エアコンの電気代を比較してみよう!

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結論をまとめると!
・冷房よりも暖房の方が電気代が高い
・冷房と除湿の電気代は「弱冷房除湿 ≒ ハイブリッド除湿<冷房<再熱除湿」となる |
ここまで、エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代について解説しました。ここからは、冷房と暖房、冷房と除湿など使用モードの電気代を比較してみましょう。
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冷房よりも暖房の方が電気代が高い
エアコンの冷房と暖房を比較したところ、暖房の電気代が高くなることがわかりました。前述したとおり、対応畳数6畳の冷房を1日つけっぱなしにした場合の電気代は約50.4円でしたが、暖房だと約117.6円です。
1時間ごとの電気代を比較した場合でも、対応畳数6畳の冷房が約2.1円であるのに対し、暖房は約4.9円と2倍ほど高くなっています。
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なぜ暖房は冷房よりも電気代が高いのか
では、なぜ暖房は冷房よりも電気代が高くなるのでしょうか。暖房の電気代が高くなるのは、夏に比べて冬の方が室温と設定温度の差が大きくなるからです。
たとえば外の気温が0度として、暖房の設定温度を20度にすると、この場合の温度差は20度です。一方で外の気温が35度として、冷房の設定温度を27度にした場合の温度差は8度になります。
冷房の場合は室温に到達するまでに8度下げるだけで良いですが、暖房は20度も温度を上げなくてはいけません。エアコンは室温を設定温度に近づける際にフル稼働するため負荷がかかります。
以上のことから、室温と設定温度の差が大きくなりがちな暖房使用時は電気代が高くなってしまうのです。
総務省の家計調査によると、全世帯の2023年の夏(7〜9月)の電気代の平均は8,390円であったのに対し、2024年の冬(1〜3月)は10,974円でした。近年は猛暑が続くため夏の電気代も高くなりがちですが、それでも暖房期間の方が高くなるようです。
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冷房と除湿、高いのはどっち?
冷房と除湿の電気代は、どちらが高いかは一概には言えません。前述したとおり、除湿には「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド除湿」の3種類があり、仕組みが異なります。
弱冷房除湿とハイブリッド除湿は冷房とほぼ同じ仕組みで動き、電気代も安く抑えやすいのが特徴です。一方で、再熱除湿は湿度を取り除いたあとに空気を温め直す工程が加わるため、電気代が高くなる傾向があります。
冷房と除湿の電気代を比較すると、次のようになります。
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弱冷房除湿 ≒ ハイブリッド除湿<冷房<再熱除湿
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冷やした空気を温める分、冷房よりも再熱除湿の方が電気代が高くなるようです。
以下の記事では、冷房と除湿の違いや効果的な使い分けをより詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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エアコンの電気代は室温と設定温度の差で変動する

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結論をまとめると!
・エアコンの電気代は室温と設定温度の差が大きいほど高くなる
・室温が設定温度に到達したあとは電気代が安くなる |
ここまで、冷房・暖房・除湿など、エアコンの電気代をモード別に比較しました。ここからは、エアコンは状況により電気代が大きく変わる理由を解説します。
エアコンの電気代は、室温と設定温度の差によって大きく変動します。エアコンは設定温度に到達するまでの間がもっとも電力を消費するため、この差が大きいほど電気代も高くなるのです。
そのため、設定温度が同じであっても、外気温が厳しく寒い日や暑い日にはエアコンにかかる負荷が増え、結果として電気代も高くなります。たとえば、設定温度20度でも、室温が8度の場合と0度の場合では必要な電力量は大きく異なるのです。
一方、室温が設定温度に達したあとは弱運転に切り替わるため、その後の電気代は抑えられます。
室温を効率よく設定温度に近づけるためには、エアコンの効果的な使い方を理解することが重要です。以下の記事では、風量設定や自動運転のしくみについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:エアコンの風量で電気代は変化するのか?すぐにできる節約術も解説!
関連記事:エアコンの自動運転とは?電気代との関係や節約方法についても解説!
エアコンの電気代を抑えたい!適切な設定温度はどれくらい?

