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エアコンの消費電力はどれくらい?電気代の計算方法や節約術についても解説!

作成者: しろくまぱわー編集部|Jun 13, 2025 11:56:24 AM

エアコンは消費電力の大きい電化製品なので、電気代を抑えるためにもできる限り消費を抑えたいものです。とはいえ、エアコンの消費電力はそもそもどれくらいなのか、また、どのように確認すればよいのか分からないといった方も多いでしょう。

本記事では、エアコンの消費電力や電気代、消費電力の確認方法について詳しく解説します。消費電力から電気代を算出する方法や電気代の節約方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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この記事を読んでわかること

・エアコンのおおよその消費電力と電気代
・エアコンの消費電力の確認方法
・エアコンの消費電力から電気代を計算する方法
・エアコンの電気代を節約する方法

目次

エアコンの暖房と冷房の消費電力・電気代を畳数ごとに解説
エアコンの暖房の消費電力・電気代
エアコンの冷房の消費電力・電気代

エアコンの消費電力の見方
エアコンの消費電力の確認方法
おおよその電気代は「期間消費電力量」を参考にする
エアコンの標準的な消費電力は「定格消費電力」を参考にする
消費電力は「最小〜最大消費電力」の間で変動する

エアコンの消費電力から電気代はどう計算するのか?
1時間あたりの電気代の計算方法
定格消費電力から電気代を計算する方法
最小〜最大消費電力から電気代を計算する方法
エアコン使用期間の電気代を計算する方法
エアコンの消費電力ごとの電気代の計算式をまとめると?

10年前と最新のエアコンの消費電力を比較!

エアコンはつけっぱなしの方が消費電力を抑えられるのか?

エアコンの消費電力を抑えて電気代を節約する方法
①部屋の大きさに合う畳数のエアコンを選ぶ
②自動運転に設定する
③設定温度は「夏は室温28°C、冬は室温20°C」を目安に設定する
④フィルターを定期的に掃除する
⑤室外機の周辺環境を整える
⑥扇風機やサーキュレーターを併用する
⑦送風モードを活用する
⑧室内の断熱対策をおこなう
⑨電気代の単価を安くする

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エアコンの暖房と冷房の消費電力・電気代を畳数ごとに解説

結論をまとめると!

・エアコンの消費電力と電気代は対応畳数により大きく異なる
・エアコンの暖房の消費電力は冷房の消費電力よりも高い

さっそく、エアコンの消費電力や電気代はおおよそどれくらいになるのか、暖房・冷房にわけて確認してみましょう。

 

エアコンの暖房の消費電力・電気代

まず、暖房の消費電力と電気代を対応畳数ごとに解説します。

対応畳数
(暖房能力)
定格消費電力
最小〜最大
消費電力
暖房期間
消費電力量
1時間の電気代
6畳(2.5kW)
440W
105~1,930W
426kWh
13.6円
8畳(2.8kW)
515W
105~1,980W
486kWh
16.0円
10畳(3.6kW)
690W
105~1,980W
543kWh
21.4円
12畳(4.2kW)
915W
105~1,980W
736kWh
28.4円
14畳(5.0kW)
950W
110~4000W
769kWh
29.5円
18畳(6.7kW)
1,500W
110~4000W
1,182kWh
46.5円

上図は、エアコンの暖房の消費電力と1時間あたりの電気代を、対応畳数ごとにわけて表したものです。パナソニック「エオリア」2025年モデル Xシリーズの消費電力を参考にしました。

上図を確認してみると、エアコンの暖房の定格消費電力は440〜1,500Wと、対応畳数により大きく異なることがわかりました(詳しくは消費電力の目安のようなものです。実際の消費電力は気温差や設定温度などで変化します)。

