です。

オール電化が普及し始めた1990年代と比べ、今は設備の性能が大幅に改善されています。例えば、昔のオール電化住宅では電気温水器に節電モードやお湯の量の設定ボタンがありませんでした。しかし今は性能が向上し、電気を効率よく使えるようになっています。

また2000〜2016年にかけて進められた電力自由化も原因の一つです。電力自由化により、私たちは各地域の大手電力会社以外とも契約できるようになりました。これにより、大手より安く電気を供給する「新電力」が続々と誕生しています。

こういった点から、オール電化の普及が進んでいると考えられます。

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オール電化の5つのメリットとは?

ここまで、オール電化の基本的な情報と、オール電化の導入が進む背景を解説しました。それでは、オール電化の電気代について触れる前に、オール電化が持つ5つのメリットを紹介します。

①光熱費が安くなる可能性がある

1点目が、光熱費が安くなる可能性がある点です。電力会社の中には、オール電化向けの電力プランを提供している企業があります。

このプランの特徴は夜間の電気代が安くなること。電気温水器やエコキュートは夜間にお湯をつくるため、このプランにすると電気代が安くなる可能性があります。さらにガス代も電気代に含まれるため、単価が下がれば光熱費全体を大幅に下げることができます。

しかし、オール電化向けプランなら必ず電気代が安くなるわけではない点に注意しておきましょう。電気代の単価を比較した上で電力プランを選ぶことをオススメします。

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②ガス代の基本料金を負担しなくて済む

2点目がガス代の基本料金を負担しなくて済む点です。オール電化にすれば電気料金とガス料金を一本化できます。もしガス料金に基本料金があった場合、この金額を負担する必要がなくなります。

さらに電気代とガス代を一本化することで、支払い先が一つになり毎月の負担額が把握しやすくなります。管理がラクになるのもメリットと言えるでしょう。

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③ガスよりも安全である

3つ目がオール電化は安全である点です。全てのエネルギーを電気で賄うため、火やガスを使う場合よりも火災や一酸化中毒のリスクを大幅に軽減できます。

特に子どもや高齢者がガスの使い方を誤り、火災になるケースは少なくありません。そういった心配がなく、安全であることを理由にオール電化にする家庭も増えています。

④災害時の対策になる

4つ目が、電気温水器やエコキュート内の水は災害時の生活用水になる点です。飲用水としては活用できませんが、断水発生時に洗濯やトイレなどに使うことができます。温水器の容量によっては数日間もつこともあります。

また災害発生時、ライフラインの中で最も復旧が早いのは電気だと言われています。実際に新潟中越沖地震や東日本大震災の際、最初に復旧したのは電気でした。こうした点からも災害時の対策として非常に有益といえるでしょう。

⑤火災保険の割引が受けられる場合も

これはかなりレアなケースですが、オール電化は火災リスクが低いため、火災保険が割引になる可能性があります。

2010年に保険法が改正され、ほとんどの保険会社でオール電化割引が廃止になりました。しかし、セコム損保やSBI損保、AIG損保などでは現在もこの割引制度があるため、割引を受けたい場合は事前に保険会社に確認することをオススメします。

オール電化のメリットをまとめると?

ここまでオール電化のメリットをご紹介しました。改めて振り返ると、オール電化には以下のメリットがあります。

①光熱費が安くなる可能性がある
②ガス代の基本料金を負担しなくて済む
③ガスよりも安全である
④災害時の対策になる
⑤火災保険の割引が受けられる場合がある

光熱費が安くなる可能性があり、安全で、非常時の備えにもなる点が、オール電化のメリットといえるでしょう。

 

 

オール電化の4つのデメリットとは?

