このような事態を防ぐために、大切なのが「エアコンの試運転」です。試運転では、気温が上がる前にエアコンの冷房をつけて、正常に作動するかを確認します。
この記事では、エアコンの試運転の重要性や行うタイミング、方法を紹介します。ぜひ、記事の情報を参考にエアコンの試運転を行い、安心して夏を迎えてくださいね。
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この記事を読んでわかること
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結論をまとめると!
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エアコンの試運転が必要な理由として、夏場にはエアコンの修理や設置に時間がかかることが挙げられます。
もしエアコンが壊れていた場合、修理をするか、新しく買い換えなければいけません。しかし、夏場は工事をする人が多く、すぐに対応してもらえません。7〜8月にエアコンの修理・購入をした人の4割以上がエアコンが使えるようになるまで2週間以上かかったというデータもあります。
猛暑にエアコンが2週間以上使えない状況になると、生活への支障も大きいでしょう。そのため、エアコンの修理や設置が混み合う前の5〜6月に試運転を行い、正常に動くかを確認しておくことが大切なのです。
エアコンの試運転は気温が21〜25度のときに行うと、冷房がきちんと効くか確認しやすいとされています。気温が高い年は6月からエアコンの修理・設置の問い合わせが混み合う場合もあります。季節だけではなく気温も目安にして、早めに試運転を実施しておきましょう。
【エアコンの試運転に適した気温の目安】
気温 | 試運転の目安 |
26度以上 | 急いで試運転を実施しましょう。 |
23〜25度 | エアコンの試運転に最適です。 |
21〜22度 | エアコンの試運転に向いています。 |
20度以下 | エアコンの試運転には向きません。気温が低く、冷房の効きを確かめられない場合があります。 |
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結論をまとめると! エアコンの試運転をする前にチェックすべきことは以下の5つ①ブレーカーが「入」になっているか ②コンセント付近にホコリがたまっていないか ③室外機の排水ホースに異常はないか ④リモコンの画面が正しく表示されているか ⑤エアコンのフィルターにホコリがたまっていないか |
エアコンの試運転をする前には、まず本体の状況や環境を確認します。その際には、以下の5項目をチェックしましょう。
①ブレーカーが「入」になっているか
②コンセント付近にホコリがたまっていないか
③室外機の排水ホースに異常はないか
④リモコンの画面が正しく表示されているか
⑤エアコンのフィルターにホコリがたまっていないか
それぞれ何をするのか、具体的に解説します。
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まずは、エアコンを設定している部屋のブレーカーが「入」になっていることを確認します。
普段使わない部屋である場合、ブレーカーを落としている場合もあるでしょう。ブレーカーが「切」になっていれば「入」にします。併せて、エアコンの電源プラグがコンセントにしっかりと差し込まれているかも確認します。
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コンセント付近にホコリがたまっていないか確認し、ホコリがあれば拭き取りましょう。
電源プラグをコンセントに差しっぱなしにしていると、電源プラグとコンセントの隙間にホコリがたまっている場合があります。ホコリがたまっているまま電源を入れてしまうと、発火する恐れもあるので注意しましょう。
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次は室外機の排水ホースが正常に設置されているか、以下をチェックしましょう。
排水ホースに異常があると、室内機からの水漏れの原因となります。問題がある場合は、ゴミを取り除いたり、ホースを動かしたりして、スムーズに排水できるように調整してください。
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リモコンの液晶画面が正しく表示されるかも確認します。ボタンを押して、液晶画面に文字が表示されてれば問題ありません。
文字が表示されない場合は、電池を交換して再度画面の確認をしましょう。また、乾電池の向きが逆の場合も文字が表示されないため、正しい向きで乾電池が入っているかもチェックします。
電池交換をしてもリモコンが操作できなければ、故障している可能性が高いです。その場合、販売店に連絡するか、賃貸の場合は管理会社に連絡して修理・交換を依頼します。
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エアコンのフィルターのフロントパネルを取り外し、フィルターにホコリがたまっていないかを確認します。
フィルターがゴミやホコリは、嫌な臭いの原因となります。また、フィルターが目詰まりしているとエアコンの効きも悪くなるため、汚れている場合には、布やスポンジで優しく汚れを取り除きましょう。カビが生えている場合には、浴室などで丁寧に洗い流します。
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上で紹介したエアコンの試運転前のチェック項目を、改めて振り返ってみましょう。
①ブレーカーが「入」になっているか
②コンセント付近にホコリがたまっていないか
③室外機の排水ホースに異常はないか
④リモコンの画面が正しく表示されているか
⑤エアコンのフィルターにホコリがたまっていないか
5項目が確認できたら、実際にエアコンの試運転をしていきます。