また、「最小消費電力」とはエアコンがもっとも省エネ運転をしている際の消費電力を示し、「最大消費電力」とはエアコンがフル稼働している際の消費電力を示しています。

上図を確認してみると、エアコンの暖房の消費電力には非常に大きな差があることがわかりました。これは、冬場の室温と設定温度の差が大きくなりがちで、室温が設定温度に到達するまでに電力を大きく消費するためです。

「暖房期間消費電力量」とは、11月8日〜4月16日の期間の総消費電力を示したものです。定格消費電力と同じく、対応畳数に応じて大きく変動します。

1時間あたりの電気代は13.6〜46.5円で、定格消費電力から算出しました。電気代は消費電力量と比例し、消費電力が大きくなるほど電気代も高くなることがわかります。

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エアコンの冷房の消費電力・電気代

次に、エアコンの冷房の消費電力と電気代を確認してみましょう。

対応畳数
(冷房能力)
定格消費電力
最小〜最大
消費電力
冷房期間
消費電力量
1時間の電気代
6畳(2.2kW)
425W
90~920W
168kWh
13.2円
8畳(2.5kW)
500W
90~1,030W
190kWh
15.5円
10畳(2.8kW)
515W
90~1,150W
203kWh
16.0円
12畳(3.6kW)
825W
90~1,250W
296kWh
25.6円
14畳(4.0kW)
830W
90~1800W
297kWh
25.7円
18畳(5.6kW)
1,580W
90~2,020W
473kWh
49.0円

上図は、エアコンの冷房の消費電力と1時間あたりの電気代を、対応畳数ごとにわけて表したものです。こちらもパナソニック「エオリア」2025年モデル Xシリーズの消費電力を参考にしました。

エアコンの冷房の消費電力を見てみると、暖房に比べて最大消費電力や冷房期間消費電力量(5月23日~10月4日で使用した場合の合計消費電力量)が大幅に少なくなっていることがわかります。これは、夏場の室温と設定温度の差が、冬場の室温と設定温度の差に比べて小さいためです。

冷房の消費電力を節約するためには、室温と設定温度の差を小さくする工夫をするとよさそうです。

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エアコンの消費電力の見方

結論をまとめると!

・エアコンのおおよその電気代は「期間消費電力量」を参考にする
・エアコンの標準的な消費電力は「定格消費電力」を参考にする
・1時間の消費電力は「最小〜最大消費電力」の間で変動する

ここまで、エアコンの暖房と冷房の消費電力や電気代を解説し、対応畳数や室温と設定温度の差により大きく違いがあることがわかりました。とはいえ、エアコンの消費電力の確認方法はその他の電化製品とは異なるため、よくわからないといった方も多いでしょう。

ここからは、エアコンの消費電力の確認方法について解説します。

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エアコンの消費電力の確認方法

エアコンの消費電力の単位である「kW(キロワット)」「W(ワット)」は、1秒あたりに消費される電気エネルギーの量を表しています。1kWは1,000Wで、数値が大きいほど、そのエアコンはより多くの電力を消費することになります。

エアコンの消費電力は、エアコン本体に貼られている仕様ラベルや取扱説明書、公式サイトなどで確認可能です。

エアコンの消費電力は常に一定ではなく、室温や設定温度、使用環境などの状況により大きく変化します。事前に正確な消費電力を算出するのは難しいため、おおよその消費電力を目安とするしかありません。住んでいる場所や住宅環境によっても異なりますが、「定格消費電力」「最小~最大消費電力」「期間消費電力量」といった3種類の消費電力を参考にすることで、実際の消費電力に近い数値を確認できるでしょう。

 

おおよその電気代は「期間消費電力量」を参考にする

期間消費電力量とは、暖房期間や冷房期間、あるいは年間など、エアコンが特定の期間にどれくらいの電力を消費するかを示す指標です。これは長期的な電力消費量を示すため、実際にエアコンを使用する際の総消費電力に近い数値として確認できます。

