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エアコンの電気代はいくら?暖房と冷房の電気料金と節電・節約方法をわかりやすく解説!

エアコンの電気代はいくら?暖房と冷房の電気料金と節電・節約方法をわかりやすく解説!

※この記事は2025年12月3日に最新の情報に更新されました。

私たちの生活に欠かせないエアコン。しかし、使いすぎるとどうしても電気代が気になりますよね。

「エアコンの1時間あたりの電気代はいくら?」

「冷房と暖房、どっちが電気代が高いんだろう?」

「エアコンをオトクに使う方法はあるの?」

このようにお考えの方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、エアコンの電気代と節約術について、あらゆる角度からわかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

関連記事:【最新】世帯別・季節別・地域別の電気代平均は?電気料金の下げ方・節電方法もわかりやすく解説
関連記事:【最新】わが家の電気代は高い?家庭の平均額や高くなる原因、節約術を解説!

この記事を読んでわかること

・エアコン(冷房・暖房・除湿・送風)の電気代
・エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代
・エアコンの最適な設定温度
・エアコンの電気代を節約する方法

目次

エアコンの1時間あたりの電気代はいくら?
エアコン(冷房)の時間ごとの電気代
エアコン(暖房)の時間ごとの電気代
エアコン(除湿)の電気代
エアコン(送風)の電気代

エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代はいくら?
エアコンはつけっぱなしにした方が安いのか?

エアコンの電気代を比較してみよう!
冷房よりも暖房の方が電気代が高い
なぜ暖房は冷房よりも電気代が高いのか
冷房と除湿、高いのはどっち?

エアコンの電気代は室温と設定温度の差で変動する

エアコンの電気代を抑えたい!適切な設定温度はどれくらい?

【共通】エアコンの電気代の節約術
①エアコンの風量設定を自動にする
②サーキュレーターや扇風機を併用する
③フィルターをこまめに掃除する
④タイマーを上手く活用する
⑤室外機の吹き出し口をふさがない
⑥古いエアコンは買い替える
⑦電力会社や電力プランを見直す

【夏編】エアコン(冷房)の電気代の節約術
①室温が28度になるよう設定温度を調整する
②室外機に直射日光があたらないようにする
③室温を上げないように工夫する

【冬編】エアコン(暖房)の電気代の節約術
①室温が20度になるよう温度設定を調整する
②エアコンと他の暖房器具を併用する
③部屋の湿度を上げる
④エアコン(暖房)以外のところで工夫する

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エアコンの1時間あたりの電気代はいくら?

エアコンの1時間あたりの電気代はいくら?

結論をまとめると!

・冷房の1時間あたりの電気代は約13.2〜約88.4円
・暖房の1時間あたりの電気代は約13.6〜約80.6円
・エアコンの電気代は対応畳数が大きくなるほど高くなる
・暖房の電気代は冷房に比べて約2倍高くなる

まずは、エアコンの電気代は1時間あたりいくらなのか確認してみましょう。

 
消費電力
1時間あたりの
電気代
1日(8時間)あたりの
電気代
1か月(30日間)あたりの
電気代
暖房
440〜2,600W
約13.6〜80.6円
約108.8〜644.8円
約3,264〜19,344円
冷房
425〜2,850W
約13.2〜88.4円
約105.6〜707.2円
約3,168〜21,216円
送風
12W(6畳)
約0.37円
約2.96円
約88.8円

※参考:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版」
※電気代の単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円を使用

上図は、エアコンの1時間あたりの電気代を表したものです。省エネ性能カタログ記載「パナソニック エオリアシリーズ」の消費電力をもとに算出しました。

エアコンの電気代は「電気使用量(消費電力 × 使用時間)× 電気代の単価」で計算します。

こうしてみると、エアコンの暖房の電気代は1時間あたり約13.6〜80.6円、1日(8時間)あたりだと約108.8〜644.8円、1か月(30日間)あたりでは約3,264〜19,344円になることがわかりました。

冷房の電気代は、1時間あたり約13.2〜88.4円、1日(8時間)あたりだと約105.6〜707.2円、1か月(30日間)あたりでは約3,168〜21,216円です。