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結論をまとめると! エアコンの試運転で確認すべきことは以下4つ①エアコンに電源が入るか ②エアコンから異音・異臭がしないか ③エアコンから風は出ているか、すぐに止まらないか ④エアコンのランプが点滅していないか |
準備ができたら、エアコンの試運転をしていきます。エアコンの試運転では、冷房を最低温度に設定して以下の項目を確認します。
手順と確認するべきことを、詳しく見ていきましょう。
エアコンの試運転は、冷房の最低温度に設定して30分ほど運転します。
エアコンの設定温度が室温とあまり差がないと、部屋を冷やす必要がなくなってすぐにエアコンが稼働しなくなり、異常があるか確認ができない可能性があります。エアコンの効きや正常に稼働するかをしっかりと確認するために、試運転では最低温度に設定しましょう。
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まずはエアコンに電源が入るかを確認します。正常に電源が入ったら、最低温度まで設定温度を下げます。
リモコンで電源が入らない場合は、エアコン本体に付いている「応急運転スイッチ」で電源が入るかを試してください。応急運転スイッチの場所は機種により異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
応急運転スイッチで電源が入れば、リモコンに異常がある可能性が高いです。リモコンの動作確認や電池交換をし、故障している場合はリモコン自体を交換します。
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エアコンからの異音・異臭を確認します。
異音がする場合には、故障の可能性があります。ただし、「ポコポコ」「プシュッ」「ピシッ」といった音はエアコンの冷媒ガスが流れる音や、温度変化によって本体が発する音なので問題ありません。
異臭がする場合には、主にエアコン内のホコリやカビなどが原因と考えられます。
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エアコンから冷風が出ているかを確認します。冷風が出ていない、またはすぐに止まる場合には、一旦電源を切ります。
本体の電源プラグをコンセントに差し込み直し、もう1度電源をつけて冷房を運転してみましょう。
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運転中に、エラーを知らせるランプが点滅していないかを確認しましょう。
エアコンの電源ランプやタイマーランプ、除湿ランプなどのランプが点滅している場合、不具合が生じている可能性があります。また、リモコンにエラーコードが出ることもあります。
エアコンの試運転で確認する項目を、改めて振り返りましょう。
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結論をまとめると!
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ここまでは、一般的にエアコンの試運転で確認する項目を説明してきました。しかし、エアコンのメーカーによって、推奨されている試運転の方法が異なります。
ここでは、メーカーごとの試運転の方法を解説します。
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ダイキンのエアコンは、以下の方法で試運転をします。
上記の試運転方法に加え、パナソニックでは、試運転前には必ずエアコンの電源プラグを根本までしっかりと差し込み、定期的に電源プラグのホコリを乾いた布でふき取るよう推奨しています。
パナソニックのエアコンは、以下の方法で試運転をします。
パナソニックでは、エアコンの試運転時の冷房の設定温度は「室内温度より3度低く」して、30分以上運転させるよう推奨しています。
東芝のエアコンは、以下の方法で試運転をします。
東芝は、冷房を18度にして試運転することを推奨しています。
最初に10分運転する際には、冷風がきちんと出るかとランプが点滅していないかを確認します。さらに30分運転させる際には、室内機からの水漏れと、異音・異臭のチェックを行いましょう。
三菱のエアコンは、以下の方法で試運転をします。
試運転の前には、電源プラグやコンセントのまわりにホコリが付いていないかや、電源コードを束ねたり延長コードを使用したりしていないかを確認します。また、エアコンのフィルター掃除をしてから試運転をすることが推奨されています。
富士通ゼネラルのエアコンは、以下の方法で試運転をします。
富士通ゼネラルでは、冷風の確認をするために、冷房を18度に設定し、まず10分程度運転をすることを推奨しています。さらに20分以上運転し、室内機から水漏れや異音、異臭がないかを確認します。
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結論をまとめると! エアコンの試運転でよくあるトラブルは以下5つ①エアコンの電源が入らない、すぐ切れる ②エアコンの効きが悪い ③エアコンから異音・異臭がする ④エアコンのエラーコードやランプが点滅する ⑤エアコン本体から水漏れしている |
エアコンの試運転中に、正常に作動しない場合もあります。ここでは、よくあるトラブルと対策を紹介します。
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電源プラグがきちんと差し込まれていても、エアコンの電源が入らない場合には、リモコンの電池切れかもしれません。エアコンの電池を交換し、リセットボタンを押してから再度電源を入れてみましょう。