外気温
東京の年間気象データをモデルとして使用
設定温度
冷房時は27℃、暖房時は20℃
測定期間
・冷房期間(5月23日~10月4日)
・暖房期間(11月8日~4月16日)
使用時間
6:00~24:00の18時間
住宅の条件
平均的な木造住宅(南向き)
部屋の広さ
対応畳数に見合う部屋の広さ

上図は、期間消費電力量を測定する際に用いる、JIS(日本産業規格)で定められた測定方法と条件を表したものです。期間消費電力量は、この定められた条件下でエアコンを運転した場合として測定されます。一般的な家庭での使用状況を想定しており、異なるメーカーや機種間でも公平に比較が可能です。

期間消費電力量が小さいほど、エアコンはより少ない電力で運転できるため、省エネ性能が高いといえます。

 

エアコンの標準的な消費電力は「定格消費電力」を参考にする

定格消費電力は、 JIS規格で定められた標準的な条件下で、安定運転しているときの電力消費量を示します。一般的には「440(105〜1480)W」といった形式で表示されており、この場合は「440W」が定格消費電力を表します。

冷房時
・室内温度27°C(湿球温度19℃)
・室外温度35℃
・相対湿度約45%
暖房時
・室内温度20℃(湿球温度は規定なし)
・室外温度7°C / 2°C
・相対湿度約85%

上図は、定格消費電力を測定する際に活用する、JIS規格(日本工業規格)で定められた特定の条件を表したものです。

定格消費電力は、標準的な日本の気候条件を想定して測定されています。エアコンが「標準的な能力」を発揮する際に、どれくらいの電力を使うかを知るための目安になります。

 

消費電力は「最小〜最大消費電力」の間で変動する

エアコンの仕様書には「最小〜最大消費電力」が記載されています。

最小消費電力とは、エアコンがもっとも低い能力で運転しているときに消費する電力のことです。これは、室温が設定温度に到達したあとの安定運転時や、エアコンの負荷が少ない状況で運転を継続している際に消費する電力を指します。

エアコンを長時間つけっぱなしにするような使い方では、設定温度に達したあとの最小運転時の消費電力が電気代に大きく影響します。そのため、最小消費電力が低いモデルほど、長時間運転時の電気代を節約できると言えるでしょう。

一方、最大消費電力とは、その機種が出せる最高の能力で運転しているときに消費する電力のことです。これは、たとえば暑い夏に帰宅してすぐに室内を冷やしたい場合や、寒い冬に急いで室内を暖めたいときなど、大きく開いた室温と設定温度の差を近づけたい場合に消費する電力を指します。

最大消費電力は、そのエアコンがどれくらいのパワーを持っているかを示すひとつの指標となります。数値が大きいほど、短時間で室温を大きく変える能力があるといえますが、最大消費電力を使ってエアコンを運転する時間が長ければ長いほど、電気代も高くなるので注意が必要です。

 

 

エアコンの消費電力から電気代はどう計算するのか?

結論をまとめると!

・エアコンの1時間あたりの電気代は「定格消費電力」や「最小〜最大消費電力」から算出する
・エアコン使用期間の電気代は「期間消費電力量」から算出する

ここまで、エアコンの消費電力の確認方法を解説しました。ここからは、エアコンの3種類の消費電力から電気代を計算する方法をご紹介します。

対応畳数
6畳
定格消費電力
425W
最小〜最大消費電力
90~920W
期間消費電力量
168kWh
1時間の電気代
13.2円
1時間の最小〜最大の電気代
2.8〜28.5円
冷房期間の電気代
5,208円

上図は、エアコンの冷房の3種類の消費電力と、その消費電力をもとに算出した電気代を表したものです。パナソニック「エオリア」2025年モデル Xシリーズの6畳用の消費電力を参考にしました。上図の数字をもとに「1時間あたりのエアコンの電気代の計算方法」と「エアコン使用期間のトータルの電気代を計算する方法」を解説します。