ここまでオール電化のメリットを解説しました。次に、オール電化のデメリットを4つご紹介します。

①初期費用が発生する

1つ目のデメリットが初期費用がかかる点です。詳しくは後述しますが、オール電化に切り替える場合、設備の購入費用や設置費用が発生します。

またIHクッキングヒーターを導入した場合、IHに対応した調理器具に揃えるなど、別途費用が必要です。光熱費が安くなる可能性があるものの、初期費用が発生するのはオール電化のデメリットと言えるでしょう。

②昼間の電気代が高くなるリスクがある

2つ目のデメリットが、オール電化プランにすることで昼間の電気代が上がる可能性がある点です。

先述したようにオール電化プランは夜間の電気代が割安に設定されています。しかし昼間の電気代は通常のプランよりも高い場合があるため、日中に電気を使うご家庭などでは電気代が高くなる可能性があるのです。

昼間に家にいる時間が長い方などは、しっかりと考えた上で電力プランを選ぶことをオススメします。

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③停電すると設備が使えなくなる

3つ目が、停電すると住宅設備が使用できなくなる点です。先ほど、エコキュートに貯まった水などは断水時に使用できることを説明しました。

しかし、オール電化住宅は停電すると電化製品だけでなく設備が一切使えなくなります。停電時に備えてカセットコンロや乾電池式ストーブ・ヒーター、調理不要の非常食を用意するなど、非常時に備えておきましょう。

④お湯の使用量に制限がある

4つ目のデメリットが、エコキュートの場合、お湯の使用量に制限がある点です。

エコキュートは外気の熱を水に混ぜて熱湯をつくる、ということを説明しました。このエコキュートですが常にお湯を作っているわけではありません。決められた時間にお湯を作り、貯める仕組みのため、お湯を使いすぎるとタンクが空になってしまいます。

空になった場合、次にお湯を作るまでお湯が使えないため、エコキュートを選ぶ際には家族の人数やお湯の使い方を踏まえた上で容量を決めるといいでしょう。

オール電化のデメリットをまとめると?

ここまでオール電化のデメリットをご紹介しました。まとめると以下になります。

①初期費用が発生する
②昼間の電気代が高くなるリスクがある
③停電すると設備が使えなくなる
④お湯の使用量に制限がある

オール電化にしても必ずしも電気代が安くなるとは限らないため注意しましょう。

 

オール電化は高い?初期費用と電気代を解説!

ここまでオール電化のメリットとデメリットを解説しました。それではオール電化の初期費用と電気代は高いのか、それぞれの数字を見ていきましょう。

関連記事:エアコンの電気代はいくら?1時間ごとの計算方法や節約術をわかりやすく解説!つけっぱなしの方が安い?

オール電化の初期費用は高い?初期費用の目安とは

オール電化を導入する場合、先述した「IHクッキングヒーター」「エコキュート」「床暖房」を導入することになります。全てを導入した場合、費用としては以下のように70〜200万円ほどかかるでしょう。

<オール電化にかかる費用の目安(工事費込み)>
・IHクッキングヒーター:10~30万円
・エコキュート:30~80万円
・床暖房:30~100万円

「IHクッキングヒーター」と「エコキュート」は必須ですが、「床暖房」は導入しなくても問題はありません。エアコンなどの暖房器具を使う方は初期費用を大幅に抑えることができます。

また最近では住居の屋根部分に太陽光パネルを設置し、太陽光でつくった電気を家庭で使うケースも増えています。その場合、追加で80〜150万円ほどの費用が必要です。

オール電化の賃貸住宅やマンションに入居する場合、設備が取り付けられているため初期費用は発生しません。

オール電化は国や自治体の補助金が使える

オール電化の初期費用を見て「高い」と感じた方も多いのではないでしょうか? 確かに初期費用は安くありませんが、エコキュートの購入にあたっては国や自治体の補助金を活用することができます。

<補助金交付の対象器具と補助金の上限額>
・ヒートポンプ給湯器(エコキュート):8〜23万円/台
・ハイブリッド給湯器:10〜25万円/台
・家庭用燃料電池(エネファーム):18〜30万円/台

上記は経済産業省の補助金額です。国の補助金は基本額があり、導入する機器の性能、既存機器の撤去費用が加算される形で補助金額が決まります。

新築や既存、戸建てやマンションに関係なく補助されるので、注文する前に施工業者に「補助金が適用できるかどうか」を確認しましょう。

それ以外にも、経済産業省は省エネ住宅の新築・リフォーム費用などを補助しているので、気になる方は「住宅省エネ2024ページ」をご覧ください。

また自治体でも補助金制度を実施しており、国の補助金と合わせて活用できることもあるため、ぜひ導入前に検索することをオススメします。

オール電化の電気代は高い?毎月の電気代の目安とは

オール電化は初期費用が発生することを説明しました。それでは、オール電化の電気代は、通常の住宅よりも高いのでしょうか? 次にオール電化住宅の電気代と、電気とガスを併用する住宅の光熱費を比べてみましょう。