また、電源がすぐに切れる場合には、ブレーカーが落ちていないかを確認します。ブレーカーが落ちていない場合には、エアコン本体の内部にある制御装置が故障している可能性があります。故障の疑いがあるときは、メーカーへ問い合わせをしてください。
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エアコンの冷房の効きが悪いときには、設定温度が最低温度になっているかを確認しましょう。室温と設定温度に差がないと、エアコンが効かないケースがあります。
最低温度に設定して電源を入れ直してもエアコンが効かない場合には、エアコンの風向きや風が遮断されていないかを確認します。また、フィルターの目詰まりもエアコンの効きが悪くなる原因です。フロントパネルを開けて、フィルターのチェックも行ってみてください。
エアコンの運転時には、冷媒ガスが流れる音や本体の樹脂が伸縮する音が鳴ります。「ポコポコ」「プシュッ」「ピシッ」といった音は問題ありません。
一方、「ガタガタ」や「カチカチ」という音がする場合は本体が破損していたり、部品が正しく設置されていなかったりする可能性があります。フィルターの取り付けがうまくできていないとガタガタと音がするため、確認しましょう。
また、異臭はホコリや生活臭、カビなどが原因です。エアコンフィルターの掃除をしてください。エアコンフィルターは試運転のタイミングだけではなく、2週間に一度を目安に定期的に掃除をしましょう。
エアコン本体のランプが点滅している場合や、リモコンにエラーコードが表示されている場合には、異常が生じている可能性があります。
製品により、原因ごとに点滅するランプや表示されるエラーコードが異なるため、取扱説明書やメーカーの公式サイトを参照し、エラーの原因を調べましょう。
修理が必要な場合や、原因が特定できない場合には、メーカーに問い合わせをしてください。
エアコン本体から水漏れしている場合、水漏れの仕方によって原因が異なります。
まず、吹き出し口に水滴がついて落ちる場合には、結露が発生している可能性があります。設定温度を20度以上にし、風向きを「上向き」または「自動」に設定して様子を見ましょう。
また、吹出口からボタボタと大量に水漏れする場合、結露水が排水ホースからうまく排出できていない可能性があります。エアコン本体の汚れや排水ホースが真っ直ぐになっていないなどの原因が考えられます。
エアコンの背面から水漏れしている場合、室内機や排水ホースのトラブルか、本体の故障が原因である可能性が高いです。背面からの水漏れについては、メーカーに問い合わせて、点検・修理を依頼しましょう。
結論をまとめると!
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エアコンの試運転をする際には、エアコンフィルターの掃除も同時に実施しましょう。エアコンフィルターが汚れていると、冷房の効きが悪くなり、余分な電気代が発生します。電気代を節約するためにも、2週間に1度を目安にエアコンフィルターを掃除するのがおすすめです。
ここでは、エアコン本体に自動お掃除機能が搭載されている場合・いない場合のエアコンフィルター方法を紹介します。
自動お掃除機能が搭載されていても、汚れや臭いは取れないため、フィルターの掃除は必要です。以下の方法でフィルターを掃除しましょう。
また、自動お掃除機能ではフィルターから取り除いたホコリがエアコン本体のダストボックスに溜められます。その場合、ダストボックスのホコリを自分で捨てる必要があります。
自動お掃除機能が搭載されていない場合には、以下の方法でフィルターを掃除しましょう。
フィルターにカビが生えている際には、カビの胞子をまき散らさないよう気をつけて洗い場に運びます。また、洗った後は、直射日光やドライヤーの温風は避けて、十分に乾くまで陰干ししましょう。
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結論をまとめると!
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古いエアコンは冷房の効きが悪くなり、電気代が余分にかかってしまう傾向があります。また、故障のリスクも高まります。夏場にいきなりエアコンが壊れてしまうと、修理や新しいエアコンの設置工事に時間がかかるため、故障する前に買い替えをするのがおすすめです。
一般的にエアコンの耐用年数は、10年が目安です。10年前に購入した新しいエアコンに買い替えると、約17%の省エネになると言われています。
そのため、エアコンを買い替えると消費電力が少なくなり、電気代の節約につながるでしょう。対応年数を過ぎた古いエアコンをお使いの場合には、ぜひ買い替えも検討してみてください。
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夏場は、エアコンの冷房を長時間使う方も多いでしょう。そうなると、電気代が気になりますよね。
夏の電気代をお得にするには、しろくま電力が提供している「しろくまプラン」への切り替えがおすすめです。
「しろくまプラン」は家庭・小規模法人に向けたプランで、大手電力会社と比べ電気料金の単価が安いのが特徴です。大手電力会社から切り替えれば、年間で約19%の電気代の節約になる可能性があります。
上の図は、4人世帯の場合の電気代を、大手電力会社としろくま電力の「しろくまプラン」で比較したものです。どの大手電力会社から切り替えた場合も、しろくま電力の方が電気代は安くなる場合が多くなります。
また、「しろくまプラン」の電気は発電時にCO2を出さない実質再生可能エネルギーであり、安いだけではなく環境にも配慮しています。
環境にも家計にもやさしい「しろくまプラン」への切り替えをお考えの方は「しろくまプランお申し込みページ」または以下のバナーからお申し込みください。申込ページでは、プランの詳細についてわかりやすく説明しています。
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