送風の電気代は対応畳数が6畳用のみになりますが、1時間あたり約0.37円、1日(8時間)あたりだと約2.96円、1か月(30日間)あたりでは約88.8円となるようです。

暖房、冷房それぞれの電気代の幅はエアコンの対応畳数によるものであり、大きくなるほど電気料金も高くなります。

そうなると、対応畳数が小さなエアコンを選ぶと電気代が安くなると考える方もいるかもしれませんが、そうではありません。14畳の部屋に6畳用のエアコンを設置すると、いつまでも室温が設定温度に近づかず電気代が高くなってしまいます。

一方で、6畳の部屋に12畳用のエアコンを設置しても、冷え方は変わらず電気代だけが高くなります。エアコンの対応畳数は、設置する部屋に適したものを選ぶことが大切です。

関連記事:エアコンの消費電力はどれくらい?電気代の計算方法や節約術についても解説!
関連記事:窓用エアコンの電気代は高い?壁掛けエアコンとの比較と5つの節約術を解説!
関連記事:全館空調の電気代は高すぎる?エアコンと比較すると?節約方法もわかりやすく解説!

 

エアコン(冷房)の時間ごとの電気代

次に、エアコンの冷房の電気代を確認してみましょう。

対応畳数
期間消費電力量
電気代
1時間あたりの電気代
1日あたりの電気代
1か月あたりの電気代
6畳
166kWh
約2.1円
約38.1円
約1,143円
8畳
190kWh
約2.4円
約43.6円
約1,308円
10畳
203kWh
約2.6円
約46.6円
約1,398円
12畳
296kWh
約3.8円
約68.0円
約2,040円
14畳
297kWh
約3.8円
約68.2円
約2,046円
18畳
466kWh
約5.9円
約107.0円
約3,210円
20畳
570kWh
約7.3円
約130.9円
約3,927円
23畳
662kWh
約8.4円
約152.0円
約4,560円
26畳以上
819kWh
約10.5円
約188.1円
約5,643円

※参考:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版」
※電気代の単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円を使用
※冷房期間消費電力量は、一般社団法人日本冷凍空調工業会のデータを参考に、1ヶ月を30日、1日の使用時間を18時間とした場合の5月23日~10月4日の消費電力量を指しています

上図は、エアコンの電気代を使用時間ごとに表したものです。省エネ性能カタログ記載「パナソニック エオリアシリーズ」の冷房期間消費電力量から算出しました。

ここで覚えておきたいのが、エアコンのカタログに記載される消費電力には、「定格消費電力」と「期間消費電力量」の2種類があるということです。それぞれの意味をまとめると以下のようになります。

定格消費電力
規定条件下における消費電力の最大値(フル稼働時の消費電力)
期間消費電力量
実際の使用環境を想定し、一年間エアコンを運転した際に消費する電力量の目安

前述したエアコンの1時間あたりの電気代は、定格消費電力を参考にしたものです。しかし、実際のエアコンの消費電力は環境により大幅に異なり、設定温度に到達すると低くなるのです。

「期間消費電力量」から算出した冷房の1時間あたりの電気代は、前述したエアコンの1時間あたりの電気代に比べて1/6〜1/8程度安いことがわかります。また、期間消費電力を参考にした冷房の電気代も、10畳と12畳で大きく差が開き、14畳以降は大幅に高くなるようです。

関連記事:冷房の電気代は高い?エアコンの除湿・暖房と徹底比較!節約術も紹介!
関連記事:1,200Wの電化製品の電気代はいくらぐらい?家電別の電気代や節約術も解説!
関連記事:1,000Wの電化製品の電気代はいくらぐらい?おもな家電の電気代や節約術も解説!

