冷房の適切な設定温度は?快適に電気代を節約する方法も解説!
暑い夏に活躍する冷房ですが、快適かつ電気代の節約につながる冷房の適切な設定温度が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、冷房の適切な設定温度について詳しくご紹介します。寝るときの冷房の設定温度や冷房の電気代の節約方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
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この記事を読んでわかること ・冷房の適切な設定温度はいくら? |
冷房の設定温度は「室温28度」を目安に
結論をまとめると! ・冷房の適切な設定温度の目安は「室温28°C」 |
冷房の設定温度は「室温28°C」を目安にするとよいと言われています。
この「28°C」というのは「設定温度を28°Cにする」ではなく「室温が28°Cになるように設定温度を調整する」という意味です。
室温28°Cを維持するためには、室内に温度計を設置し、室温が28°Cになるよう設定温度を適宜調整するとよいでしょう。
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なぜ冷房の設定温度は「室温28度」が目安なの?
結論をまとめると! ・冷房の設定温度が「室温28°C」なのは快適かつ省エネにつながるから |
ここまでの解説で、冷房の設定温度は「室温28°C」を目安にするとよいことが分かりました。冷房の設定温度が室温28°Cを目安とされている理由は、環境省が推奨する、快適かつ消費電力を抑えられる室温だからです。
ただし注意したいのが、室温28°Cは、クールビズで推奨される軽装時の服装に合わせた室温ということです。スーツ着用時だと、室温28°Cは暑く感じるかもしれません。体感温度は人それぞれ異なるので、暑い、寒いと感じたら28°Cにこだわらず、冷房の設定温度を下げたり上げたりと調整してください。
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「冷房の設定温度=室温」でないので要注意
冷房の設定温度とはエアコン稼働時の目標とする室温で、実際の室温と一致するわけではありません。室温は、部屋の広さや断熱性能、日差しの入り方、外気温などさまざまな影響を受けます。
設定温度を28°Cにしていても、環境によってはなかなか室温28°Cに近づかない場合もあるでしょう。そんなときは、必要に応じて設定温度を下げるなどして、快適な室温に調整することが大切です。
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冷房の設定温度を上げると電気代の節約になる!
結論をまとめると! ・冷房の設定温度を1°C上げると約13%の消費電力削減効果が期待できる |
ここまで、冷房の設定温度が室温28°Cが目安である理由を解説し、快適さと省エネを両立できる室温であることがわかりました。実は、冷房の設定温度は、たった1℃上げるだけで、約13%も消費電力を削減できると言われています。
これは、設定温度と室温の差が小さくなるほどエアコンにかかる負荷が抑えられ、電気の使用量が減るためです。冷房の設定温度を適切に調整すると、無理なく電気代を節約できるでしょう。
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適切な冷房の設定温度は人によって異なる
結論をまとめると! ・体質や性別、年齢などにより、適切な設定温度は異なる |
ここまで、冷房の設定温度を1°C上げるだけでも消費電力を約13%削減できることを解説しました。しかし、適切な冷房の設定温度は人により異なるため注意が必要です。
たとえば、人により、暑がりな人もいれば寒がりな人もいます。基礎代謝の高い人、低い人によっても適切な室温は異なるでしょう。また、一般的に、体温調節機能が十分に発達していない乳幼児や機能が低下しがちな高齢者は、室温の変化に敏感です。性別によっても感じ方は異なり、女性は男性に比べて冷えを感じやすい傾向があります。
以上のことから「室温28°C」はあくまで目安と考え、自分にとって快適な室温を保つよう心がけましょう。とはいえ、オフィスのように複数の人が共同で使う場所では、自由に冷房の設定温度を変えることは難しいです。そこで、冷房の設定温度が高すぎる場合や低すぎる場合の対策方法をご紹介します。
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冷房の設定温度が高すぎるときの対策方法
冷房の設定温度が高すぎて暑さを感じる場合は、可能であれば、冷房の風向きを変えてみましょう。冷房の風向きを上向き、もしくは水平にすると、室内の空気が循環しやすくなり、室温のムラを解消できます。
また、サーキュレーターや扇風機で空気を動かすと、足元に溜まりがちな冷気が循環して顔や首まで涼しくなるため、同じ設定温度でも快適に過ごせるかもしれません。サーキュレーターや扇風機の使用が難しい場合は、卓上扇風機で涼を取るのもよいでしょう。
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冷房の設定温度が低すぎるときの対策方法
冷房の設定温度が低すぎて寒さを感じる場合は、カーディガンを羽織ったり膝かけをかけたりして、身体を温めるよう心がけましょう。身体が冷えると体調を崩す原因となるため、上着や膝かけをオフィスに用意しておき、いつでも使える状態にしておくのがおすすめです。
冷えを解消するために、レッグウォーマーやアームウォーマー、ネックウォーマーなどで手首、足首、首を温めるのも効果的です。また、冷たい飲み物は避け、温かい飲み物で身体の内側から温めるのもよいでしょう。
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冷房の温度を下げすぎないように注意
冷房の設定温度は、暑いからといって下げすぎると、身体の冷えに繋がり体調を崩す恐れがあります。冷房の設定温度を大きく下げるのではなく、まずは服装で対応するように心がけましょう。
通気性のよい素材を選ぶと、多少汗をかいても比較的快適に過ごせます。また、吸汗性のあるインナーを着用すると、汗が肌に直接触れるのを防ぎ、ベタつきを軽減できます。前述したように、扇風機やサーキュレーターで空気を動かすだけでも体感温度は変わるので、冷房の設定温度を下げすぎないよう気をつけましょう。
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寝るとき冷房の設定温度はどうすべき?
