室内の空気を循環させることを目的とした家電である「サーキュレーター」。部屋の換気やエアコンの冷房効率の向上など、さまざまな使い方がありますが、電気代が高いのではないかと不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、サーキュレーターの電気代をモーター別に解説します。扇風機やエアコン、浴室乾燥機との電気代比較や、サーキュレーターの電気代を節約する方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事を読んでわかること ・サーキュレーターの電気代 |
目次
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結論をまとめると! ・サーキュレーターには「ACモーター」「DCモーター」の2種類のモーターがある |
サーキュレーターには「ACモーター」「DCモーター」の2種類のモーターがあり、それぞれ消費電力・静音性・価格・性能の4つです。それぞれの違いを表でご紹介します。
ACモーター
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DCモーター
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消費電力
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大きい
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小さい
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電気代
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高い
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安い
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本体価格
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安い
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高い
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静音性
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ややうるさい
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静か
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風量
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細かな調整ができない
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細かな調整ができる
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耐久性
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耐久性がある
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経年劣化しやすい
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ここからは、ACモーター・DCモーターの電気代を詳しく見ていきましょう。
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ACモーターの電気代は以下の図の通りです。
1時間
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1日(8時間)
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1ヶ月(30日間)
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1年間(365日)
|
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電気代
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1.2円
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9.6円
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288円
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3,504円
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ACモーターの1時間あたりの電気代は約1.2円です。ACモーターは消費電力が大きいため、DCモーターより電気代が高い傾向にあります。
一方、本体価格が安く耐久性があることがACモーターの特徴です。電気代は高くても、初期費用を抑えたい方にはACモーターが向いています。
DCモーターの電気代は以下の図の通りです。
1時間
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1日(8時間)
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1ヶ月(30日間)
|
1年間(365日)
|
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電気代
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0.9円
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7.2円
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216円
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2,628円
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DCモーターの1時間あたりの電気代は約0.9円です。DCモーターは本体価格がやや高いものの、低電力で動くため電気代を抑えられることが特徴です。
電気代を節約してサーキュレーターを活用したい方には、DCモーターが向いています。
結論をまとめると! ・サーキュレーターと扇風機の電気代に大きな差はない |
ここでは、サーキュレーターと扇風機の役割の違い・電気代の違いを詳しく見ていきましょう。
扇風機はサーキュレーターと同じく風を送るものですが、特徴や役割が異なります。
