商業施設やショッピングモールにおいて、大きな負担の一つとなるコストが「電気代」だ。特に昨今はエネルギー価格の高騰や物価高により、商業施設の電気代を少しでも安くしたい、節電方法を知りたい、とお考えの法人担当者も多いのではないだろうか?
そこで本記事では、商業施設(ショッピングモール)で実際にできる節電対策を具体的にわかりやすく解説していく。そして商業施設全般の節電方法に加え、ショッピングモールの部門別(物販店舗・食品関連店舗・飲食店舗・管理部門・駐車場)の節電方法なども紹介する。
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この記事でわかること
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商業施設の節電対策を解説する前に、まずは前提として押さえておくべきポイントを3つ紹介する。
結論をまとめると
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最初に知っておきたいのが、「商業施設(ショッピングモール)で最も電力を消費しているのは何なのか?」ということだ。
上図は、商業施設の電力消費の内訳を表したものだ。商業施設で最も電力を消費しているのは「空調」である。確かに商業施設は常に空調設備が稼働しているため、多くの電力を消費するのも不思議ではない。
それに次いで多いのが「照明」「冷蔵・冷凍設備」で、エレベーターなどの「動力・機械設備」がそれに続いている。業種ごとに消費電力の特徴を表すと以下のようになる。
商業施設
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電力消費の傾向
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ショッピングモール
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空調と照明の電力消費が多い
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食品スーパー
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空調と照明に加え、ショーケースの電力消費が多い
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オフィステナント
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空調と照明の電力消費が多い
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百貨店
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空調と照明に加え、コンセント負荷の電力消費が多い
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商業施設の種類や特徴、規模やテナント構成によって電力消費の内訳は異なるものの、商業施設の電気代を削減するには総じて「空調」と「照明」に焦点を当てた節電効果をするといい、ということがわかるだろう。
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次に理解しておくべきが、商業施設の節電は重要だが、利用者の快適性は決して損なってはいけない、ということだ。
節電にこだわりすぎるあまり、極端に空調の温度設定を上げたり、照明を暗くしたりすると、顧客満足度の低下や集客力の低下を招くリスクがある。
そのため、節電対策はあくまでもサービスレベルを維持しながら行うことが重要だ。この記事で紹介する節電方法を実践すれば、利用者が快適に過ごせる環境を保ちつつ、無駄なエネルギー消費を削減することができるため、ぜひ参考にしていただきたい。
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最後に押さえておくべきポイントが、電気代だけでなく、ガス代や水道代といった光熱費全般を削減することで、より包括的なコスト削減が可能になる点である。
例えば、節水型の設備や水の循環利用システムの導入は、水道代の削減に直接繋げることができるだろう。また、厨房設備などではガスも多く使用されるため、これらのエネルギー消費効率を見直すことも重要だ。
