つねに稼働している冷蔵庫は、家庭における電力消費割合が大きい家電の一つで、使っている機種や設置環境によって、電気代が大幅に変わってきます。
「冷蔵庫の電気代はどれくらい?」
「冷凍庫やサブ冷蔵庫を設置する場合、電気代は高くなる?」
「冷蔵庫の電気代を節約するには?」
だからこそ、そんな疑問や不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、冷蔵庫の電気代についてさまざまな視点から解説。後半では、冷蔵庫の電気代を安くする9つの方法を紹介します。
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まず、冷蔵庫の電気代がどれくらい高いのか、詳しく見ていきましょう。
上図は資源エネルギー庁が発表した、家庭における電気代の内訳です。
こうして見ると、冷蔵庫の電気代は全体の約15〜17%を占めるなど、意外と高いことがわかります。24時間365日稼働することもあり、エアコンについで2番目に消費電力が大きいのです。
実際の金額は機種によって変わってくるため、次項で紹介する計算式をもとに大体の目安を把握しておきましょう。
冷蔵庫の電気代は基本的に以下の2つの方法で計算できます。
・電気代(円)= 消費電力(kW)× 電気代の単価(円/kWh)× 時間(h)
・電気代(円)= 消費電力量(kWh) × 電気代の単価(円/kWh)
消費電力は製品カタログなどで確認できますが、ワット(W)表示の場合がほとんどです。その場合は1,000で割ってキロワット(kW)に換算しましょう。
電気代の単価について、本記事では税込31円/kWhを使用します(※2024年8月時点で公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が定めた目安単価)。
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ここまで、冷蔵庫の電気代はエアコンに次いで高く、全体の15%程度を占めることを説明しました。それでは実際にエアコンの電気代はいくらくらいなのでしょうか?
この記事では「大きさ」「製造年数」の視点から1ヶ月、1年間あたりの電気代を見ていきます。
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まずは、冷蔵庫の「大きさ」別の電気代を紹介します。
上図は冷蔵庫の容量ごとに電気代を表したものです。冷蔵庫の電気代は1ヶ月あたり671.7〜870.6円、1年間あたり8,060〜10,447円になることがわかりました。
ここで意外なのは、一人暮らし向けの冷蔵庫よりも、ファミリー向けの大型冷蔵庫の方が電気代が安い、ということです。
これは容量が大きい冷蔵庫ほど、省エネ機能が優れているケースが多いからです。これにより消費電力が小さくなり、電気代も安くなっています。
今後冷蔵庫を買い換えるときは、容量に加えて「年間消費電力」に着目し、機種を選ぶことをおすすめします。
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次に、冷蔵庫の「製造年数」ごとの電気代を紹介します。
上図は製造年ごとの冷蔵庫の電気代を表にしたものです。
20年前の冷蔵庫の電気代が年間24,800円だったのに対し、15年前の冷蔵庫の電気代は半額以下の10,230円、10年前の電気代は7,440円、現行モデルは7,347円と、年を経るごとに電気代が大幅に安くなっていることがわかります。
20年前、15年前、10年前、現在にいたるまで、年々冷蔵庫の電気代が下がる理由は、次のような省エネ技術が導入されているためです。
・インバータ制御:モーターの運転を制御し、余計な電力消費を防ぐ
・ノンフロン対応:フロンガスを使わず、環境にやさしい物質で冷却を行う
・断熱材:外気の侵入を防ぎ、冷蔵庫内の温度を低く保つ
10年前と現在の電気代の差はわずかですが、15〜20年ほど前の冷蔵庫から買い換える場合は、大幅な節約効果も期待できることがわかります。
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ここまでさまざまな視点から冷蔵庫の電気代を見てきました。冷蔵庫とは別に、自宅に冷凍庫を置いている方もいるのではないでしょうか?そこで次に冷凍庫の電気代を見ていきます。