結論をまとめると! ・睡眠時のおすすめの冷房の設定温度は26°C〜28°C |
ここまで、適切な冷房の設定温度は人により異なることを解説し、冷房の設定温度が高すぎる場合や低すぎる場合の対策方法がわかりました。それでは、睡眠時の冷房の設定温度はどうすればよいのでしょうか。
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冷房をつけて寝るときのおすすめの設定温度
睡眠に適した寝室の室温は、夏は26℃程度、湿度は50%前後がよいとされています。おすすめの設定温度は、26〜28℃に設定し、タイマーを活用することです。入眠時は冷房で体温を下げつつ、寒くなる時間帯には切れるように、3時間を目安にタイマー設定を検討しましょう。
「明け方は寒いけれど切ると暑い」という場合は、温度を下げすぎない除湿運転も有効です。とくに、弱冷房除湿は弱い冷房のように使えるので、ぜひ試してみてください。
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冷房の寒さで目が覚める理由
夜中に寒くて目が覚めるのは、冷たい空気が下に溜まる性質があることや、睡眠中に深部体温が下がるためです。入眠時に快適な室温でも、時間が経つにつれて冷気がベッドや布団付近に溜まるため、寒さを感じやすくなるのです。
また、人の深部体温は寝ている間に下がるため、より寒さを感じやすくなるでしょう。朝までぐっすり眠るためには、温度・湿度のコントロールを意識して、タイマーや除湿運転を取り入れてみてください。
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冷房の設定温度を適切に調整しながら電気代を節約する方法
結論をまとめると! エアコン(冷房)の電気代の節約術は以下! ①冷房は自動運転にする |
ここまで、冷房をつけて寝るときのおすすめの設定温度を解説しました。最後に、冷房の設定温度を適切に調整しながら、電気代を節約する具体的な方法をご紹介します。日々の生活に取り入れるだけでも電気代の節約につながるので、ぜひ試してみてください。
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①冷房は自動運転にする
冷房の風量設定は自動運転にするのがおすすめです。自動運転にしておくと、室温が設定温度になるまでは強風モードで室温を一気に下げ、設定温度に達すると「弱」や「微弱」モードに切り替わります。
無駄な電力消費を抑えられるうえに、快適な室温を保つために自分で設定温度を調整する必要もないので、手間なく電気代を節約できるでしょう。
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②風向きは上向きか水平にする
冷たい空気は下に溜まる性質を持っています。冷房運転時の風向きは、上向きまたは水平にすると、室内の空気が効率よく循環し、部屋全体の温度を均一に下げることができるのです。
風向きが下向きになっていると、足元ばかりが冷えて顔や上半身は暑くなるため、設定温度を下げる必要が出てきます。無駄に電力を消費しないためにも、エアコンの風向きは上向きか水平にするとよいでしょう。
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③冷房と除湿を適切に使い分ける
梅雨時期や湿度が高い日は、気温以上に蒸し暑く感じることがあります。蒸し暑さを感じる場合は、冷房よりも除湿運転を優先的に使うのが効果的です。
除湿運転は、室内の湿度を下げることに特化しているため、体感温度を下げることができます。とくに弱冷房除湿は、除湿と同時にわずかに室温も下げるうえに、消費電力も抑えられます。状況に応じて冷房と除湿を使い分けると、効率的に電気代を節約できるでしょう。
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④タイマーを活用する
冷房を長時間つけっぱなしにしておくと、その分電気代が高くなります。定期的にエアコンの電源を切るようにすると、電気代の節約にもつながるでしょう。エアコンの電源をオフにして電気代を節約するのであれば、タイマーを上手に活用するのがおすすめです。
タイマーをセットしておくと、うっかりエアコンを消し忘れることもないので、ぜひ活用してみてください。
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⑤フィルターを清潔に保つ
エアコンのフィルターが汚れていると、空気の循環が悪くなり、冷房効率が低下します。その結果、設定温度を下げる必要が生じたり、無駄な電力消費につながったりする恐れがあるのです。