(総務省が発表した2020〜2021年の光熱費の平均額と関西電力が公表した2020〜2021年のオール電化の電気代平均額をもとに弊社作成)

上図は、電気とガスを併用した住宅の光熱費とオール電化の住宅の電気代を比較したものです。

オール電化の電気代は最新のデータが2020年度のものしかないため、電気代も2020年度のものを掲載しています。しかし、電気代は2021年ごろから値上がりが続き、2024年現在もこの頃より高い可能性があるため、あくまでも比較の参考として見ていきましょう。

この図を見ると、一人暮らしをのぞいてオール電化住宅の方が光熱費が安い傾向にある、ということがわかります。これはなぜか。実際にオール電化のマンションに一人暮らしをしてみて気づいたのは、電気温水器またはエコキュートが原因ではないか、ということです。

オール電化住宅の場合、電気温水器やエコキュートが夜間にお湯を沸かしますが、余ったお湯は毎日捨てられ、新しいお湯が作られているようです。

一方、ガスは必要な分だけお湯を使うため、一人暮らしの方が割安になりやすいのではないかと感じました。実際に筆者も月々の電気代が9,000円程度でしたが、お湯を貯める日にちを二日に一回に設定することで6,000〜7,000円ほどに下げることができています。

省エネ性能の低い、古い電気温水器でもここまで節約できたため、最新のものとなるとより節約効果が期待できます。

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オール電化の電気代が10万円を超えた!オール電化の電気代が高い原因とは?

ニュースなどを観ていると「オール電化にしたら電気代が10万円を超えた」というご家庭もあるようです。オール電化は光熱費を電気代に集約するため、どうしても電気代が上がりがちですが、10万円は流石に高すぎますよね。

それでは、オール電化の電気代が高い場合に考えられる原因とは一体どういったものなのでしょうか。オール電化の電気代が高い場合に考えられる3つの原因を説明します。

①使用している器具が古すぎる

1つ目に考えられる原因が、使用している器具が古すぎることです。

オール電化は1990年ごろから普及しはじめましたが、当初は蓄熱暖房機や電気温水器、パネルヒーター、電気ボイラーなど、旧式の機器が一般的でした。しかしこれらは省エネ性能が低く、使用する際に多くの電気を消費します。

経済産業省が電気代が10万円を超えた家庭の消費電力の内訳を見たところ、電気代の7割が蓄熱暖房機で2割が電気温水器を占めるなど、旧式の機器が大きな要因となったことがわかっています。

エコキュートやエアコンをお使いの場合、極端な使い方をしない限り、電気代が10万円を超えることはまずないでしょう。

もし使っている機器に省エネ性能があるかどうかを知りたい場合、製造年月日を確認してください。2003年以前の場合、省エネ性能が高くない器具の可能性があります。

②エコキュートの使い方に問題がある

2つ目がエコキュートの使い方に問題がある、ということです。

オール電化の場合、夜の電気代が安い「オール電化向け料金プラン」を契約しているご家庭がほとんどではないでしょうか。エコキュートはこの特性を活かし、電気代が安い時間帯にお湯をつくってくれます。

しかし、以下の場合はかえって電気代が高くなりやすいです。

・電気代が高い日中にお湯をつくる設定にしている
・省エネモードなどの節約機能を活用していない
・お湯が足りず、湧き増しされるようになっている
・お湯が余りすぎているのに量を減らしていない