このように電気・ガス・水道といったエネルギー全体の使用状況を把握し、総合的な視点から対策を講じることで、効率よく商業施設の節電・コスト削減が実現できる。
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ここまで、商業施設で節電を行う際のポイントを解説してきた。ここからは、具体的に商業施設でできる省エネ対策・節電方法を紹介していく。
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まずは冒頭でも説明した、商業施設で最も多くの電力を消費する「空調設備の節電方法・省エネ対策」を解説していく。空調設備は節電対策で最も効果が出やすい点でもあるため、ぜひ参考になると幸いだ。
結論をまとめると 商業施設における空調設備の節電方法は以下の4つ ・空調設備の設定温度を見直す |
1つ目が、空調設備の設定温度の見直しだ。これは、商業施設の節電において最も手軽かつ効果的な節電対策の一つである。
一般家庭と同様に、商業施設でも室温の目安として冷房時28℃、暖房時20℃が推奨されている。ただし、これは「室温の目安」のため、商業施設の空調の設定温度は「冷房は25〜27℃」「暖房は22〜23℃」にするといいだろう。
またこの温度設定が厳しい場合は、温度を1℃調整するだけでもいい。冷房時は設定温度を1℃上げることで約13%、暖房時は1℃下げることで約10%の節電効果が期待できるのだ。
ただし、商業施設では利用者の快適性が重要であるため、外気温や室内の状況、エリアの特性などを考慮し、無理のない範囲で調整するようにしよう。
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2つ目が、空調設備のこまめなクリーニングの実施である。もし空調設備のフィルターや熱交換器に汚れが溜まると空気の流れが悪くなり、空調の効率が低下してしまう。
もし汚れを放置した場合、空調の設定温度に到達するために余分な電力が必要となり、無駄な電力消費が発生することになる。効率よく稼働させるためにも、定期的にフィルター掃除などのクリーニングを行い、空調効率を維持するといいだろう。こまめなクリーニングにより、5〜10%の節電効果が期待できる。
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3つ目が、古い空調設備の買い替え・更新である。空調設備は年々省エネ化が進んでおり、2010年ごろの空調設備と比較しても消費電力が20〜50%ほど削減できる可能性がある。
特に最近はAI制御やインバータ(モーターの回転を自動調整するもの)の搭載が標準化されており、消費電力の更なる効率化が進んでいる。買い替えから数年で元が取れた、というケースもあるため、10年以上同じ空調設備を使っている場合は、空調設備の買い替え・更新を検討するといいだろう。これにより20〜50%ほどの節電効果が期待できる。
「空調設備の買い替え・更新は費用的に厳しい」場合は、空調制御システムの導入を検討するといいだろう。空調設備の買い替え・更新は数百万円〜数千万円のコストがかかるが、空調制御システムの導入であれば数十万円〜数百万円に抑えることができる。
空調制御システムを導入することで、時間帯や商業施設内の客数の状況、外気温など、様々な要因に合わせて空調運転を自動で最適化することが可能だ。
空調設備の無駄な運転をなくしつつ、本当に必要な場所に適切な空調を提供することで、「商業施設の節電(5〜15%ほど)」と「快適性の維持」が両立できる。特に大規模な商業施設やショッピングモールでは、エリアごとに異なるニーズに対応できるため有効な節電対策といえるだろう。
ここまで空調設備の節電方法・省エネ対策方法について解説してきた。
次に、商業施設の消費電力に占める割合が2番目に多い「照明設備」の節電方法を紹介する。照明の節電対策は、商業施設の雰囲気を損なわないように配慮しつつ実施しよう。
結論をまとめると 商業施設における照明設備の節電方法は以下の4つ ・照明器具をお手入れする |
まずすべきは、照明器具のお手入れである。照明器具のカバーや反射板にホコリや汚れが付着すると、20〜40%ほど暗くなると言われている。同じ明るさを維持するために、さらに多くの電力が必要になるのだ。
そこで照明器具を定期的に清掃することで、照明効率を維持しながら無駄な電力消費を防求ことができる。5〜10%ほど、商業施設の節電効果が期待できるだろう。