扇風機は、梅雨や夏など暑い時期に直接体に風を当てて涼を取る役割を持ちます。広範囲に柔らかな風を送ることが特徴です。
一方、サーキュレーターは季節を問わず、室内全体の空気を循環させる役割を持ちます。また、広範囲ではなく、特定の場所に強い風を送ることも特徴のひとつです。
扇風機とサーキュレーターは、風の強さや質が異なると言えます。
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サーキュレーターと扇風機の電気代は以下の通りです。
ACモーター
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DCモーター
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サーキュレーター
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1.2円
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0.9円
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扇風機(強)
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1.1円
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0.6円
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※周波数50Hzの消費電力、電気料金単価31円/kWhで1時間あたりの電気代を計算
サーキュレーターと扇風機の電気代は、製品や風の強さによって異なりますが、大きな差はありません。
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結論をまとめると! ・エアコン・浴室乾燥機の電気代はサーキュレーターの50~70倍 |
サーキュレーターとエアコンの電気代は以下の通りです。
1時間
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サーキュレーター(DCモーター)
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0.9円
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エアコン(冷房※1)
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62.0円
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エアコン(暖房※2)
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54.9円
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※1:28℃に設定した運転20畳用エアコンの場合
※2:20℃に設定した運転20畳用エアコンの場合
サーキュレーターの電気代は0.9円と低価格な一方、エアコンの電気代は冷房で62.0円、暖房で54.9円と高く、約6.70倍の差があるとわかります。
エアコンは冷暖房ともに電気代はかかりますが、サーキュレーターと併用すると電気代を抑えることが可能です。
例えば、設定温度を1℃変えるだけでも、サーキュレーターで部屋の空気を循環させれば冷暖房効率が上がり、冷房の温度が高く、暖房の温度が低くても快適に過ごせます。結果的に、電気代の低いサーキュレーターを使えば電気代を安くできるのです。
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サーキュレーターと浴室乾燥機の電気代は以下の通りです。
1時間
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サーキュレーター(DCモーター)
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0.9円
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浴室乾燥機
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47円
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浴室乾燥機は、乾燥効率が優れている一方、温風を使うためサーキュレーターより電気代が高くなります。1時間で見ても約50倍の電気代で、1ヶ月に換算すると電気代が非常に高くなってしまうでしょう。
ただし、サーキュレーターは浴室乾燥機と比較して乾燥までに時間がかかります。急いで乾かしたい場合や湿度が高い日などは、浴室乾燥機の使用や併用を考えるといいでしょう。
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結論をまとめると! サーキュレーターの適切な選び方のポイントは以下の5つ! |
サーキュレーターを選ぶ際は、使用環境や目的に合った製品を選ぶことが重要です。詳しく見ていきましょう。
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サーキュレーターには「ACモーター」と「DCモーター」の2種類があります。ACモーターの特徴は、本体価格が安く耐久性のあることです。初期費用を抑えたい方は、ACモーターを選ぶといいでしょう。
DCモーターの特徴は、消費電力が小さく、電気代が安いことです。また、風量調整がしやすいことや静音性に優れていることも特徴のひとつ。機能面と節電対策を重視する方は、DCモーターがおすすめです。
サーキュレーターは製品ごとに対応畳数が異なるため、使用する部屋の広さに合ったモデルを選ぶことで、効率的に空気を循環できます。
また、風量の強さもサーキュレーター選びで重要なポイントです。6畳程度のコンパクトな部屋であれば小型でも十分ですが、リビングなど広めの空間にはパワフルな風量が必要です。
効果的に活用するために、製品に表示されている対応畳数や風量を参考に選びましょう。
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前面カバーが取り外せるタイプや、羽根部分を簡単に掃除できるタイプなどお手入れしやすい製品を選ぶと、衛生的かつ効果的に使えます。
サーキュレーターは使っているとホコリなどの汚れが発生します。汚れを放置すると十分な効果を発揮できないため、定期的なお手入れが欠かせません。
製品によってお手入れ方法が異なるため、購入前に確認しておきましょう。
サーキュレーターには、以下のような機能によって便利に活用できます。
首振り機能は、広めの部屋で効率的に空気を循環するのに役立ちます。静音モードは、寝室など静かな部屋で使う場合に備わっていると便利な機能です。
また、タイマー機能やリモコン操作ができるものは無駄な稼働を減らすことに役立ち、節電効果も高められます。
使用用途やライフスタイルに合う機能のサーキュレーターを選びましょう。
