エアコン(暖房)はつけっぱなしの方が電気代を節約できる?
次に、エアコン(暖房)の電気代でよくあるのが「暖房はつけっぱなしの方が電気代が安くなる」という話です。これは本当にそうだと言い切れるのでしょうか?
実際に空調機メーカーであるダイキン工業が暖房を使い、以下の仮説を検証しています。
①24時間「つけっぱなし」と「30分ごとにオンオフ」の電気代の違い
②24時間「つけっぱなし」と「外出時だけオフ」の電気代の違い
それぞれの実験を簡潔にまとめると、以下のことがわかっています。
①全ての時間帯において、暖房は「つけっぱなし」の方が「30分ごとにオンオフ」よりも電気代が安い
②長時間の外出や就寝時は「こまめにオンオフ」の方が電気代が安い。しかし1日単位で見ると、「つけっぱなし」でもそこまで大きな差は出ない。
ダイキンの実験では、冷房の場合、短時間の外出でない限りは「こまめに電源を切った」方が電気代が安くなりました。しかし、暖房は基本的に「つけっぱなし」のままでも、「こまめに消した場合」と比較して電気代に大きな差が出ないことがわかっています。
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なぜ暖房は「つけっぱなし」でも電気代に違いが出ないのか
それでは、いったいなぜ暖房は「つけっぱなし」でも電気代に違いが出ないのでしょうか?
その答えは「暖房をこまめにオンオフ」する場合と「つけっぱなし」にした場合の室温の動きにあります。
(出典:ダイキン工業株式会社「エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?」)
上図はエアコン(暖房)を使った場合の、室温の推移を図にしたものです。これを見ると「つけっぱなし」は室温が安定する一方、「こまめにオンオフ」する場合は、室温の変化の波が大きいことがわかります。
冬場はすぐに室温が下がってしまいます。そしてエアコンは温度調整をする際に最も多くのエネルギーを使うことから、オンにするたびに大きく開いた温度差を埋めようと多くの電気を使ってしまうのです。
そのため「こまめにオンオフ」した方が電気代は多少安いものの、「つけっぱなし」とそこまで違いが出ないことがわかりました。
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エアコンで快適に過ごしつつ、電気代を安くする方法とは?
ここまで「暖房はこまめに消さず、つけっぱなしの方が安くなる傾向にある」ことを解説しました。それではここから、エアコン(暖房)を使って快適に過ごしつつ、電気代を安くする方法を9つ解説していきます。
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①室温が20度になるよう温度設定を調整する
電気代を下げる1つ目の方法が、室温が20度になるようにエアコン(暖房)を調整することです。先述したように、環境省は冬場の室温の目安として20度を推奨しています。
暖房の設定温度は消費電力に関係していて、設定温度を1度下げると約10%も電気代が節約されるといわれています。寒い場合も極端に温度を下げず、室温が20度となるよう、暖房の設定温度を20〜22度にするといいでしょう。
また自動運転モードを使うのも一つの手です。自動運転モードにすると、エアコンは暖房・冷房・除湿の中から最適なものを選んで効率よく温度調整してくれます。
さらにオンオフで温度調整をする方もいますが、エアコンは稼働を始めるタイミングで最も電気を使うため要注意です。オフにせず、温度を変えることで調整することをおすすめします。
②エアコンの風量設定は自動にする
エアコン(暖房)の電気代を下げる2つ目の方法が、風量設定を自動にすることです。
これは冷房の項でも解説しましたが、エアコンの風量は「強・弱・微風・自動」など複数あります。一見すると「弱」や「微風」の方が電気代が安くなりそうですが、実はそうではありません。これらの場合、室温が設定温度に達するまでに時間がかかるため、余分な電力を消費するのです。
しかし自動運転であれば、室温が設定温度になるまでは「強」、達したら「微風」に切り替わるなど、室温に応じて最適な風量で調整してくれます。電気を効率よく使うなら、風量設定を自動にすることをおすすめします。
③サーキュレーターを併用する
3つ目の電気代を下げる方法が、サーキュレーターの併用です。冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まりやすい性質を持っています。空気のムラが発生すると、暖房をつけても寒さが解消できず、電気代が無駄になってしまいます。
そこでオススメなのがサーキュレーターです。サーキュレーターを使って空気を循環させることで、効率よく室温を上げられます。電気代が1時間1円程度のものもあるので、節約したい方は併用がオススメです。
「サーキュレーターを使わずに空気のムラを無くしたい」方は、エアコンの温風を床に向けるといいでしょう。下から上へと部屋全体をあたためることができます。
