冷風機とは？電気代はいくら？エアコンや扇風機より安いのか徹底比較！

冷風機とは、スイッチを入れると涼しい風が出る置き型の冷房器具です。日本の夏は冷房なしでは過ごせない猛暑ですが、冷風機なら場所を選ばずに簡単に使用できます。しかし、冷風機を使いたいけれど、電気代が気になるという方もいるでしょう。

この記事では、冷風機の電気代を紹介し、冷風機とエアコン・扇風機の電気代を比較します。また、冷風機のメリット・デメリットと冷風機がおすすめな人、扇風機の電気代を安くする方法も紹介します。

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冷風機（気化式冷風機）とは？

冷風機（気化式冷風機）とは、本体から涼しい風を出す冷房器具です。水が蒸発する際に空気の熱を奪う性質（気化熱）を活かし、本体の中に入れた水を蒸発させ、涼しい空気を作り出して送風します。

ちなみに気化熱で空気が涼しくなるのは、打ち水をすると周囲が涼しくなるのと同じ原理です。どれほど温度が下がるかは、湿度や気温によって変わります。

また、冷風機は部屋全体を冷やすのではなく、扇風機のように風が届く範囲を涼しくするものです。気化熱を利用する分、扇風機よりも冷房効果は高いといえます。

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冷風機の電気代はいくら？

夏は冷房を使う時間が多くなるため、冷風機を使った際の電気代が気になりますよね。ここでは、時間や期間ごとに、冷風機の電気代をシミュレーションしていきます。

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冷風機の1時間あたりの電気代

冷風機の1時間の電気代と、1日8時間使用した場合の電気代を見ていきましょう。

【冷風機の電気代】

（出典：MCREVA FK2402Y）

上の表から分かる通り、冷風機の1時間あたりの電気代は1.4円です。1日8時間を1ヶ月毎日使っても電気代は336円で、家計への影響は少ないといえます。冷風機は電気だけではなく、気化熱を利用して涼しい空気を作るため、消費電力が少なく電気代が安くなるのです。

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冷風機をつけっぱなしにした場合の電気代

冷風機を1日中つけっぱなしにすると、電気代はどれくらいになるのでしょうか。冷風機を24時間つけっぱなしにした場合の電気代を見ていきましょう。

【24時間使用した場合の電気代】

（出典：MCREVA FK2402Y）

冷風機を24時間つけっぱなしにした場合、電気代は1日33.6円、1ヶ月で1,008円になります。つけっぱなしにしても電気代が高額になるわけではありませんが、長時間運転させる際には、途中で冷風機の水を補充する必要があります。

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冷風機の電気代はエアコン・扇風機より安いのか？

先ほど冷風機の電気代を紹介しましたが、エアコン・扇風機の電気代と比べて安いのでしょうか？

上の図は、冷風機・エアコン・扇風機の電気代を比較したものです。エアコンが最も電気代が高く、扇風機が最も電気代が安いとわかります。エアコンと冷風機、扇風機と冷風機の電気代を比較して詳しく見ていきましょう。

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①冷風機とエアコンの電気代を比較

冷風機とエアコンの電気代を比較すると、冷風機の方が安いです。具体的な電気代を見ていきましょう。

上の表を見ると、冷風機はエアコンの冷房より9倍以上も電気代が安いことが分かります。1ヶ月で比較すると2800円以上の差になります。エアコンは6畳用で比較しているため、7畳以上に対応しているエアコンでは、さらに電気代の差は広がります。

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②冷風機と扇風機の電気代を比較

冷風機と扇風機の電気代を比較すると、ほぼ同じくらいの値段です。

上の表で比較した製品では、冷風機の方が少しだけ消費電力が多く、電気代が高くなっています。しかし、消費電力は製品ごとに異なるため、ほぼ一般的には両者の電気代は同程度だと考えてよいでしょう。