インテリアになじむデザインや、置き場所に合うサイズ、持ち運びしやすいサイズなど、大きさやデザインで選ぶこともポイントのひとつです。
例えば、リビングや寝室など人目につく場所で使う場合、コンパクトで部屋の雰囲気に合うなデザインなら、季節を問わず出しっぱなしでも気になりません。また、サーキュレーターはさまざまな場所で使用することの多いため、取っ手付きなど持ち運びしやすいと便利です。
結論をまとめると! サーキュレーターの電気代を節約する方法は以下の7つ! |
サーキュレーターを効果的に使いながら電気代を節約するためには、いくつかのコツを抑えておく必要があります。詳しく見ていきましょう。
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必要な時間だけ運転させられるタイマー機能を使うと消費電力を抑え、電気代の節約が可能です。
サーキュレーターのつけっぱなしは無駄な電力消費につながり、電気代を高くしてしまいます。例えば、エアコンをつけた1時間後にタイマーをセットする、出勤前2〜3時間のタイマーを設定するなど工夫できると、スイッチの切り忘れを防げるでしょう。
サーキュレーターとエアコンの併用は、エアコンによる室内の温度ムラを解消して冷暖房効率を高める効果があります。冷暖房効率が高いと、無駄に設定温度を高く・低くする必要がないため、消費電力を抑え節電効果を高められます。
ここからは、冷暖房それぞれのサーキュレーターの併用方法と電気代削減効果をご紹介しましょう。
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冷房とサーキュレーターを併用する際は、エアコンの真下に背にするようにサーキュレーターを設置し、壁に向かって風を送ります。部屋の下に溜まった冷たい空気を循環させて部屋全体を涼しくすることで、設定温度を1〜2度高く設定しても同じ体感温度で過ごすことが可能です。
環境省によると、設定温度を1℃上げるだけで消費電力量を約13%を削減できると言われています。冷房とサーキュレーターは、節電対策に非常に有効でしょう。
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暖房とサーキュレーターを併用する際は、エアコンの対角線上にサーキュレーターを置き、天井に向けて風を送ります。部屋の上に溜まった暖かい空気を循環させることで、温度ムラなく部屋全体を暖めることが可能です。
環境省によると、設定温度を1℃上げるだけで消費電力量を約10%を削減できると言われています。冷房だけでなく、暖房時もサーキュレーターとの併用がおすすめです。
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浴室乾燥機で洗濯物を乾かす際は、サーキュレーターを使うことで電気代を節約できます。温風を送り続ける浴室乾燥機は、電気代が高い特徴があります。また、サーキュレーターは洗濯物を乾燥するまでに時間がかかり、結果として電気代が高くなってしまうでしょう。
そのため、浴室乾燥機とサーキュレーターの併用で空気を循環させると乾燥時間が短縮され、電気代の節約につながります。
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適切な位置に設置することでサーキュレーターの効果を最大限発揮し、結果的に電気代の節約につながります。
空気の偏りをなくせば稼働効率が高くなり、結果として電気代を抑えられます。
サーキュレーターの使い方を季節によって調整することで、電気代を抑えられます。季節ごとのおすすめな使用例と電気代の目安を見ていきましょう。
使用例
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電気代
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春
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換気・花粉対策
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63円
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夏
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冷房の効率アップ・扇風機代わり・寝苦しさ対策
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90円
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秋
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換気・室内干しの乾燥補助
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63円
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冬
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暖房の効率アップ・結露防止
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63円
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サーキュレーターは季節に合わせて、さまざまな使い方ができます。使用頻度の高い夏は少し電気代が上がるものの、どの季節も電気代は比較的安定しているため、他家電と比べると節約になります。
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DCモーターはもう1つのタイプ・ACモーターより低電力なため、電気代を抑えられます。ACモーターは弱で稼働させてもそれほど消費電力を小さくできません。一方、DCモーターはモードを弱くするほど低電力になります。
DCモーターのサーキュレーターは本体価格が高い傾向にありますが、長く使う場合のランニングコストを考えるなら、DCモーターの製品を購入しましょう。
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最後に紹介するのが、電気代そのものを安くする方法です。電気代は、以下の計算で決まります。
電気代 = 電気を使った量 × 電気代の単価 |
ここまで、前者の電気を使う量を抑える方法を紹介してきましたが、節電などは手間がかかる上に大幅な電気代の節約は難しいです。一方、電気代の単価の方を下げると効率的に電気代を下げることができます。
電気代の単価は電力会社によって異なるため、電力会社の切り替えによって電気代を安くできます。ぜひ、今の電気代の単価よりお得な電力会社やプランを見つけて切り替えを検討してみてください。
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関連記事:電力会社を乗り換える方法とは?切り替え方法とメリット・デメリット、注意点を解説
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