 

 

エアコン(暖房)の時間ごとの電気代

次に、暖房の時間ごとの電気代を確認してみましょう。

対応畳数
期間消費電力量
電気代
1時間あたりの電気代
1日あたりの電気代
1か月あたりの電気代
6畳
457kWh
約4.9円
約88.5円
約2,655円
8畳
486kWh
約5.2円
約94.2円
約2,826円
10畳
543kWh
約5.8円
約105.2円
約3,156円
12畳
736kWh
約7.9円
約142.6円
約4,278円
14畳
769kWh
約8.3円
約149.0円
約4,470円
18畳
1,139kWh
約12.3円
約220.7円
約6,621円
20畳
1,321kWh
約14.2円
約256.0円
約7,680円
23畳
1,540kWh
約16.6円
約298.4円
約8,952円
26畳以上
1,836kWh
約19.8円
約355.7円
約10,671円

※参考:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版」
※電気代の単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円を使用
※暖房期間消費電力量は、一般社団法人日本冷凍空調工業会のデータを参考に、1ヶ月を30日、1日の使用時間を18時間とした場合の11月8日〜4月16日の消費電力量を指しています

上図は、暖房の電気代を使用時間ごとにわけて表したものです。こちらも省エネ性能カタログ記載「パナソニック エオリアシリーズ」の暖房期間消費電力量をもとに算出しました。

こうしてみると、暖房の電気代は、冷房に比べて2倍程度高くなることがわかります。26畳以上のエアコンの電気代は1か月あたり10,000円以上となるようです。

それでもフル稼働しているときの電気代に比べると1/3〜1/4ほど安くなっているため、エアコンが効率のよい暖房器具であることがわかります。注意点として、エアコンの電気代は使用環境により大幅に異なるため、期間消費電力量もあくまで目安として考えましょう。

関連記事:エアコンの暖房の電気代は高い?節約方法もあわせて解説!
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エアコン(除湿)の電気代

ここまで冷房と暖房の電気代を解説してきました。エアコンには除湿モードがあるかと思いますが、こちらの電気代は一体どれくらいかかるのでしょうか?

結論からいうと、除湿モードの電気代はほとんど公開されていません。ドライは室温や湿度、設定温度などで消費電力が大きく変わるため、一概に数字で表すことができないのです。

また、除湿には以下のように3つの種類があります。

弱冷房除湿
室内の空気の温度を下げ、水分を外に排出してから部屋に戻す機能。ドライとも言われる。イメージとしては「弱めの冷房」。
再熱除湿
湿度を下げるために温度を下げた空気を、再びあたためて部屋に戻す機能。湿度だけを下げることができる。消費電力が大きい。
ハイブリッド除湿
室内の空気の温度と湿度を下げ、室温に近い状態に戻した上で送風する機能。弱冷房除湿よりも部屋が冷えづらく、再熱除湿ほど電気を使わない。

3種類の除湿機能のなかでも、再熱除湿は冷やした空気を温める分、電気代は高くなります。

関連記事:エアコンのドライ(除湿)とは?電気代や冷房との違い、節約方法をわかりやすく解説!
関連記事:除湿機の電気代は安い?つけっぱなしはやめるべき?節約方法も解説
関連記事:湿気対策!部屋の湿度を下げる方法をわかりやすく解説!電気代の節約方法も紹介!

 

エアコン(送風)の電気代

エアコンには、文字通り風のみを送る「送風機能」があります。それではエアコンの送風機能の電気代はいくらぐらいなのでしょうか。

 
1時間
1日(8時間)
1か月(30日)
エアコンの送風
電気代
(消費電力12W)
約0.37円
約2.96円
約88.8円

上図は、エアコンの送風機能の電気代を使用時間ごとに表したものです。パナソニックのエオリアシリーズ「CS-LX222D」(6畳)の消費電力を参考にしました。

エアコンの送風機能を1時間使用した際の電気代は1時間約0.37円と、1円にも満たない料金でした。1日8時間の使用を1か月間続けても電気代を100円未満に抑えられるため、非常に経済的であることがわかります。

エアコンの送風は、室温を上げたり下げたりはしませんが、室内の空気を循環させるため、室内環境の改善に効果的です。それほど暑さや寒さが気にならないときは、積極的に活用するとよさそうです。

送風機能に関する詳しい内容は以下の記事でまとめています。気になる方はぜひ参考にしてください。

関連記事:エアコンの送風とは?冷房や暖房との違い、電気代、注意点をわかりやすく解説!
関連記事:エアコンの送風機能の電気代は?つけっぱなしにした場合や冷房との比較も解説!