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④フィルターをこまめに掃除する
4つ目の方法が、フィルターのこまめな掃除です。冷房の項でも説明しましたが、エアコンはフィルターを通して風を送りますが、このフィルターがホコリで目詰まりを起こすと、エアコンの効率が低下し、余計な電力を使用することになります。
パナソニックが行った実験によると、フィルター掃除をすることで年間1万円以上の電気代が節約できることがわかっています。フィルターに詰まったホコリはカビの原因にもなるため、2週間に1回程度の掃除がおすすめです。自動おそうじ機能がある場合はそれを活用しましょう。
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⑤室外機の吹き出し口をふさがない
5つ目の方法が、室外機の吹き出し口をふさがないことです。冒頭でも解説しましたが、エアコンの室外機は室内の冷たい空気を外に逃す役割を担っています。
そのため、吹き出し口付近にものを置いたり、カバーで覆ってしまうと冷たい空気を吸い込んでしまい、暖房の効率が大幅に下がってしまいます。室外機の前はスペースを空けて風通しを良くしましょう。
⑥古いエアコンは買い替える
6つ目のエアコン(暖房)の電気代対策が、古いエアコンを買い換えることです。
(出典:資源エネルギー庁「機器の買換で省エネ節約」)
資源エネルギー庁によると、上図のようにエアコンは年々省エネ性能が上がっていることがわかっています。もし10年以上前のエアコンを使っている場合、大幅に電気代が安くなる可能性があるのです。
エアコンは安い買い物ではありません。しかし東京都世田谷区や愛知県一宮市のように家電の買い替えに補助金を支払う自治体もあるため、調べることをおすすめします。
環境省の比較サイトでは、実際に家電を買い替えた場合にどれだけ電気代を安くできるのか、製品ごとに調べることができます。ぜひご活用ください。
⑦部屋の湿度を上げる
7つ目のエアコン(暖房)の電気代対策が、加湿器などで湿度を上げることです。人間の体感温度は湿度や風の有無によって変化します。「湿度が10%上がれば体感温度は1℃上がる」と言われており、設定温度を変えなくても、湿度を上げることで暖かさを感じることができます。
人が快適に過ごせる湿度は40〜60%です。適切な湿度はインフルエンザウイルスの活動をストップさせる効果もあるため、加湿器や空気清浄機を活用することをおすすめします。
ただし、湿度が上がりすぎるとカビや結露の原因になるため要注意です。加湿器をエアコンの真下に置き、温風を加湿させると効率よく部屋をあたためられます。
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⑧エアコン(暖房)以外のところで工夫する
8つ目の方法が、エアコン以外のところでの工夫です。部屋をあたためるのは暖房だけではありません。エアコン以外にも、電気ストーブや石油ファンヒーター、ガスヒーターといった家電を併用すれば効率よく室内の温度を上げられます。
こたつや電気毛布なら、1時間ごとの電気代が1〜5円程度で済むため節約にもなります。最近話題の「着る毛布」などは快適に過ごせるので非常にオススメです。
さらにカーテンを使うことで、窓から熱が逃げるのを防げます。それ以外にも、寒さを感じやすい「首」「手首」「足首」などをタートルネックやレッグウォーマーであたためるのも効果的です。
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エアコンの電気代を下げる最も効果的な方法とは?
ここまで、エアコンの電気代を効率よく下げる方法を8つ紹介しました。これだけでも電気代を安くできますが、最も効率よく、かつ大幅にエアコンの電気代を下げる方法が何か、ご存知ですか?
それは「電気代の単価を下げる」ことです。
エアコンの電気代は以下の数式で算出できることを説明しました。
・年間の電気代の目安 = 期間消費電力量(kWh) × 電気料金単価(円/kWh)
今まで説明した8つの節約術は「期間消費電力量」を減らす取り組みです。しかし電気代の単価が高いと、どれだけ節電しても電気代は安くなりません。
そのため、エアコンの電気代を大幅かつ効率よく安くしたい場合、電気代の単価を下げることをオススメします。
そして、電気代の単価を下げる方法が「電力会社の切り替え」です。
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このプランの特徴は「基本料金が0円」であること。それ以外の単価も、以下のように大手電力会社より安いケースがほとんどです。電力を切り替えるだけで、節電をしなくても電気代を安くできる可能性が非常に高いのです。
※ここに別途、大手電力は「燃料費調整額」「再エネ賦課金」が、
しろくまプランは「電源調達調整費」「再エネ賦課金」が発生します。
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環境省では「ウォーム・ビズ」として、暖房時の室温が20℃になることを推奨しています。