電気料金単価は、31円/kWhとしています。

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1時間あたりの電気代の計算方法

エアコンの電気代は、室温や設定温度、使用環境により大きく異なります。正確な電気代を計算するのは難しいですが、「定格消費電力」や「最小〜最大消費電力」からおおよその1時間あたりの電気代を計算できます。

 

定格消費電力から電気代を計算する方法

一定の条件下で稼働する、標準的な1時間あたりのエアコンの電気代を計算したい場合は、定格消費電力から電気代を算出してみましょう。

定格消費電力から電気代を算出する計算式は、

1時間あたりの電気代(円)= 定格消費電力(kW) × 電気料金単価(円/kWh)

です。

上図のように、定格消費電力が425W(0.425kW)で電気料金単価を31円/kWhとした場合、

1時間あたりの電気代(円)= 0.425kW × 31円/kWh = 13.2円

となります。

 

最小〜最大消費電力から電気代を計算する方法

エアコンの省エネ運転時とフル稼働で運転しているときの電気代を計算したい場合は、最小〜最大消費電力から電気代を算出します。

最小〜最大消費電力から電気代を算出する計算式は、

1時間あたりの電気代(円)= 最小(最大)消費電力(kW) × 電気料金単価(円/kWh)

です。

上図のように、最小〜最大電力が90~920W(0.09kW〜0.92kW)の場合の計算式は、

最小の1時間あたりの電気代(円)= 0.09kW × 31円/kWh(電気料金単価)= 2.8円

最大の1時間あたりの電気代(円)=0.92kW×31円/kWh(電気料金単価)= 28.5円

となります。

 

エアコン使用期間の電気代を計算する方法

エアコン使用期間の総合的な電気代を知りたい場合は、期間消費電力量から計算します。

期間消費電力量から電気代を算出する計算式は、

冷房・暖房期間それぞれの電気代(円)= 期間消費電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)

です。

上図のように、冷房期間の期間消費電力量が168kWhの場合の計算式は、

冷房期間の電気代(円)= 168kWh × 31円/kWh= 5,208円

となります。

また、冷房期間の期間消費電力量と暖房期間の期間消費電力量から算出した電気代を合計すると、年間のエアコンの電気代を算出できます。

関連記事:エアコンの電気代と節約術をわかりやすく解説!つけっぱなしはやめた方がいい?

 

エアコンの消費電力ごとの電気代の計算式をまとめると?

ここまで、エアコンの消費電力ごとの電気代をご紹介しました。ここでは、あらためてエアコンの消費電力ごとの計算式をまとめてみましょう。

定格消費電力からの計算式
1時間あたりの電気代(円)=
 定格消費電力(kW)× 電気料金単価(円/kWh)
最小〜最大消費電力からの計算式
1時間あたりの電気代(円)= 
最小(最大)消費電力(kW)× 電気料金単価(円/kWh)
エアコン使用期間の
電気代の計算式
冷房・暖房期間それぞれの電気代(円)= 
期間消費電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)

エアコンの1時間あたりの電気代は「定格消費電力」や「最小〜最大消費電力」の計算式を活用し、エアコン使用期間の電気代は「期間消費電力量」の計算式を活用します。知りたい電気代に合わせて計算式を使い分けると、実際にエアコンを使用する際のおおよその電気代の目安を算出しやすくなるでしょう。

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10年前と最新のエアコンの消費電力を比較!

結論をまとめると!

・10年前のエアコンと最新型の省エネタイプの期間消費電力量の差は134kWh
・10年前のエアコンと最新型の省エネタイプの電気代の差は年間約4,154円

ここまで、エアコンの消費電力から電気代を計算する方法を解説しました。実は、エアコンの消費電力は、エアコン本体が古いモデルであるほど大きく、新しいモデルであるほど少なくなっています。ここからは、10年前と最新のエアコンの消費電力がどれくらい異なるのかを比較してみましょう。