冷風機が気化熱を利用して涼しい風を出すのに対し、扇風機はただ風を出すだけの機器です。そのため、冷風機の方が冷房としての性能は高いといえます。

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冷風機のメリットと効果

エアコンや扇風機と比べ、冷風機にはあまり馴染みがない人も多いかもしれません。冷風機には、他の冷房器具にはないメリットや効果があります。

ここでは、冷風機の主なメリットと効果を紹介します。

①エアコンよりも電気代が安い

冷風機は、エアコン（冷房）よりも消費電力が少ないため、電気代を安く抑えられます。先ほど説明したように、6畳用のエアコンと冷風機では、冷風機の方が9倍以上も電気代が安くなります。

エアコンは部屋全体の温度を下げるため、1人で過ごす場合も部屋全体を冷房することになり非効率的です。さらに、エアコンは対応畳数が増えるほど電気代も高くなるため、広い部屋で使うほど冷風機とエアコンの電気代の差は広がります。そのため、冷房代を抑えたい人は、エアコンのみで冷房するのではなく、冷風機をメインで使うのがおすすめです。

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②工事する必要がない

冷風機はエアコンと違って設置工事が必要ありません。エアコンは夏場に購入しても工事の日程が取れずにすぐに使えない場合がありますが、冷風機であれば工事がいらないので購入後にすぐ使えます。

また、工事費がかからないため、導入コストを抑えられるのもメリットです。家庭用の冷風機は小型が3,000〜6,000円、中・大型が10,000〜30,000円ほどが相場なので、エアコンの本体・設置費を考えるとかなりお手頃だといえます。

③場所を選ばす使用できる

冷風機はコンセントで電源をつなげる場所なら、どこでも使用できます。

エアコンは本体に加え室外機や排熱用の排気ダクトがあるため、設置場所が限られます。一方、冷風機は室外機や排気ダクトがないため、排熱を考慮せずに設置できる点が魅力です。軽量な製品やキャスター付きの製品も多くあり、移動して使用できます。

④環境にやさしい

エアコンと比べ冷風機の消費電力は少ないため、冷房時に排出するCO2を抑えられます。CO2は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一種です。冷風機はCO2を大幅に抑えられるため、環境にやさしいといえます。

温室効果ガスの削減は、地球温暖化を食い止めて今の社会を維持していく上で不可欠です。世界各国がCO2削減に取り組んでおり、日本においても、環境省が一般家庭における省エネやCO2削減を呼びかけています。

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冷風機のデメリットと注意点

冷風機には、デメリットや使用時の注意点もあります。ここで紹介するデメリットや注意点を理解した上で、メリットを最大限に活かして使用しましょう。

①室温を下げる機器ではない

冷風機は周囲の空気より冷たい風を出しますが、室温を下げるパワーはありません。部屋全体を冷やすのではなく、風が当たる範囲が涼しくなる冷房器具です。

また、エアコンは設定温度まで部屋を冷やす仕組みですが、冷風機の気化熱で下げられる空気の温度には限界があり、下げたい温度まで空気を冷やせるわけではありません。

②湿度で冷却性能が左右される

冷風機の冷却性能は、室内の湿度に左右されます。気化熱とは、水が蒸発する際に空気から熱を奪うという現象です。湿度が高い部屋では水が蒸発しにくいため、空気の温度を下げる効果があまり発揮できません。

特に狭い部屋ではすぐに湿度が上がってしまい、涼しさを感じにくい場合があります。湿度が高くて冷風機の冷却性能が低くなっている場合には、窓を開けて湿度を下げるとよいです。

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③水を補給する必要がある

冷風機は本体に水を入れて冷たい風を出します。そのため、定期的に水の補給が必要です。スイッチを入れるだけで使えるエアコンや扇風機と比べると、手間を感じる人もいるでしょう。