 

 

エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代はいくら?

エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代はいくら?

結論をまとめると!

・冷房を1日つけっぱなしにした場合の電気代は約50.4〜約252円
・暖房を1日つけっぱなしにした場合の電気代は約117.6〜約475.2円
・夏場の短期間の外出はつけっぱなしにした方が電気代は安い
・冬場はつけっぱなしでも問題ない

ここまで、エアコンの電気代は1時間あたりいくらなのか、使用モードごとに解説しました。

快適な室温を保つためには、エアコンはつけっぱなしにしたいと考える方もいるでしょう。ここからは、エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代を解説します。

対応畳数
冷房
1日あたりの電気代
暖房
1日あたりの電気代
6畳
約50.4円
約117.6円
8畳
約57.6円
約124.8円
10畳
約62.4円
約139.2円
12畳
約91.2円
約189.6円
14畳
約91.2円
約199.2円
18畳
約141.6円
約295.2円
20畳
約175.2円
約340.8円
23畳
約201.6円
約398.4円
26畳以上
約252円
約475.2円

※参考:経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版」
※電気代の単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円を使用
※期間消費電力量は、一般社団法人日本冷凍空調工業会のデータを参考に、1ヶ月を30日、1日の使用時間を18時間とした場合の暖房11月8日〜4月16日、冷房5月23日~10月4日の消費電力量を指しています

上図は、エアコンを1日24時間つけっぱなしにした場合の電気代を、冷房と暖房にわけて表したものです。こちらも省エネ性能カタログ記載「パナソニック エオリアシリーズ」の期間消費電力量から算出しています。

エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代も、対応畳数や冷房・暖房により大幅に変動することがわかります。とくに、26畳以上のエアコンの暖房を1日つけっぱなしにした場合の電気代は約475.2円であり、6畳用の冷房の約50.4円に比べると非常に高くなるようです。

注意点として、24時間つけっぱなしにした場合は室温が安定しやすいため、実際の電気代とは異なる可能性があります。とくに断熱性・気密性の高い住宅では、エアコンの電気代も大きく下げられる可能性があります。

関連記事:kWh(キロワットアワー)とは?kWとの違いや電気代の仕組み、節約術をわかりやすく解説!
関連記事:空気清浄機の電気代は高い?24時間つけっぱなしでも大丈夫?節約方法も解説
関連記事:【最新】換気扇の電気代はいくら?つけっぱなしのメリットや節約方法をわかりやすく解説!

 

エアコンはつけっぱなしにした方が安いのか?

エアコンはつけっぱなしにした方が安いと聞いたことのある方もいるかと思いますが、これは本当なのでしょうか?

結論から言うと、冷房の場合は短時間の外出であればつけっぱなしの方が電気代は安くなります。暖房の場合は、基本的にはつけっぱなしでも問題ありません。

より詳しく説明すると、以下のことがわかっています。

<冷房>
  • 日中(9:00〜18:00)は35分までの外出なら「つけっぱなし」の方が電気代が安い
  • 夜間(18:00〜23:00)は18分までの外出なら「つけっぱなし」の方が電気代が安い
<暖房>
  • 暖房は「30分ごとにオンオフ」するよりも「24時間つけっぱなし」にした方がオトク
  • 夜(18:00〜06:00)の外出時はオフにした方がいいが、つけっぱなしでも問題はない

なぜ、エアコンをつけっぱなしにした方が安いのでしょうか?詳しい理由は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:【徹底解説】エアコンのつけっぱなしは節電にならない?電気代の節約方法も紹介!
関連記事:夜にエアコンをつけっぱなしにした場合の電気代は安い?節約方法も解説!

 

 

 

エアコンの電気代を比較してみよう!

エアコンの電気代を比較してみよう!

結論をまとめると!