出典:資源エネルギー庁「機器の買換で省エネ節約

上図は、10年前のエアコンの消費電力と最新型の省エネタイプの消費電力を表したものです。10年前のエアコンと最新型のエアコンの期間消費電力量の差は134kWhで、電気代にすると年間4,154円の差があることになります。エアコンの省エネ性能は年々よくなっており、最新型の省エネモデルは、10年前の古いエアコンと比較して電気代が大幅に安くなるのです。

とはいえ、エアコンの買い替えは安い買い物ではありません。エアコンの買い替えを検討する際は、エアコンを10年ほど使用すると仮定した場合に電気代はいくらになるのか、買い替えるエアコンの価格はいくらなのかなどを比較検討してみるのがおすすめです。

エアコンの買い替えを検討する際は、東京都世田谷区や愛知県一宮市のように家電の買い替えに補助金を支払う自治体もあるため、一度調べてみるとよいでしょう。また、環境省の比較サイトでは、実際に家電を買い替えた場合にどれだけ電気代を安くできるのか、製品ごとに調べることが可能です。気になる方は一度チェックしてみてください。

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エアコンはつけっぱなしの方が消費電力を抑えられるのか?

結論をまとめると!

・冷房運転は30分以内の外出だとつけっぱなしの方が消費電力が少ない
・暖房運転はつけっぱなしにした場合と外出時に電源をオフにした場合の消費電力にそれほど差がない

ここまで10年前の古いエアコンと最新型のエアコンの消費電力を比較し、最新型のエアコンの方が大幅に電気代を抑えられることがわかりました。ここからは、エアコンはつけっぱなしにした方が消費電力を抑えられるのかについて解説します。

一般的に、エアコンはつけっぱなしにした方が消費電力を抑えられると言われていますが、厳密には使用状況により異なります。

たとえば夏の暑い日に冷房運転をしている場合は、日中30分以内の外出であれば、つけっぱなしにした方が消費電力は低いです。しかし、30分を超える長時間の外出になると、エアコンの電源をオフにした方が消費電力を抑えられます。

一方で、冬の寒い日に暖房運転をしているときは、エアコンをつけっぱなしにした場合と外出時に電源をオフにした場合の消費電力はそれほど変わりません。これは、エアコンの消費電力は、室温と設定温度の差が大きければ大きいほど消費するためです。

外気温が低くなりがちな冬季は、設定温度と室温の差が大きいため、こまめに電源をオンオフするよりも、エアコンをつけっぱなしにして室温を安定させた方が結果的に消費電力が少なく済むのです。

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エアコンの消費電力を抑えて電気代を節約する方法

結論をまとめると!

・エアコンの電気代は対策をすることで確実に安くなる

ここまで、エアコンはつけっぱなしにした方が消費電力を抑えられるのかについて解説しました。最後に、エアコンの消費電力を抑えて電気代を節約する方法をご紹介します。

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①部屋の大きさに合う畳数のエアコンを選ぶ

エアコンを選ぶ際は、部屋の大きさに合う畳数のエアコンを選びましょう。エアコンの消費電力は、対応畳数により大きく異なります。対応畳数が小さいほど消費電力は小さく、対応畳数が大きいほど消費電力も大きくなるのです。

そのため、仮に部屋が6畳の場合に10畳用のエアコンを設置すると、無駄に電力を消費することになります。エアコンを選ぶ際は、事前に部屋のサイズを調べておきましょう。

 

②自動運転に設定する

エアコンを運転する際は、自動運転に設定すると、効率よく消費電力を抑えられます。エアコンの設定は「弱」や「微弱」に設定すると消費電力を抑えられると思われがちですが、実はそうではありません。「弱」や「微弱」に設定すると、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかり、結果的に電力を無駄にしてしまいます。

自動運転であれば、室温を設定温度に近づける間はフル稼働し、設定温度に到達したあとは「弱」や「微弱」に切り替わるため、効率よく電気代を節約できるのです。

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③設定温度は「夏は室温28°C、冬は室温20°C」を目安に設定する