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次に取り組むべきが、「不要な照明の間引き」だ。必要以上の明るさで照明を点灯しているエリアがあれば、一部の照明を消灯(間引き)することで商業施設の節電に繋げられる(節電効果は10〜20%ほど)。
ただし、あまりにも照明を間引きしすぎると「店舗の雰囲気が暗い」「商品の見え方が良くない」といった影響があるため、どの照明を間引きするかは慎重に検討する必要がある。間引きを行う際は、照度計などを用いるといいだろう。
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次に商業施設の照明器具の節電方法が「LEDへの切り替え」だ。従来の蛍光灯や白熱電球に比べて、LED照明は消費電力が大幅に少なく、しかも長寿命である。
具体的に数字で表すと、照明をLEDにすることで、消費電力を蛍光灯の約50%、白熱電球の約20%ほどに減らせる。そしてLEDの寿命は蛍光灯の約4倍、白熱電球の約20倍とかなり長い。
LEDは初期投資費用がかかるが、導入すれば商業施設の節電効果とメンテナンスコストの削減が期待できる。最近は価格も下がっており、比較的短期間で投資を回収できる場合もあるため、導入を検討するといいだろう。
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照明器具の節電対策として、「広告照明の消灯」も挙げられる。あまり人通りのない場所や営業時間外などの場合に、広告照明や外観照明などを消灯すれば、それだけ商業施設の節電効果を見込むことができるのだ。
もし可能な場合は、タイマーなどを活用して自動的に点消灯を管理すれば、消し忘れも防止でき、安定した節電対策となるだろう(節電効果は5〜10%ほど)。
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商業施設で3番目に電力消費量が多いのが、冷蔵・冷凍設備である。特に、食料品の販売や飲食店がテナントに入っている商業施設などでは冷蔵・冷凍設備が稼働しているケースが多いのではないだろうか。ここからは冷蔵・冷凍設備の節電方法・省エネ対策を解説していく。
結論をまとめると! 商業施設における冷蔵・冷凍設備の節電方法は以下の5つ ・倉庫やショーケースの設定温度を見直す |
1つ目が「倉庫・ショーケースの設定温度の見直し」だ。
商品の品質管理に必要な温度を維持しつつ、可能な範囲で冷蔵・冷凍設備の設定温度を見直すことで以下の節電効果が期待できる。
つまり、冷凍庫の設定温度を-25℃から-20℃に下げることで年間約10%の節電効果が期待できるのだ。ただし、冷凍設備は法律上の基準として-18℃以下を維持する必要があるため、その点には注意しておこう。
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次におすすめなのが「ショーケースの消灯」だ。閉店後など、商品の見栄えを気にする必要のない時間帯には、ショーケース内の照明を消灯することで節電につなげることができる。これだけで照明全体の消費電力の5〜10%ほどを削減できる可能性がある。
また照明を消すことで発熱量が減り、冷却機器への負荷も軽減されるため、間接的な節電効果も見込めるだろう。
次におすすめの節電方法・省エネ対策が「ナイトカーテン・ナイトカバーの導入」だ。オープン型の冷凍・冷蔵ショーケースは冷気が逃げやすく、結果的に多くの電力を消費してしまう。
しかし閉店後にナイトカーテンやナイトカバーを設置することで、ショーケース内の冷気を閉じ込め、庫内温度の上昇を防ぐことができる。これにより冷却にかかる電力を削減可能だ。
ナイトカーテンやナイトカバーは安価に導入できるものから、断熱性の高いものや設置・撤去が容易なものまで様々な種類がある。ショーケースのタイプや予算に合わせて最適なものを選ぶといいだろう。
オープン型ショーケースをドア付きのショーケースに代えるのも節電対策として効果的だ。ドア付きショーケースは、冷気が外部に逃げ出すのを大幅に抑えることができ、結果として年間20〜30%の電気代削減が期待できる。
初期投資がかかってしまうものの、長期的な電気代削減効果を考慮すると投資に見合うメリットが得られる場合が多いため、節電や電気代削減を希望の法人は導入を検討するといいだろう。
冷凍・冷蔵ショーケース内に商品を詰め込みすぎることも、効率を低下させ、電力消費を増加させる原因となっている。商品を詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなり、設定温度まで冷やすのに時間がかかったり、冷却ムラが生じたりするのだ。
