【最新】消費電力の計算方法をわかりやすく解説!電気代の求め方や節約方法も紹介
電化製品を動かすために欠かせない電力である「消費電力」。W(ワット)やA(アンペア)など、昔学校で勉強したものの、あまり意味を理解できていない方も多いのではないでしょうか?
「消費電力ってなに? どうやって計算するの?」
「定格消費電力や年間消費電力量とは違う?」
「消費電力の仕組みを理解して電化製品の電気代を計算したい!」
この記事では、これらの疑問を解決するために、消費電力や電気を表す単位の意味、電化製品の電気代の計算方法などをわかりやすく解説します。最後に電気代を安くする方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事を読んでわかること
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消費電力とは、電化製品に欠かせない電力のこと
結論をまとめると!
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消費電力と言ってもさまざまな種類があります。まずはそれぞれの基礎知識を押さえておきましょう。
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消費電力とは?
消費電力とは、電化製品を動かすために必要な電力のことです。単位はW(ワット)で表されます。
エアコンは690W、電子レンジは1,430Wなど、家電によって消費電力は異なり、数字が大きければ大きいほど多くの電力が使われています。消費電力はメーカーの公式Webサイトや取扱説明書に記載されているため、自宅の家電の消費電力が知りたい方はチェックしてみてください。
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定格消費電力とは?
定格消費電力とは、その家電の消費電力の最大値を表したものです。定格とは、JIS規格で定められた「家電が安全かつ正常に動作するための使用条件」のことで、その条件下で家電をフルパワーで稼働させた場合の消費電力を「定格消費電力」といいます。
例えば、扇風機を「弱」で使用したときと「強」で使用したときでは、「強」のほうが消費電力が高くなります。
定格消費電力は電化製品を最大限使用した際の消費電力であるため、この場合、扇風機の定格消費電力は「強」で使用した際の消費電力が記載されることが多いです。
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消費電力量とは?
消費電力量とは、その電化製品を使って実際にどれだけの電力量を消費したかを表すものです。消費電力量は、消費電力に家電の使用時間をかけることで算出できます。単位はWh(ワットアワー)やkWh(キロワットアワー)で表されます。
例えば、600Wの家電を1時間使用すると600Wh(600W×1時間)、2時間使用すると1200W(600W×2時間)となります。kWhに変換すると、0.6kWh、1.2kWhです。
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年間消費電力量とは?
年間消費電力量とは、家電が1年間に消費する電力量のことです。一般的に使用される電力を想定して、JIS規格によって定められています。
家電の中でも冷蔵庫やテレビ、エアコンなど長時間使用するものは使用方法によって消費電力量が異なるため、メーカーの公式Webサイトや取扱説明書に記載されていることが多いです。電化製品購入時、省エネ性能の差を見極めるために役立つ表示です。
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消費電力と消費電力量の違いとは?
ここまで消費電力と、それに似た用語を解説してきました。それでも消費電力や消費電力量の違いがわからない方も多いのではないでしょうか?
消費電力は、家電使用時に消費される電力の量であるのに対し、消費電力量は実際に消費された電力の総量を表します。消費電力量は電気代の請求書に記載されていますが、消費電力は家電自体が持つ性能の指標であるため記載されていません。
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電気を表す単位「V」「A」「W」「Wh」とは?
結論をまとめると!
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ここまで「消費電力」について解説をしてきました。ここからは「W」や「V」など、電気を表す単位の意味や特徴を解説していきます。
ボルト(V、電圧)とは?
ボルト(V)とは、電圧を表す単位で「電気を押し出す力」を意味します。電圧が大きければ大きいほど、多くの電気が流れる仕組みです。
水道の蛇口を例にイメージしてみましょう。蛇口から出る水は、蛇口をひねるほど水圧が高くなって水量が多く、蛇口を閉めると水圧が低くなって水量が少なくなります。電気も同じように、ボルトが高いほど多くの電気が流れるのです。
日本では、家庭用コンセントの電圧は100V、工場や大きな電化製品を使用する場所では200Vが使われることが多いです。近年では家庭でも200Vが使用できる場合もあります。
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アンペア(A、電流)とは?
アンペア(A)とは電流を表す単位で「1秒間に電気が流れる量」を意味します。数値が大きいほど電気が流れる量も増える仕組みです。
こちらも水道の蛇口を例にします。流れる水の量は、細い蛇口より太い蛇口のほうが多くなります。電気も同じように、アンペアが高いほど多くの電気が流れることになります。
また、家庭でブレーカーが落ちるのは、使用したアンペア数が電力会社と契約したアンペア数を超えたことが原因です。電力会社のプランを選択するときは、自宅の電気使用状況を確認しましょう。
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ワット(W、消費電力)とは?
ワット(W)とは消費電力を表す単位です。「W=V(ボルト)×A(アンペア)」の計算式で求められ、どれだけの電圧でどれだけの電流を流したかという仕事量を表しています。ワット数が高いほど、多くの消費電力を使います。
ここでは電球を例にイメージしてみましょう。消費電力が60Wの電球より、100Wの電球のほうが明るくなります。これは、ワット数が高い100Wの電球が大きな電気エネルギーを消費しているからです。
電化製品の電気代は「W=V(ボルト)×A(アンペア)」の計算式によって求められ、ワット数が高いほど電気代も上がります。
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ワットアワー(Wh、時間あたりの電力使用量)とは?