設定温度は「夏は室温28°C、冬は室温20°C」を目安にすると、快適かつ消費電力を抑えるのにも有効です。

この室温は、環境省により推奨される「快適かつ節電につながる温度」だとされています。暖房の場合は、設定温度を1℃低くすると、約10%の消費電力削減が期待できます。冷房の場合は、設定温度を1℃高くすると、約13%の消費電力削減になるとされているのです。

設定温度を外気温に近づけることでエアコンの運転負荷が減り、消費電力も抑えられます。

 

④フィルターを定期的に掃除する

エアコンのフィルターがホコリや汚れで目詰まりすると、エアコン効率が低下します。設定温度に到達させるためにより多くの電力が必要になるため、無駄な電気代がかかってしまいます。

エアコンのフィルターは定期的に掃除をおこない、清潔な状態を保ちましょう。可能であれば、2週間に1度は掃除機でほこりを吸い取ることをおすすめします。

 

⑤室外機の周辺環境を整える

室外機の周辺は、定期的に環境を整えることが大切です。とくに、直射日光があたると室外機が熱を持ち、エアコン効率が悪くなってしまいます。直射日光があたる場合は、すだれや遮光ネットなどを活用して日差しから室外機を守りましょう。

また、室外機周辺は、風通しをよくすることも重要です。エアコンの室外機は、冷房時に室内の熱を外に放出したり、暖房時に外の熱を室内に取り込んだりする役割を担っています。エアコン効率をあげるためにも、室外機の周辺には物を置かず、風通しをよくしておきましょう。

 

⑥扇風機やサーキュレーターを併用する

エアコンから出る冷気は下に溜まり、温かい空気は上に溜まる性質を持っています。扇風機やサーキュレーターを併用すると、室内の空気を循環させて温度ムラを解消するのに効果的です。

室温が均一になることで、エアコンが正確な温度を感知しやすくなり、無駄な稼働を防ぎます。室温が設定温度に到達するまでの時間が短くなり、結果的に電気代を節約できるのです。

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⑦送風モードを活用する

寒さや暑さがそれほど厳しくない時期は、エアコンの送風モードを積極的に活用しましょう。送風モードは、ファンを動かすだけの電力しか使わないため、冷暖房運転に比べて消費電力が格段に少なく、大幅な電気代の節約につながります。

真夏や真冬のようにとくに気候が厳しいとき以外は、送風モードを上手に取り入れることで、電気代を抑えつつ快適に過ごすことが可能です。

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⑧室内の断熱対策をおこなう

エアコン効率をあげるためには、室内の断熱対策をおこなうのも重要です。厚手のカーテンや断熱シートを活用して、窓からの熱や冷気を遮断しましょう。

また、ドアの開け閉めを最小限にすると、室温が安定しやすくなります。ドアの隙間には隙間テープを貼るといった工夫をすると、より効果的に室温を安定させることができます。

 

⑨電気代の単価を安くする

ここまで、エアコンの消費電力を抑えて電気代を節約する方法をご紹介しました。エアコンの電気代は節電によって安くできることがわかりましたが、それでも実際は年間1,000円程度しか節約できません。

エアコンの電気代(円)= 消費電力(kW) × 電気料金単価(円/kWh)

上記はエアコンの電気代の計算式です。これまで述べた節約方法は、計算式の最初にあるエアコンの消費電力量を減らす方法ですが、使う電力の量を抑えるには限界があります。一方で、計算式の後方電気代の単価を下げることができれば、簡単に電気代を節約できるのです。

電気代の単価そのものを下げる方法としては「電力会社の切り替え」があります。実は、電気代の単価は、電力会社によって異なります。

たとえば、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電気代の単価の相場は31円/kWhですが、25円/kWhなどもっと安い電力会社はたくさんあるのです。ぜひ、単価が安い電力会社への乗り換えを検討してみてください。行動による節約術とあわせて電気代そのものも安くできれば、より大きく電気代を節約できます。

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