そのためショーケース内は冷気がスムーズに流れるように商品の適切な陳列量を守るようにしよう。これで5~10%の節電になるだけでなく、商品の品質維持につなげることもできる。
大型の商業施設やショッピングモールには、エレベーターやエスカレーターといった昇降機が設置されており、これらも電力消費の一因となっている。次に、昇降機(エレベーター・エスカレーター)の節電方法・省エネ対策を解説していく。
結論をまとめると! 商業施設における昇降機(エレベーター・エスカレーター)の節電方法は以下 ・エレベーターのフル稼働をやめる |
まず1つ目が「エレベーターのフル稼働をやめる」ことだ。利用者の少ない時間帯や、人が少ないフロアでは、全てのエレベーターを稼働させる必要はないかもしれない。そういったケースは一部のエレベーターの運転を停止したり、特定の階への停止を間引いたりすることで5%程度の節電効果が期待できる。
しかし、利用者の利便性を損なっては意味がないため、どのエレベーターを止めるかは慎重に判断した方がいいだろう。
次の昇降機(エレベーター・エスカレーター)の節電方法・省エネ対策が「エスカレーターの速度調整」である。国土交通省によると、低速モードに切り替えることで年間15〜25%の節電になることがわかっている。
それ以外にも無人時停止(それか超低速)や人感センサーの導入によって30〜50%の節電になったケースもあるため、商業施設の節電を考える場合はこれらの設定変更をするといいだろう。
ここまで「空調設備」「照明設備」「冷蔵・冷凍設備」「昇降機(エレベーター・エスカレーター)」の節電方法・省エネ対策を解説してきた。
ここからはそれ以外に商業施設で実施できる「節電対策」や「省エネ対策」について説明していく。
1つ目がトイレや飲食店などの洗浄装置や蛇口などに節水型の設備を導入することだ。
これによってムダな水の使用をなくし、水道代の削減だけでなく、温水を使用する場合の電気代やガス代の節約にも繋げることができる。電気代削減効果は1〜3%ほどと大きくはないが、20%の節電に繋がるなど、水道光熱費全体の削減が期待できる。
次におすすめしたいのが「水の循環利用システムの導入」だ。水の循環利用システムを導入することで、施設内で使用した水を浄化し、清掃や植栽への散水などに再利用できる。
このシステムの場合、節電効果は1〜3%ほどしか期待できないが、上水の使用量を減らすため、節水効果は30〜60%ほど期待できる。
次におすすめなのが、男性用小便器に水を使用しないタイプのものを導入することだ。
水を使わない男性トイレとは、俗に「無水小便器」といわれるもので、これによって1〜2%程度の節電効果が期待でき、場合によっては年間10万円近い水道代を浮かすことができる。
ここまで商業施設の電力消費が多い設備ごとの節電方法を解説してきた。しかし一口に「商業施設」と言っても、その業種や形態によってエネルギー消費の特徴は異なるだろう。
そこでここからは、それぞれの商業施設に適した節電対策について詳しく解説していく。
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商業施設のメインである、衣料品や雑貨店、家電量販店などの物販店舗。ここでは、商品の陳列や店内の雰囲気作りのために、特に「照明設備」の占める割合が大きい傾向にある。特に百貨店の一階などは特に照度が高いことが多い。
商業施設の物販店舗の節電対策としては、「LED照明への切り替え」や「時間帯による照度調整」「不要な照明の消灯」が有効だろう。また、出入り口付近からの外気侵入も空調負荷を増やす要因となるため、「エアカーテンの設置」や「ドアの開閉管理」も商業施設の節電に繋げることができる。
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次にスーパーマーケットなどの食品関連店舗でおすすめの節電対策を紹介する。
スーパーマーケットでは特に、冷凍・冷蔵ショーケースの電力消費が大きな割合を占めている。そのため、先述した「ショーケースの設定温度の管理」「ナイトカバーの活用」「商品を詰めすぎない」といった対応を心掛けるといいだろう。
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次にフードコートやレストランなどの飲食店舗の節電・省エネ対策を解説する。こうした飲食店舗では、厨房設備の電力やガス消費に加え、空調や照明も電気代のうちの大きな割合を占めている。