・冷房よりも暖房の方が電気代が高い
・冷房と除湿の電気代は「弱冷房除湿 ≒ ハイブリッド除湿<冷房<再熱除湿」となる

ここまで、エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代について解説しました。ここからは、冷房と暖房、冷房と除湿など使用モードの電気代を比較してみましょう。

関連記事:【最新】消費電力の計算方法をわかりやすく解説!電気代の求め方や節約方法も紹介
関連記事:従量電灯とは?プランごとの電気料金の仕組みや計算方法、節約術をわかりやすく解説
関連記事:スマートメーターとは?従来のメーターとの違い、メリットや仕組みをわかりやすく解説

 

冷房よりも暖房の方が電気代が高い

エアコンの冷房と暖房を比較したところ、暖房の電気代が高くなることがわかりました。前述したとおり、対応畳数6畳の冷房を1日つけっぱなしにした場合の電気代は約50.4円でしたが、暖房だと約117.6円です。

1時間ごとの電気代を比較した場合でも、対応畳数6畳の冷房が約2.1円であるのに対し、暖房は約4.9円と2倍ほど高くなっています。

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なぜ暖房は冷房よりも電気代が高いのか

では、なぜ暖房は冷房よりも電気代が高くなるのでしょうか。暖房の電気代が高くなるのは、夏に比べて冬の方が室温と設定温度の差が大きくなるからです。

たとえば外の気温が0度として、暖房の設定温度を20度にすると、この場合の温度差は20度です。一方で外の気温が35度として、冷房の設定温度を27度にした場合の温度差は8度になります。

冷房の場合は室温に到達するまでに8度下げるだけで良いですが、暖房は20度も温度を上げなくてはいけません。エアコンは室温を設定温度に近づける際にフル稼働するため負荷がかかります。

以上のことから、室温と設定温度の差が大きくなりがちな暖房使用時は電気代が高くなってしまうのです。

総務省の家計調査によると、全世帯の2023年の夏(7〜9月)の電気代の平均は8,390円であったのに対し、2024年の冬(1〜3月)は10,974円でした。近年は猛暑が続くため夏の電気代も高くなりがちですが、それでも暖房期間の方が高くなるようです。

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冷房と除湿、高いのはどっち?

冷房と除湿の電気代は、どちらが高いかは一概には言えません。前述したとおり、除湿には「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド除湿」の3種類があり、仕組みが異なります。

弱冷房除湿とハイブリッド除湿は冷房とほぼ同じ仕組みで動き、電気代も安く抑えやすいのが特徴です。一方で、再熱除湿は湿度を取り除いたあとに空気を温め直す工程が加わるため、電気代が高くなる傾向があります。

冷房と除湿の電気代を比較すると、次のようになります。

弱冷房除湿 ≒ ハイブリッド除湿<冷房<再熱除湿

冷やした空気を温める分、冷房よりも再熱除湿の方が電気代が高くなるようです。

以下の記事では、冷房と除湿の違いや効果的な使い分けをより詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:【2025年最新】冷房と除湿、電気代が安いのはどっち?エアコンの節約術も徹底解説!
関連記事:冷房と除湿(ドライ)の違いとは?電気代の比較や効果的な使い分け方、節約術も解説!



エアコンの電気代は室温と設定温度の差で変動する

エアコンの電気代は室温と設定温度の差で変動する

結論をまとめると!

・エアコンの電気代は室温と設定温度の差が大きいほど高くなる
・室温が設定温度に到達したあとは電気代が安くなる

ここまで、冷房・暖房・除湿など、エアコンの電気代をモード別に比較しました。ここからは、エアコンは状況により電気代が大きく変わる理由を解説します。

エアコンの電気代は、室温と設定温度の差によって大きく変動します。エアコンは設定温度に到達するまでの間がもっとも電力を消費するため、この差が大きいほど電気代も高くなるのです。

そのため、設定温度が同じであっても、外気温が厳しく寒い日や暑い日にはエアコンにかかる負荷が増え、結果として電気代も高くなります。たとえば、設定温度20度でも、室温が8度の場合と0度の場合では必要な電力量は大きく異なるのです。

一方、室温が設定温度に達したあとは弱運転に切り替わるため、その後の電気代は抑えられます。

室温を効率よく設定温度に近づけるためには、エアコンの効果的な使い方を理解することが重要です。以下の記事では、風量設定や自動運転のしくみについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:エアコンの風量で電気代は変化するのか?すぐにできる節約術も解説!
関連記事:エアコンの自動運転とは?電気代との関係や節約方法についても解説!