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結論をまとめると!
快適かつ電気代を抑えられるエアコンの設定温度は以下のとおり
・夏:室温が28度
・冬:室温が20度 |
ここまで、エアコンの電気代は室温と設定温度の差により変動することを解説しました。ここからは、エアコンの電気代を抑えるために効果的な設定温度をご紹介します。
環境省によると、夏季の室温の目安は28度、冬季の室温の目安は20度とされています
これだけを聞くと、エアコンを同じ設定温度にする方もいるかもしれませんが、これは室温の目安です。また、この室温はクールビスやウォームビズなど、快適に過ごせる服装をした場合の体感温度をもとに設定されたものです。
そのため、夏は室温が28度、冬は室温が20度になるように意識しながらエアコンの設定温度を調整することをオススメします。
しかし必ずこの設定温度を守る必要はありません。体調不良を防ぐためにも、暑いと思ったら温度を下げ、寒いと思ったら温度を上げるようにしましょう。
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【共通】エアコンの電気代の節約術

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結論をまとめると!
エアコンの冷房・暖房で共通する節約術は以下の7つ
①エアコンの風量設定を自動にする
②サーキュレーターや扇風機を併用する ③フィルターをこまめに掃除する ④タイマーを上手く活用する ⑤室外機の吹き出し口をふさがない ⑥古いエアコンは買い替える ⑦電力会社や電力プランを見直す |
ここまでエアコンの最適な設定温度について解説してきました。最後に、エアコンの電気代の節約術をご紹介します。共通編のあとは冷房と暖房の節約術についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
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①エアコンの風量設定を自動にする
エアコンの電気代を下げる1つ目の方法が、風量設定を自動にすることです。
エアコンの風量は「強・弱・微風・自動」など複数あります。一見すると「弱」や「微風」の方が電気代が安くなりそうですが、実はそうではありません。「弱」や「微風」の場合、室温が設定温度に達するまでに時間がかかるため、余分な電力を消費するのです。
しかし自動運転であれば、室温が設定温度になるまでは「強」、達したら「微風」に切り替わるなど、状況に応じて最適な風量に調整してくれます。電気を効率よく使うなら、風量設定を自動にすることをおすすめします。
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②サーキュレーターや扇風機を併用する
エアコンの電気代を下げる2つ目の方法が、サーキュレーターや扇風機の併用です。
冷気は下に溜まり、あたたかい空気は上に溜まる性質を持っています。空気のムラが発生するとエアコンが温度を感知できず、涼しいのに風力が強くなる、寒いのに暖房が効かないといった問題を招き、電気代をムダにしかねません。
そこでオススメなのがサーキュレーターや扇風機です。これらを使えば空気を循環させることができ、エアコンをさらに効率よく使えるようになります。サーキュレーターは電気代が1時間1円程度なので、節約したい方は併用するといいでしょう。
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③フィルターをこまめに掃除する
3つ目の節約方法が、フィルターのこまめな掃除です。エアコンはフィルターを通して冷風や温風を送りますが、このフィルターがホコリで目詰まりを起こすとエアコン効率が低下し、余計な電力を使用することになります。
パナソニックがおこなった実験によると、フィルター掃除によって年間1万円以上の電気代が節約できることがわかっています。フィルターに詰まったホコリはカビの原因にもなるため、2週間に1回程度の掃除がおすすめです。自動おそうじ機能がある場合はそれを活用しましょう。
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④タイマーを上手く活用する
エアコンのタイマー機能をうまく活用するのも電気代節約につながります。運転時間が長くなると、どうしてもそれだけ電気代が高くなってしまうからです。
とくに「エアコンをつけっぱなしにしたくない」方は、エアコンのタイマー機能をうまく使い、自分のライフスタイルに合わせてエアコンを使うようにするといいでしょう。
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⑤室外機の吹き出し口をふさがない
エアコンを節電するうえで、室外機の吹き出し口をふさがないことも重要です。室外機は吹き出し口から空気を放出します。吹き出し口付近にものを置いたりカバーで覆ったりすると、送り出そうとした風を吸い込んでしまい、効率が大幅に落ちてしまうのです。
そのため、室外機の前はスペースを空けて風通しをよくしましょう。専用カバーでも、風通しがいいものや日除けだけができるものを選ぶことをおすすめします。
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⑥古いエアコンは買い替える
6つ目の節約術が、古いエアコンを買い換えることです。

引用元:一般社団法人 家電製品協会「2025年版スマートライフおすすめBOOK」
一般社団法人 家電製品協会「2025年版スマートライフおすすめBOOK」によると、最新の省エネタイプのエアコンは、10年前のものと比較して約14%省エネであることがわかっています。
もし10年以上前のエアコンを使っている場合、大幅に電気代が安くなる可能性があるのです。
エアコンは、安い買い物ではありません。しかし東京都世田谷区や愛知県一宮市のように家電の買い替えに補助金を支払う自治体もあるため、調べることをおすすめします。
また環境省の比較サイトでは、実際に家電を買い替えた場合にどれだけ電気代を安くできるのか、製品ごとに調べることができます。ぜひご活用ください。
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⑦電力会社や電力プランを見直す
ここまで、エアコンの電気代を節約する方法をご紹介してきました。もっと大幅に電気代を下げたい方にオススメなのが「電気代の単価」を下げることです。
電気代は以下の式で算出できます。
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電気代=使った電力の量×電気代の単価
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そして、電気代の単価を下げる方法が、「電力会社の切り替え」です。電気代の単価は電力会社によって異なるため、単価が低い電力会社やプランを見つけて、乗り換えを検討してみてください。
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【夏編】エアコン(冷房)の電気代の節約術