また、冷風機は水を使用するため、カビの発生を防ぐために、定期的に掃除をすることも大事です。水を入れっぱなしにして放置しないよう、注意しましょう。

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冷風機がおすすめな人・おすすめでない人とは

冷風機と他の冷房器具は特徴が異なるため、冷風機が向く人・向かない人がいます。

冷風機は、主に以下のような人におすすめです。

• エアコンの風が苦手
• 電気代を抑えたい

冷風機は水蒸気を利用するため、エアコンの風のように空気が乾燥しません。そのため、乾燥が気になる方に向いています。また、この記事でも説明してきた通り、エアコンより電気代が安く、扇風機より涼しさを感じられるので、光熱費を抑えたい人にも適しています。

一方、以下のような人には、冷風機をおすすめできません。

• 窓を開けたくない
• こまめな掃除ができない

冷風機を使用すると部屋の湿度が上がるため、窓を開けて換気をする必要があります。部屋の湿度が高いままでいると、冷風機の冷却効果が弱くなる上に、部屋が蒸して熱中症のリスクも上がるので注意が必要です。

また、冷風機には水を入れるため、掃除をしないとカビが発生します。空気中にカビの胞子が舞うと健康に悪影響が出る可能性があるため、定期的に水の交換や掃除を行いましょう。

冷風機の電気代を効率よく安くする方法

最後に、冷風機の電気代を効率よく安くする方法を紹介します。もともと電気代のお得な冷風機ですが、工夫をプラスして、さらに電気代を節約しましょう。

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①冷風機は設置場所を工夫して使用する

冷風機は、風通しがよく湿気が溜まりにくい場所に設置しましょう。冷風機は湿度が低いほど、気化熱で空気の温度を下げられるため、湿度が低い場所ほど冷却効果が発揮しやすくなります。冷却効果を高めることで、他の冷房器具が不要になったり、使用時間を短くできたりするので、結果的に電気代の節約になるでしょう。

例えば、窓やドアの近くに設置すると、空気が入れ替わりやすく湿気がこもりにくいのでおすすめです。

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②冷風機を使う前に換気する

本記事でも説明した通り、冷風機は湿度が低い部屋で使用した方が冷却効果を発揮できます。そのため、冷風機を使う前に換気をして湿度を下げると、より涼しい風が出てくる可能性が高いです。

冷風機の性能を高めて、エアコンを併用せず冷風機だけで過ごせれば、電気代も最小限に抑えられます。

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③扇風機やサーキュレーターを併用する

冷風機を使用する際に、扇風機やサーキュレーターを併用するのも電気代の節約のコツです。

窓を開けた状態で、サーキュレーターや扇風機を窓に向けて置くと、室内の熱を外に出す効果があります。扇風機やサーキュレーターはエアコンを使うより電気代が安いため、冷風機と併用すれば、エアコンを使うより電気代を抑えて部屋を涼しくできます。

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④タイマー機能があるものにする

タイマー機能のある冷風機を選べば、つけっぱなしを防いで無駄な電気代の発生を防げます。例えば、寝る前にタイマーを設定しておくと、気温の低くなる夜中には冷風機の運転が止まります。

また、出かける時間に合わせてタイマーを設置しておけば、もしスイッチを切り忘れていても自動で運転が止まるため、余計な電気代が発生しません。

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⑤電気代そのものを安くする

電気代そのものを安くすれば、冷風機に限らず家全体の電気代を安くできます。

電気代は以下の式で算出します。

電気代＝使った電力の量×電気代の単価

そもそも冷風機は使う電力の量が少ないため、使う電力を少なくして電気代を大幅に下げるのは難しいでしょう。一方で、電気代の単価を下げると、大幅に家の電気代を安くできる可能性があります。

「電力会社の切り替え」によって、電気代の単価を下げることができます。電気代の単価は電力会社によって異なるため、単価が低い電力会社やプランを見つけて、乗り換えを検討してみてください。

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このプランの特徴は「基本料金が０円」であること。それ以外の単価も、以下のように大手電力会社より安いケースがほとんどです。電力を切り替えるだけで、節電をしなくても電気代を安くできる可能性が非常に高いのです。

※ここに別途、大手電力は「燃料費調整額」「再エネ賦課金」が、しろくまプランは「電源調達調整費」「再エネ賦課金」が発生します。

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