 

 

エアコンの電気代を抑えたい!適切な設定温度はどれくらい?

エアコンの電気代を抑えたい!適切な設定温度はどれくらい?

結論をまとめると!

快適かつ電気代を抑えられるエアコンの設定温度は以下のとおり
・夏:室温が28度
・冬:室温が20度

ここまで、エアコンの電気代は室温と設定温度の差により変動することを解説しました。ここからは、エアコンの電気代を抑えるために効果的な設定温度をご紹介します。

環境省によると、夏季の室温の目安は28度、冬季の室温の目安は20度とされています

これだけを聞くと、エアコンを同じ設定温度にする方もいるかもしれませんが、これは室温の目安です。また、この室温はクールビスやウォームビズなど、快適に過ごせる服装をした場合の体感温度をもとに設定されたものです。

そのため、夏は室温が28度、冬は室温が20度になるように意識しながらエアコンの設定温度を調整することをオススメします。

しかし必ずこの設定温度を守る必要はありません。体調不良を防ぐためにも、暑いと思ったら温度を下げ、寒いと思ったら温度を上げるようにしましょう。

関連記事:冷房の適切な設定温度は?快適に電気代を節約する方法も解説!
関連記事:暖房の設定温度は何度が理想?冬に電気代を節約しつつ快適に過ごすコツとは?エアコンの電気代節約術をわかりやすく解説
関連記事:電気代の内訳の見方と計算方法とは?電気代を安くする方法もわかりやすく解説!

 

 

【共通】エアコンの電気代の節約術

【共通】エアコンの電気代の節約術

結論をまとめると!

エアコンの冷房・暖房で共通する節約術は以下の7つ
①エアコンの風量設定を自動にする
②サーキュレーターや扇風機を併用する
③フィルターをこまめに掃除する
④タイマーを上手く活用する
⑤室外機の吹き出し口をふさがない
⑥古いエアコンは買い替える
⑦電力会社や電力プランを見直す

ここまでエアコンの最適な設定温度について解説してきました。最後に、エアコンの電気代の節約術をご紹介します。共通編のあとは冷房と暖房の節約術についても解説するため、ぜひ参考にしてください。

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①エアコンの風量設定を自動にする

エアコンの電気代を下げる1つ目の方法が、風量設定を自動にすることです。

エアコンの風量は「強・弱・微風・自動」など複数あります。一見すると「弱」や「微風」の方が電気代が安くなりそうですが、実はそうではありません。「弱」や「微風」の場合、室温が設定温度に達するまでに時間がかかるため、余分な電力を消費するのです。

しかし自動運転であれば、室温が設定温度になるまでは「強」、達したら「微風」に切り替わるなど、状況に応じて最適な風量に調整してくれます。電気を効率よく使うなら、風量設定を自動にすることをおすすめします。

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②サーキュレーターや扇風機を併用する

エアコンの電気代を下げる2つ目の方法が、サーキュレーターや扇風機の併用です。

冷気は下に溜まり、あたたかい空気は上に溜まる性質を持っています。空気のムラが発生するとエアコンが温度を感知できず、涼しいのに風力が強くなる、寒いのに暖房が効かないといった問題を招き、電気代をムダにしかねません。

そこでオススメなのがサーキュレーターや扇風機です。これらを使えば空気を循環させることができ、エアコンをさらに効率よく使えるようになります。サーキュレーターは電気代が1時間1円程度なので、節約したい方は併用するといいでしょう。

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関連記事:サーキュレーターと扇風機の違いとは?特徴や使い方、電気代の節約術をわかりやすく紹介!