そのため、利用者の快適な食事環境を維持しつつ、効率的な空調運用や、客席稼働率に合わせて照明を調整するなどすれば、節電対策として機能するだろう。また、バックヤードの冷蔵庫や冷凍庫の設定温度見直し、不要時の照明消灯なども効果的だ。
店舗部分だけでなく、事務所やコントロールルームなどの管理部門でも節電対策は重要だ。例えば、人感センサー付き照明を導入すれば無人のエリアの消灯を徹底でき、電気代の削減に繋げられるだろう。
さらにOA機器の省エネ設定やこまめな電源オフ、空調の設定温度管理なども商業施設の節電に繋がる。以下の記事にオフィス部分の節電方法を解説しているため、ぜひ参考にしていただきたい。
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商業施設に付帯する駐車場も、照明や換気などで多くの電力を消費している場合がある。
駐車場の節電対策としては、時間帯や利用状況に応じた照明の間引きや消灯が挙げられる。ただし、事故を防ぐためにも必要最低限の照度を確保するようにしよう。LED照明に交換するのも効果的だ。
換気設備については、CO2センサーなどを設置し、基準値に基づいた運転を行うことで無駄な稼働を抑制できるようになる。こうしたセンサー類などを設置すれば、人手を増やすことなくコントロールすることが可能だ。
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ここまで商業施設の設備ごとの節電方法と、商業施設内の場所ごとの節電方法を解説してきた。商業施設でできる節電対策がいくつもあるが、そもそも「なぜ節電するのか?」と問われたら、「高騰する電気代を安くしたいから」という法人が多いのではないだろうか?
もし電気代を安くしたい場合、節電ではどうしても電力使用量の低減に限界が出てしまう。そこでおすすめしたいのが「電気代の単価を安くする」取り組みである。
もし電気代の単価が下がれば、節電すればさらに電気代削減効果を高めることができるのだ。しかも節電と違って電力会社を切り替えるだけで電気代が下がるため、非常に手軽で工数の少ない方法であるともいえる。
さらに今は法人向けの電力プランも数が増えている。例えば、
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このように、自社に合わせた電力プランを選ぶことで、電気代削減効果を高られるのに加え、電気代の管理なども容易になる可能性がある。
どうしても「大手電力会社=安心」「新電力=不安」というイメージがあるかもしれないが、新電力の中にも倒産リスクがない法人は非常にたくさん存在する。
格安simのように、電力会社を切り替えても「電気の質」「停電リスク」は変わらないため、法人は一度、新電力に見積もりをとり、どれくらい電気代が安くなるかを確認してみるといいだろう。
電力会社によっては「プランを会社ごとにカスタマイズできる」「適切な電力プランを提案してくれる」会社もあるため、工数を減らすためにも、こうしたサービスを活用するといいだろう。
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しろくま電力では、高圧・特別高圧の電力を使用する法人向けに電力プランを提供している。
しろくま電力の強みは「電気代の安さ」と「業界トップクラスのプラン数」だ。
電気代が大手電力より安いのはもちろん、「電気代をとにかく安くしたいから市場連動型プラン」「価格の安定性も重視したいから燃調リンクプラン」など、ニーズに合わせて電力プランを選ぶことができる。中には電気代を45%(1.5億円)削減したプランもある。プランをカスタマイズし、御社だけの電力プランを作ることも可能だ。
以下はしろくま電力を導入する主な企業・自治体である。
しろくま電力は、入札制(価格が安い場合に導入が決まる)を実施する数多くの自治体に対しても電力供給を行っている。多くの法人からも低価格であることが好評で、契約更新率は92%を超えた。
また、しろくま電力の電気は全てCO2を一切排出しない実質再生可能エネルギーだ。電気を切り替えるだけで御社のCO2削減量を減らすことができる。
見積もりは「複数のプランの電気代の提示」や「現在の契約先との電気代・CO2削減量の比較」にも対応している。「どれがいいかわからない」法人にはこちらからプランを提案することも可能だ。
見積もりだけでなく「プランについて説明してほしい」「なぜ安いのか、本当に倒産しないか知りたい」といった面談も行っている。切り替えを検討中でなくとも、気軽にお問い合わせいただきたい。
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