電気代が高いと感じた方は、ぜひこの設定を見直すことをおすすめします。

③電力会社・電力プランが適切でない

3つ目の原因が、正しい電力会社や電力プランと契約できていない点です。

オール電化を利用する場合、「大手電力会社」の「オール電化限定プラン」を契約している方が多いのではないでしょうか? 実はこれ、どちらも正しくない場合があります。

上図は2023年6月に大手電力会社が実施した、家庭向け電気料金の値上げ幅をまとめたものです。

燃料費高騰や円安の煽りを受け、電気代は2022年に過去最高値となりました。この赤字分を補填するために大手電力は軒並み値上げに踏み切っており、今は電気代が契約時よりも上がっている可能性があるのです。

上図はしろくま電力の「しろくまプラン」と、中国電力のオール電化向けプラン「ぐっとずっと。プラン 電化Styleコース」の単価を比較したものです。こうしてみると、単価が安くなるはずの夜間でさえも通常のプランより高い場合があることがわかります。

「大手電力は安心」「オール電化向けプランは必ず安い」と考えがちですが、断言することはできません。必ず電力会社の単価を比較した上で選ぶようにしましょう。

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オール電化の電気代が高い原因をまとめると?

オール電化の電気代が高い原因をまとめると、以下になります。

①使用している器具が古すぎる
②エコキュートの使い方に問題がある
③電力会社・電力プランが適切でない

関連記事:【2024年】今後も電気代は値上げする?高い原因と予測、法人・家庭でできる電気代削減方法を徹底解説!

 

オール電化の電気代を安くする方法とは?

ここまでオール電化の電気代が高い場合に考えられる原因を紹介してきました。それでは最後に、オール電化の電気代を安くする7つの節約術をご紹介します。

関連記事:無料で電気代を安くする方法とは?電気料金の節約・削減方法をわかりやすく解説!

①エコキュートの使い方や設定を見直す

1つ目が、エコキュートの使い方や設定の見直しです。前述したようにオール電化の電気代が高い場合、エコキュートが原因となっている可能性は大いに考えられます。

エコキュートは、省エネモードを使用し、必要最低限のお湯だけを沸かすようにすれば電気代を安くできます。ただし湯切れが起きると再度沸かすことになり、電気代がさらに上がるため、必要なお湯の量を見極めるようにしましょう。

②電化製品の節電を徹底する

2つ目が家電の徹底した節電です。あまり知られていませんが、電化製品は正しく節電すれば電気代を安くすることができます。気になる方は、以下の節電方法を試してみてください。

<エアコンの節約術>
・冷房の設定温度を1度あげる ⇨ 約13%の節電
・暖房の設定温度を1度下げる ⇨ 約10%の節電
・こまめなフィルター掃除 ⇨ 3年しなかった場合に比べて電気消費量が50%減った

<冷蔵庫の節約術>
・冷蔵庫の開閉回数を減らす ⇨ 約12%の節電
・冷蔵庫の開閉時間を減らす ⇨ 約5%の節電
・冷蔵庫を壁から少し離す ⇨ 約5%の節電

<照明機器の節電方法>
・蛍光灯や白熱電球からLEDに変える ⇨ 約80%の節電
・こまめに電源をオフにする ⇨ 約5%の節電

<テレビの節電方法>
・つけっぱなしをやめる ⇨ 約2%の節電
・コンセントをこまめに抜く ⇨ 約6%の節電

<洗濯機・洗濯乾燥機の節電方法>
・毎日の洗濯で「すすぎ」を2回から1回に減らす ⇨ 約17.5%の節電

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③省エネ家電に買い替える

電気代を下げる3つ目の方法が家電の買い替えです。環境省によると、電化製品は年々省エネ性能が上がっていることがわかっています。

例えば、2019年製の冷蔵庫は、2009年のものと比較すると年間消費電力量を約40〜47%もカットできます。エアコンはこの10年間で約17%も節電でき、テレビは約42%も節電できるようになりました。

家電の買い替えはコストが発生しますが、東京都世田谷区や愛知県一宮市など、自治体によっては省エネ家電の買替に活用できる補助金制度を実施しているケースもあります。

環境省の比較サイトでは、実際に家電を買い替えた場合にどれだけ電気代を安くできるのか、製品ごとに調べることができます。買い替えを検討中の方は活用するといいでしょう。