 

③フィルターをこまめに掃除する

3つ目の節約方法が、フィルターのこまめな掃除です。エアコンはフィルターを通して冷風や温風を送りますが、このフィルターがホコリで目詰まりを起こすとエアコン効率が低下し、余計な電力を使用することになります。

パナソニックがおこなった実験によると、フィルター掃除によって年間1万円以上の電気代が節約できることがわかっています。フィルターに詰まったホコリはカビの原因にもなるため、2週間に1回程度の掃除がおすすめです。自動おそうじ機能がある場合はそれを活用しましょう。

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④タイマーを上手く活用する

エアコンのタイマー機能をうまく活用するのも電気代節約につながります。運転時間が長くなると、どうしてもそれだけ電気代が高くなってしまうからです。

とくに「エアコンをつけっぱなしにしたくない」方は、エアコンのタイマー機能をうまく使い、自分のライフスタイルに合わせてエアコンを使うようにするといいでしょう。

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⑤室外機の吹き出し口をふさがない

エアコンを節電するうえで、室外機の吹き出し口をふさがないことも重要です。室外機は吹き出し口から空気を放出します。吹き出し口付近にものを置いたりカバーで覆ったりすると、送り出そうとした風を吸い込んでしまい、効率が大幅に落ちてしまうのです。

そのため、室外機の前はスペースを空けて風通しをよくしましょう。専用カバーでも、風通しがいいものや日除けだけができるものを選ぶことをおすすめします。

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⑥古いエアコンは買い替える

6つ目の節約術が、古いエアコンを買い換えることです。


引用元:一般社団法人 家電製品協会「2025年版スマートライフおすすめBOOK」

一般社団法人 家電製品協会「2025年版スマートライフおすすめBOOK」によると、最新の省エネタイプのエアコンは、10年前のものと比較して約14%省エネであることがわかっています。

もし10年以上前のエアコンを使っている場合、大幅に電気代が安くなる可能性があるのです。

エアコンは、安い買い物ではありません。しかし東京都世田谷区や愛知県一宮市のように家電の買い替えに補助金を支払う自治体もあるため、調べることをおすすめします。

また環境省の比較サイトでは、実際に家電を買い替えた場合にどれだけ電気代を安くできるのか、製品ごとに調べることができます。ぜひご活用ください。

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⑦電力会社や電力プランを見直す

ここまで、エアコンの電気代を節約する方法をご紹介してきました。もっと大幅に電気代を下げたい方にオススメなのが「電気代の単価」を下げることです。

電気代は以下の式で算出できます。

電気代=使った電力の量×電気代の単価
使った電力の量を減らして節約できる電気代には限界があります。一方で電気代の単価を下げると、大幅に家の電気代を安くできる可能性があります。

そして、電気代の単価を下げる方法が、「電力会社の切り替え」です。電気代の単価は電力会社によって異なるため、単価が低い電力会社やプランを見つけて、乗り換えを検討してみてください。

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【夏編】エアコン(冷房)の電気代の節約術

【夏編】エアコン(冷房)の電気代の節約術

結論をまとめると!

エアコンの冷房の節約術は以下の3つ
①室温が28度になるよう設定温度を調整する
②室外機に直射日光があたらないようにする
③室温を上げないように工夫する

ここまで冷房と暖房共通の電気代の節約術を解説してきました。次に冷房使用時に使える電気代の節約術を紹介します。

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①室温が28度になるよう設定温度を調整する

冷房の電気代を下げる1つ目の方法が、室温が28度になるようにエアコン(冷房)を調整することです。先述したように、環境省は夏場の室温の目安として28度を推奨しています。

冷房は設定温度を1度上げると約13%も節電できます。暑いからといって極端に設定温度を下げると電気代が上がるため、室温が28度となるよう、冷房の設定温度を26〜28度にするといいでしょう。

こまめに調整するのがイヤだ、という方は、自動運転モードを使うのもひとつの手です。

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②室外機に直射日光があたらないようにする

2つ目の冷房の節電術が、室外機に直射日光が当たらないようにすることです。冷房の場合、エアコンの室外機は室内の熱を外に逃す役割を担っています。

そのため、室外機が日光によって熱を持ってしまうと室内の空気の熱をうまく逃がせず、結果的に余計な電力を消費することになるのです。室外機は日陰に設置するか、それが無理な場合は専用の日よけやよしずなどで日陰をつくり、温度が上がらないようにしましょう。

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③室温を上げないように工夫する

3つ目のエアコン(冷房)の電気代対策が、室温を上げないようにすることです。

たとえばカーテンやブラインド、断熱シートを使うことで、外の熱い空気や直射日光を遮断でき、熱気の侵入を防げます。また火を使わない料理をするなど、室温が上がらないようにするのも効果的です。

室温を上げないようにすることで、エアコンの稼働を安定させ、電気を効率よく使えるようになります。

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【冬編】エアコン(暖房)の電気代の節約術

【冬編】エアコン(暖房)の電気代の節約術

結論をまとめると!