上図によれば、冷凍庫の電気代は831.8〜1,291.7円程度です。同じ容量の冷蔵庫と比較した場合、いずれも冷凍庫の方が電気代が高くつく傾向にあります。
特に大容量の冷蔵庫(301〜250l)と冷凍庫(301l〜)を比較すると、1ヶ月あたり423.7円、1年間あたりだと5,000円以上も差があることがわかりました。冷凍庫だけの方が消費電力が大きくなるようです。
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コロナ禍以降、ちょっとした軽食や飲み物を入れるのに便利な「サブ冷蔵庫(小型冷蔵庫)」の人気も高まっています。
小型冷蔵庫1台あたりの電気代は、年間8,000〜10,000円程度です。もともと使っている冷蔵庫と併せて使うときは、当然ながら電気代が高くつきます。
なるべく電気代を削減したいのであれば、一人暮らし向きのコンパクトな機種を選ぶといいでしょう。141〜150Lの機種の中には、年間8,500円以内で使えるものも多いです。
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ここまで冷凍庫やサブ冷蔵庫の電気代を見てきました。それでは最後に電気代を安くする方法を解説します。
冷蔵庫の電気代を安くするには、以下の9つの方法が有効です。
①冷蔵庫にものを詰め込みすぎない
②冷蔵庫の温度設定を適切にする
③冷蔵庫を開け閉めする回数を減らす
④熱いものは冷ましてから入れる
⑤急速冷凍機能などを使わない
⑥冷蔵庫を壁や他の家具から少し離す
⑦冷蔵庫を買い換える
⑧契約アンペア数を変える
⑨電力会社を切り替える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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まずは、日頃から冷蔵庫にものを詰め込みすぎないようにする、ということです。食材同士が密着すると冷蔵庫内の空気が滞り、温度調整のために余計な電力を消費してしまいます。
資源エネルギー庁による統計でも、「冷蔵庫のものを半分にすれば年間の電気代が約1,360円安くなる」という省エネ効果が算出されています。
一方、冷凍庫には隙間なくものを詰め込んだ方がいいです。冷凍食品同士が保冷し合うことで、ドアの開閉時にも冷気を逃しにくくなります。
冷蔵庫の温度設定は、適切に管理しましょう。資源エネルギー庁によれば、冷蔵庫の温度を適切にした場合の電気代は、1年間あたり1,910円ほど削減できるといいます。
適切な温度管理が難しいようなら、基本は「中」にしておけば問題ありません。ただ、冷蔵庫の適温は室内の温度によって変わってくるため、必要を感じたら自分で調整するといいでしょう。夏は「強」、冬は「弱」に設定するのがおすすめです。
余計なドアの開け閉めを減らすだけでも、冷蔵庫の電気代を抑えることが可能です。頻繁にドアを開けると冷気が逃げて内部の温度が上昇し、再度冷却するのに余計な電力を使うことになります。
必要最低限の開け閉めであれば、たいていの冷蔵庫は「弱」の温度設定で問題ありません。目安としては、10秒前後で食材を出し入れするのが理想です。最後に、ドアが半開きになっていないかどうかも、しっかり確認してください。
調理したばかりの熱いものは、常温まで冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。熱を持ったままだと冷蔵庫内の温度が急激に上がり、再び冷却するのに余計な電気代が発生します。加え、他の食材が傷む要因ともなりかねません。
ただ、気温が高い日などは常温での放置が不安な方もいるはずです。そういうときは、バットに張った冷水に容器ごと浸すなどして、素早く粗熱をとるよう工夫してみてください。
最近の冷蔵庫に備わっている「急速冷凍」などの機能は、使わない方が当然電気代も安くなります。こういった機能は食品の鮮度を維持するにはもってこいですが、素早く冷凍するために多くの電力を使うことになります。
またこの機能は冷凍庫を集中的に冷やすため、冷蔵庫の温度が上がりやすくなるというデメリットにもご注意ください。