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結論をまとめると!
エアコンの冷房の節約術は以下の3つ
①室温が28度になるよう設定温度を調整する
②室外機に直射日光があたらないようにする ③室温を上げないように工夫する |
ここまで冷房と暖房共通の電気代の節約術を解説してきました。次に冷房使用時に使える電気代の節約術を紹介します。
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①室温が28度になるよう設定温度を調整する
冷房の電気代を下げる1つ目の方法が、室温が28度になるようにエアコン(冷房)を調整することです。先述したように、環境省は夏場の室温の目安として28度を推奨しています。
冷房は設定温度を1度上げると約13%も節電できます。暑いからといって極端に設定温度を下げると電気代が上がるため、室温が28度となるよう、冷房の設定温度を26〜28度にするといいでしょう。
こまめに調整するのがイヤだ、という方は、自動運転モードを使うのもひとつの手です。
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②室外機に直射日光があたらないようにする
2つ目の冷房の節電術が、室外機に直射日光が当たらないようにすることです。冷房の場合、エアコンの室外機は室内の熱を外に逃す役割を担っています。
そのため、室外機が日光によって熱を持ってしまうと室内の空気の熱をうまく逃がせず、結果的に余計な電力を消費することになるのです。室外機は日陰に設置するか、それが無理な場合は専用の日よけやよしずなどで日陰をつくり、温度が上がらないようにしましょう。
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③室温を上げないように工夫する
3つ目のエアコン(冷房)の電気代対策が、室温を上げないようにすることです。
たとえばカーテンやブラインド、断熱シートを使うことで、外の熱い空気や直射日光を遮断でき、熱気の侵入を防げます。また火を使わない料理をするなど、室温が上がらないようにするのも効果的です。
室温を上げないようにすることで、エアコンの稼働を安定させ、電気を効率よく使えるようになります。
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【冬編】エアコン(暖房)の電気代の節約術

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結論をまとめると!
エアコンの暖房の節約術は以下の4つ
①室温が20度になるよう温度設定を調整する
②エアコンと他の暖房器具を併用する ③部屋の湿度を上げる ④エアコン(暖房)以外のところで工夫する |
ここまで冷房の節電方法を紹介してきました。それでは次に、暖房の電気代の節約術を見ていきましょう。
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①室温が20度になるよう温度設定を調整する
暖房の電気代を下げる1つ目の方法が、室温が20度になるようにエアコン(暖房)を調整することです。先述したように、環境省は冬場の室温の目安として20度を推奨しています。
暖房の設定温度は消費電力に関係していて、設定温度を1度下げると約10%も電気代が節約できるといわれています。寒い場合も極端に温度を上げず、室温が20度となるよう、暖房の設定温度を20〜22度にするといいでしょう。
冷房と同じように、こまめな温度調整が面倒な方は自動運転モードを使うことをオススメします。また暖房はオンオフで温度調整をせず、設定温度を変えることで温度調整した方が電気代の節約にもつながります。
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②エアコンと他の暖房器具を併用する
エアコン(暖房)は効率よく室内を温めることができますが、他の暖房器具と併用するとエアコンの稼働を抑えることができ、結果的に電気代が安くなる場合があります。
部屋をあたためるのは「エアコン」で、体をあたためるのは「こたつ」や「電気毛布」、暖房の温風が出るまでは「セラミックファンヒーター」を使用するなど、うまく併用すれば効率よく部屋の温度を上げられます。
とくにこたつや電気毛布は1時間あたりの電気代が1〜5円程度なので、非常にオススメです。
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③部屋の湿度を上げる
3つ目のエアコン(暖房)の電気代対策が、加湿器で湿度を上げることです。「湿度が10%上がれば体感温度は1℃上がる」と言われており、暖房の設定温度を変えなくても、湿度を上げることで暖かさを感じることができます。
人が快適に過ごせる湿度は40〜60%です。適切な湿度はインフルエンザウイルスの活動をストップさせる効果もあるため、加湿器や空気清浄機を活用することをおすすめします。
ただし、湿度が上がりすぎるとカビや結露の原因になるため注意しましょう。加湿器をエアコンの真下に置き、温風を加湿させると効率よく部屋をあたためられます。
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④エアコン(暖房)以外のところで工夫する
暖房をどう使うか以外にも、冬場の電気代を節約する方法はあります。たとえば分厚いカーテンを使うことで、窓から熱が逃げるのを防げます。
それ以外にも、寒さを感じやすい「首」「手首」「足首」などをタートルネックやレッグウォーマーであたためるのも効果的です。普段の生活をうまく工夫し、暖房を効率よく使用するとよいでしょう。
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