エアコンの暖房の節約術は以下の4つ
①室温が20度になるよう温度設定を調整する
②エアコンと他の暖房器具を併用する
③部屋の湿度を上げる
④エアコン(暖房)以外のところで工夫する

ここまで冷房の節電方法を紹介してきました。それでは次に、暖房の電気代の節約術を見ていきましょう。

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①室温が20度になるよう温度設定を調整する

暖房の電気代を下げる1つ目の方法が、室温が20度になるようにエアコン(暖房)を調整することです。先述したように、環境省は冬場の室温の目安として20度を推奨しています。

暖房の設定温度は消費電力に関係していて、設定温度を1度下げると約10%も電気代が節約できるといわれています。寒い場合も極端に温度を上げず、室温が20度となるよう、暖房の設定温度を20〜22度にするといいでしょう。

冷房と同じように、こまめな温度調整が面倒な方は自動運転モードを使うことをオススメします。また暖房はオンオフで温度調整をせず、設定温度を変えることで温度調整した方が電気代の節約にもつながります。

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②エアコンと他の暖房器具を併用する

エアコン(暖房)は効率よく室内を温めることができますが、他の暖房器具と併用するとエアコンの稼働を抑えることができ、結果的に電気代が安くなる場合があります。

部屋をあたためるのは「エアコン」で、体をあたためるのは「こたつ」や「電気毛布」、暖房の温風が出るまでは「セラミックファンヒーター」を使用するなど、うまく併用すれば効率よく部屋の温度を上げられます。

とくにこたつや電気毛布は1時間あたりの電気代が1〜5円程度なので、非常にオススメです。

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③部屋の湿度を上げる

3つ目のエアコン(暖房)の電気代対策が、加湿器で湿度を上げることです。「湿度が10%上がれば体感温度は1℃上がる」と言われており、暖房の設定温度を変えなくても、湿度を上げることで暖かさを感じることができます。

人が快適に過ごせる湿度は40〜60%です。適切な湿度はインフルエンザウイルスの活動をストップさせる効果もあるため、加湿器や空気清浄機を活用することをおすすめします。

ただし、湿度が上がりすぎるとカビや結露の原因になるため注意しましょう。加湿器をエアコンの真下に置き、温風を加湿させると効率よく部屋をあたためられます。

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④エアコン(暖房)以外のところで工夫する

暖房をどう使うか以外にも、冬場の電気代を節約する方法はあります。たとえば分厚いカーテンを使うことで、窓から熱が逃げるのを防げます。

それ以外にも、寒さを感じやすい「首」「手首」「足首」などをタートルネックやレッグウォーマーであたためるのも効果的です。普段の生活をうまく工夫し、暖房を効率よく使用するとよいでしょう。

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基本料金0円!しろくまプランで電気代をもっと安くしませんか?

しろくま電力では、家庭・低圧法人を対象とした電力プラン「しろくまプラン」を提供しています。

このプランの特徴は「基本料金が0円」であること。それ以外の単価も、以下のように大手電力会社より安いケースがほとんどです。電力を切り替えるだけで、節電をしなくても電気代を安くできる可能性が非常に高いのです。

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※ここに別途、大手電力は「燃料費調整額」「再エネ賦課金」が、しろくまプランは「電源調達調整費」「再エネ賦課金」が発生します。

また「しろくまプラン」は電気代が安いだけでなく、発電の際にCO2を排出しない実質再生可能エネルギーをお届けしています。切り替えるだけで、地球温暖化の防止に貢献することができます。

環境にも家計にもやさしい「しろくまプラン」への切り替えをお考えの方は「しろくまプランお申し込みページ」または以下のバナーからお申し込みください。申込ページでは、プランの詳細についてわかりやすく説明しています。


 

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