ワットアワー(Wh)とは、時間あたりの電力使用量を表す単位です。ワットアワーの算出には「Wh=W(ワット)×h(時間)」を使い、ワットアワーの数値が高いほど、消費した電力量が大きくなります。
ワットとの違いは、「実際に使用した電力かどうか」です。1ワットは1秒間にどのくらい電力を使用するのかという指標に対して、1ワットアワーは1ワットの電力を1時間使用することを表します。
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電化製品の電気代の計算方法
結論をまとめると!
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ここまで、電気を表す単位について解説してきました。電気代の計算方法については以下の2種類があります。
・消費電力をもとに計算する
・年間消費電力量をもとに計算する
本章では、電化製品の電気代を計算する方法をご紹介します。
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消費電力をもとに計算する方法
まずは消費電力をもとに計算する方法を紹介します。この場合、以下の数式で電気代を計算できます。
電気代 = kW(消費電力)× h(時間)× 円/kWh(電気料金単価)
電気代 = W(消費電力) ÷ 1,000 × h(時間)× 円/kWh(電気料金単価) |
家電の消費電力は「W」で表示される場合がほとんどです。その場合は下側の数式のように「W」を1000で割り、「kW」に変換しましょう。
<例:0.6kWの家電を4時間使用した場合> 0.6kW × 4h × 31円/kWh = 74.4円 <例:0.6Wの家電を4時間使用した場合> 600W × 4h × 34円/kWh = 74.4円 ※2025年3月現在の電気料金単価31円/kWhで計算 |
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年間消費電力量をもとに計算する方法
年間消費電力量をもとにした電気代の計算式は以下です。
電気代 = kWh(年間消費電力量)× 円/kWh(電気料金単価)
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年間消費電力量は、消費電力(kW)× 使用時間(h)× 使用日数で求められます。電化製品によっては、取り扱い説明書などに年間消費電力量が記載されている場合もあります。
<例:年間消費電力量が800kWhのエアコンの場合> 800kWh × 31円/kWh = 24,800円 ※2025年3月現在の電気料金単価31円/kWhで計算 |
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消費電力を節約し、電気代を安くする方法
結論をまとめると!
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ここまで電気代の計算方法を解説してきました。電気代を安くするためには、消費電力を節約することが重要です。電気代を安くする方法を4つご紹介します。
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①使わない電化製品はプラグを抜く
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネルギー政策について」)
使っていない電化製品も、コンセントにプラグが差し込まれていると微量の電力を消費しています。資源エネルギー庁によると、1年間で5.1%もの電力を消費すると言われています。
特に、エアコンや照明の消費電力が高いため、こまめにプラグを抜いて消費電力を節約することが大切です。
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②省エネ性能が高い電化製品を選ぶ
近年、消費電力が少ない電化製品が多く販売されています。古い電化製品を使っている場合は、省エネ性能が高い製品への買い替えで電気代を安くすることが可能です。省エネ性能の高い電化製品で得られる効果は以下の通りです。
電化製品
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省エネの割合
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冷蔵庫
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約28〜35%(10年前と比較)
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照明器具(電球型LEDランプ)
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約86%(白熱電球と比較)
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エアコン
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約15%(10年前と比較)
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温水洗浄便座
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約8%(10年前と比較)
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年間消費電力量は電気代に直結するため、省エネ性能が高い電化製品の導入の検討がおすすめです。
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③家電の使い方を見直す
家電の使い方を少し変えるだけでも、消費電力を節約し電気代を抑えられます。具体的には、以下のような方法があります。
- 洗濯機が満タンになってから洗う
- 冷蔵庫を冷やし過ぎない
- エアコンや暖房器具などはタイマー機能で自動的に電源オフにする
- テレビを見ていないときは消す
- エアコンとサーキュレーターを併用して冷房効果を高める
ただし、エアコンやパソコンなど家電によっては、頻繁に電源を落とすと消費電力が大きくなる可能性があるため注意が必要です。家電の特徴に合わせた節電方法で、電気代を抑えましょう。
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④電気代そのものを安くする
ここまで、消費電力を抑えて電気代を安くする方法を紹介してきました。しかし、もっと大幅に電気代を下げるカギは「電気代の単価を下げること」です。先述したように、電気代は以下の式で算出できます。
電気代 = 使った電力の量 × 電気代の単価
ここまで説明した節約術は前者の「電力使用量」を減らす方法です。実はこの方法、手間がかかる上に節約できる電気代には限界があります。一方、電気代の単価を下げると、家の電気代を手軽かつ大幅に安くできる可能性があります。
そして、電気代の単価を下げる方法が、「電力会社の切り替え」です。電気代の単価は電力会社によって異なるため、単価が低い電力会社やプランを見つけて、乗り換えを検討してみてください。
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電気代をオトクにしたいならしろくま電力がおすすめ
ここまで節約術を紹介し、最も効果的なのは「電力会社の切り替え」だと説明しました。そこで、電気代を節約したい方にオススメなのが、しろくま電力が提供している「しろくまプラン」です。
「しろくまプラン」は家庭・小規模法人に向けたプランで、大手電力会社と比べ電気料金の単価が安いのが特徴です。大手電力会社から切り替えれば大幅な電気代の節約になる可能性があります。
上の図は、4人世帯の場合の電気代を、大手電力会社としろくま電力の「しろくまプラン」で比較したものです。どの大手電力会社から切り替えた場合も、しろくま電力の方が電気代は安くなる場合が多くなります。
また、「しろくまプラン」の電気は発電時にCO2を出さない実質再生可能エネルギーであり、安いだけではなく環境にも配慮しています。
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