月に1~2回程度を目安にフィルターを清掃すると、エアコンの運転効率を維持し、省エネ効果を高められます。ぜひ、定期的なフィルター掃除を意識してみてください。
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⑥室外機の環境を整える
エアコンの室外機は、熱を放出する役割を担っています。室外機の周りに物を置いたり、直射日光が当たる場所に設置されていたりすると、放熱効率が悪くなり、無駄な電力消費につながります。
室外機の周辺には物を置かず、風通しのよい状態を保ちましょう。可能であれば、日よけを設置するなどの対策も有効です。
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⑦室温の上昇を防ぐ
冷房効率を高めるためには、室温の上昇を防ぐことが重要です。日中はカーテンやブラインドを閉めて直射日光を遮ったり、断熱シートを窓に貼ったりするなどの対策をするとよいでしょう。
また、こまめにドアを開けたり閉めたりするのを控えると、室温の上昇を抑え、エアコンの負担を軽減できます。
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⑧扇風機やサーキュレーターを併用する
扇風機やサーキュレーターを併用すると、室内の空気を効率的に循環させることができます。設定温度を高めにしても涼しく感じやすくなり、電気代の節約につながるでしょう。
また、エアコンは、吸い込む空気で室温を感知しているため、室内の空気の循環が悪いと室温にムラが出て、エアコンが正確な温度を感知できません。扇風機やサーキュレーターを活用して空気を動かすと、設定温度に近づきやすくなったり体感温度が下がったりする場合もあるのでぜひ試してみてください。
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⑨最新の省エネモデルに買い替える
お使いのエアコンが古い場合は、省エネモデルの買い替えを検討するのも一考です。
(出典:資源エネルギー庁「機器の買換で省エネ節約」)
上図は、10年前のエアコンの消費電力と最新型の省エネタイプの消費電力を表したものです。省エネ性能は年々よくなっており、最新型の省エネモデルは電気代が大幅に安くなることがわかります。
エアコンの買い替えは初期費用が高いですが、長期的に見ると電気代を大きく節約できます。東京都世田谷区や愛知県一宮市のように、家電の買い替えに補助金を支払う自治体もあるため、一度調べてみるのをおすすめします。
また環境省の比較サイトでは、実際に家電を買い替えた場合にどれだけ電気代を安くできるのか、製品ごとに調べることが可能なので、一度チェックしてみるとよいでしょう。
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⑩電気代を安くする
ここまで、電気代の節約方法として「使う電気の量」を抑える方法を紹介してきました。しかし、もっと大幅に電気代を下げるカギは、電気代の単価を下げることです。
電気代は以下の式で算出できます。
電気代=使った電力の量×電気代の単価
使った電力の量を減らして節約できる電気代には限界があります。一方で、電気代の単価を下げると、大幅に家の電気代を安くできる可能性があります。
そして、電気代の単価を下げる方法が、「電力会社の切り替え」です。電気代の単価は電力会社によって異なるため、単価が低い電力会社やプランを見つけて、乗り換えを検討してみてください。
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電気代を下げるならしろくまプランがおすすめ
ここまでエアコンの冷房と除湿の電気代の節約術を紹介し、最も効果的なのは「電力会社の切り替え」だと説明しました。そこで、電気代を節約したい方にオススメなのが、しろくま電力が提供している「しろくまプラン」です。
「しろくまプラン」は家庭・小規模法人に向けたプランで、大手電力会社と比べ電気料金の単価が安いのが特徴です。大手電力会社から切り替えれば大幅な電気代の節約になる可能性があります。
上の図は、4人世帯の場合の電気代を、大手電力会社としろくま電力の「しろくまプラン」で比較したものです。どの大手電力会社から切り替えた場合も、しろくま電力の方が電気代は安くなる場合が多くなります。
また、「しろくまプラン」の電気は発電時にCO2を出さない実質再生可能エネルギーであり、安いだけではなく環境にも配慮しています。
環境にも家計にもやさしい「しろくまプラン」への切り替えをお考えの方は「しろくまプランお申し込みページ」または以下のバナーからお申し込みください。申込ページでは、プランの詳細についてわかりやすく説明しています。
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