④太陽光発電と蓄電池を併用する

4つ目の節約術が太陽光発電・蓄電池の併用です。太陽光発電設備は初期費用がかかりますが、そこで発電した電気は無料で使用できます。

さらに蓄電池を併せて導入すれば、昼間に使用しなかった電気を蓄え、好きな時間に使うことができ、電気代をさらに安くできます。太陽光発電設備や蓄電池は、国や自治体の補助金を使えば導入費用を安くできるため、興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。

⑤電気代が安い時間帯に電気を使う

5つ目は、電気代が安い時間に電気を使うことです。これはオール電化向け電力プランを契約している方に当てはまります。一般的にオール電化向けプランは夜間の電気代が安く、日中は高いです。そのため、洗濯乾燥機や食洗機などは安い時間帯に回すことをおすすめします。

また契約しているプランによっては、「○時〜○時が○円安い」など、具体的な時間ごとに料金を分けているケースもあります。気になる方は調べてみてください。

⑥契約アンペア数を見直す

6つ目の方法が契約アンペア数の見直しです。契約中の電力会社の基本料金が「アンペア制」の場合、アンペア数を下げることで基本料金を安くできます。

アンペア制の場合、基本料金はアンペア数に比例して上がっていく場合が多いです。東京電力EPで考えると、60Aから30Aにすると基本料金は半額になります。契約中の電力会社がアンペア制の方は、ぜひ検討をおすすめします。

アンペア数の落としすぎには要注意

アンペア数を落とせば電気代は安くなりますが、あまりにも下げすぎるとブレーカーが落ちやすくなるため注意しましょう。さらにアンペア数は一旦変更すると1年間固定の場合があります。

上図は家電ごとの一般的なアンペア数をまとめたものです。同時に使用することが多い家電のアンペア数を把握し、余裕のあるアンペア数に変えることをおすすめします。

例えば合計アンペア数が26Aの場合、30Aで契約するとブレーカーが落ちることはありません。

 

オール電化の電気代を下げる、最も効果的な方法とは?

ここまで、オール電化の電気代を安くする方法を6つ紹介しました。これらの方法だけでも電気代を安くできますが、最も効率よく、かつ大幅にオール電化の電気代を下げる方法がなにか、ご存知ですか?

それは「電気代の単価を下げる」ことです。電気代は以下の数式で算出できます。

・1時間あたりの電気代 = 消費電力(kW) × 電気料金単価(円/kWh)

今まで説明した6つの節約術は、大半が「消費電力(kW)を減らす取り組み」です。しかし電気代の単価が高いと、どれだけ節電しても電気代は大幅には安くなりません。

電気代を大幅に下げたい場合、重要なのは「電気代の単価を下げる」ことです。

そして、電気代の単価を下げる方法とはなにか?

それは「電力会社の切り替え」です。

<大手電力会社より最大25%も安い>
しろくまプランなら大幅に電気代が下がる可能性がある

ホットカーペットの電気代を効率よく、かつ大幅に安くする方法は「電力会社の切り替え」だと説明しました。そこで電気代を安くしたい方におすすめなのが、しろくま電力が家庭・小規模法人向けに提供する「しろくまプラン」です。

「しろくまプラン」は大手電力会社より電気代の単価を安く設定しているため、切り替えることで大手電力会社よりも約25%も電気代が安くなる可能性があります。

上図は4人世帯の場合の、大手電力との電気料金を比較したものです。前述したように大手電力会社は2023年6月に大幅に電気代を値上げしました。エリアによっては電気代が1.5倍になるケースもあります。

しかし「しろくまプラン」は大手電力の「値上げ前」よりも単価が安く、値上げも実施しません。そのため、電気のご使用状況によっては最大3割近く安くなる可能性があります。

また「しろくまプラン」の電気は、発電の際にCO2を出さない「実質再生可能エネルギー(※)」です。ただ安いだけでなく、電気を切り替えるだけで環境改善にも貢献できます。

「電気代を安くしたい、でもエアコンは思い切り使いたい」とお考えの方は、「しろくまプランお申し込みページ」または以下のバナーよりお申し込みください。

お申し込み方法はとても簡単。現在の電力会社との解約など、面倒な手続きは一切ありません。スマホからもお申し込みいただけます。

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