冷蔵庫の位置を壁や家具から少し離すことで、電気代を削減できる可能性も高いです。資源エネルギー庁の統計では、「上と両側が壁に接している」場所から「片側が壁に接している」場所へ冷蔵庫を設置し直すことで、1年あたり約1,400円の電気代が節約できるとされています。
冷蔵庫内を冷やすには、外部に熱を放出する必要があります。その際、周囲にものがあると効率よく放熱できないので、十分なスペースの確保が必要となるのです。適切な放熱スペースがどれくらいかは、使っている機種の取扱説明書などで確認しましょう。
新しい冷蔵庫への買い換えにより、電気代が安くなることもあります。先述の通り、最近の機種には優れた省エネ技術が導入されているためです。20年ほど前の機種を買い換え、1年間あたりの電気代を約17,000円節約できたというケースもあります。
一般的には、購入してから10年ほど経った頃に買い換えを検討するといいです。10年というのは冷蔵庫の一般的な耐用年数で、この時期は不具合・故障などのトラブルも頻発しやすくなります。
買い換える機種としておすすめなのは、資源エネルギー庁も推奨する「省エネ型機器」です。10年前の冷蔵庫と比べ、約28〜35%の省エネ効果が見込まれています。
冷蔵庫の電気代が高いと思ったら、契約アンペア数を見直してみてもいいでしょう。「アンペア(A)」の大きさは、家庭によって異なります。アンペア制で電気代が決まる場合、その数値を下げることで電気代が安くなります。
ただし、無理に小さくするとブレーカーが落ちる恐れもあるので、家庭にとって最適なアンペアを選びましょう。また、アンペア数を変更すると1年間変更できない場合もあるため注意が必要です。
ここまで紹介した8つの方法を試せば、冷蔵庫の電気代は十分抑えられます。ただ、最も効果的な節約方法としておすすめなのは、「電力会社の切り替え」です。
先述した通り、冷蔵庫の電気代は以下で求められます。
・電気代(円)= 消費電力(kW)× 電気代単価(円/kWh)× 時間(h)
・電気代(円)= 消費電力量(kWh) × 電気代単価(円/kWh)
前項まで解説してきたのは、ほとんどが上記のうち「消費電力(消費電力量)」を抑える方法です。
ただ、いくら節電しても、大きく消費電力を下げることはできないため、電気代の大幅なコストカットは難しいです。 効率よく電気代を安くするには「電気代の単価を下げる」ことが大切になります。
電気代の単価を下げる方法は、電力会社の切り替えです。今よりも電気代の単価が安い電力会社にすることで、冷蔵庫を含む電化製品すべてにかかる電気代を下げることができます。
「手っ取り早く電気代を安くしたい・・・」という方は、ぜひ電力会社の切り替えを検討してみてください。
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冷蔵庫の電気代を効率よく、かつ大幅に安くする方法は「電力会社の切り替え」だと説明しました。そこで電気代を安くしたい方におすすめなのが、しろくま電力が家庭・小規模法人向けに提供する「しろくまプラン」です。
「しろくまプラン」は大手電力会社より電気代の単価を安く設定しているため、切り替えることで大手電力会社よりも約25%も電気代が安くなる可能性があります。
上図は4人世帯の場合の、大手電力との電気料金を比較したものです。大手電力会社は2023年6月に大幅に電気代を値上げしました。エリアによっては電気代が1.5倍になるケースもあります。
しかし「しろくまプラン」は大手電力の「値上げ前」よりも単価が安く、値上げも実施しません。そのため、電気のご使用状況によっては最大3割近く安くなる可能性があります。
また「しろくまプラン」の電気は、発電の際にCO2を出さない「実質再生可能エネルギー(※)」です。ただ安いだけでなく、電気を切り替えるだけで環境改善にも貢献できます。
「電気代を安くしたい、でも冷蔵庫は思い切り使いたい」とお考えの方は、「しろくまプランお申し込みページ」または以下のバナーよりお申し込みください。
お申し込み方法はとても簡単。現在の電力会社との解約など、面倒な手続きは一切ありません。スマホからもお申し込みいただけます。
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