冬を過ごすには欠かせない暖房器具ですが、どうしても電気代が気になってしまいますよね。
「冬場の電気代を抑えるには、どの暖房器具を使えばいいの?」
「電気ストーブとこたつはどっちが電気代が安い?」
「シチュエーション別に最適な暖房器具って一体どれなの?」
このように思ったことはありませんか? そこでこの記事では、電気代が安い暖房器具について、さまざまな視点から解説します。最後に電気代の節約方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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この記事を読んでわかること ・電気代が一番安い暖房器具は? ・代表的な暖房器具の電気代は? ・暖房器具の電気代を安くする方法は? |
結論をまとめると! ・暖房器具は電気代だけでなく、ポイントに合わせて選ぶことが大切 |
最初に「電気代が最も安い暖房器具」がなにか、ご存知ですか?
多くの暖房器具がある中で、最も電気代が安い暖房器具は「電気あんか」です。電気あんかとは布団の中に入れて足元をあたためるもので、1時間あたり0.2円で使用できます。
しかし、ここで注意したいのは、電気あんかは足元だけしかあたためられないということ。冬を心地よく、かつオトクに過ごすには、電気代だけではなく目的に合った暖房器具を選び、適切に使用することが大事です。
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結論をまとめると! ・電気代が安い暖房器具選びには、器具の特徴と設置箇所が重要 ・暖房器具ごとの電気代も把握しておくことが大事 ・目的によっておすすめの暖房器具が違う |
先ほど、電気代を抑えながらも快適に過ごせるようにするには、目的に合わせた暖房器具を選ぶことが重要だとお伝えしました。目的に適した暖房器具を選ぶ際に、ポイントとなるのは以下の3つです。
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まず、暖房器具の特徴を理解することで適した使い方ができます。また設置場所によって暖房効率も変わるので、これも意識したいポイントです。
さらに電気代や、目的別におすすめの暖房器具を把握しておくことで、シチュエーションに応じて最適な暖房方法を選択できるようになるでしょう。3つのポイントの具体的な内容を、ここから解説していきます。
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結論をまとめると! ・エアコンとオイルヒーター、床暖房は部屋全体をあたためる ・電気ストーブは限られた空間で使うのに向いている ・電気あんかと電気毛布は寝具の中で使うのが一般的 |
先ほど説明したように、暖房器具を選ぶポイントとして「暖房器具の特徴と最適な設定場所」を知っておくことが大事です。ここからは代表的な暖房器具ごとの特徴と最適な設置場所を解説していきます。
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エアコン(暖房)は、温風で部屋の空気をあたため、室温を調整します。設定温度や風向き、風の強さなどを細かく変更できるのが特徴です。
あたため方
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あたたまるまでの時間
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向いている設置場所
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温風で部屋の空気をあたためる
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多少時間がかかる
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リビングなどの広い空間
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関連記事:エアコンの電気代はいくら?1時間ごとの計算方法や節約術をわかりやすく解説!つけっぱなしの方が安い?
セラミックファンヒーターは、熱伝導性が高いセラミック製の部品を電気で加熱し、その熱をファンの風で送り出す仕組みです。スイッチを入れるとすぐに温風が出ます。
あたため方
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あたたまるまでの時間
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向いている設置場所
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温風で周りの空気をあたためる
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すぐにあたたまる
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足元や脱衣所などの狭い空間
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電気ストーブとは、発熱体に電気を流して出た熱を使い、器具の前面を中心にあたためるものです。
電気ストーブには、カーボンヒーターやハロゲンヒーター、パネルヒーターなどさまざまな種類があります。種類ごとの特徴や電気代については、後ほど解説します。
あたため方
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あたたまるまでの時間
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向いている設置場所
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熱エネルギーで前面をあたためる。
暖房性能は弱めのものが多い |
すぐにあたたまる
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足元や脱衣所などの
狭い空間 |
関連記事:電気ストーブの電気代は安い?他の暖房器具と比較し、節約方法を解説!
オイルヒーターは電気でオイルを加熱し、その放熱で空気をあたためるものです。大型のヒーターも多く、部屋全体をあたためられるのが特徴です。同じ広い空間を暖房するエアコンと比べ、風が出ないので乾燥を防げます。
あたため方
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あたたまるまでの時間
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向いている設置場所
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本体の熱で
部屋の空気をあたためる |
時間がかかる
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リビング、寝室など
部屋全体を温めたい場所 |
こたつはヒーターがテーブルの下に設置されており、そこから発する熱でこたつ布団の中をあたためるものです。こたつには、石英管ヒーター、ハロゲンヒーター、カーボンヒーターと、ヒーターによって3つの種類があります。
あたため方
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あたたまるまでの時間
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向いている設置場所
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テーブル下の熱源から出る熱で、
こたつ布団の中をあたためる |
すぐにあたたまる
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座って過ごす時間が長いリビングや
補助暖房に向いている |
ホットカーペットと床暖房は、床そのものや床に敷くものが発熱し、足元からあたためてくれる暖房器具です。
床暖房には、床下に温水を流す温水式と電気を流す電気式があります。ホットカーペットは電熱線が入っており、電気を通すことで発熱します。
あたため方
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あたたまるまでの時間
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向いている設置場所
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床または敷物の中にある熱源から
発した熱で、足元からあたためる |
すぐにあたたまる
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リビングなど複数の人が集まる場所や、天井の高い場所
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電気毛布や電気あんかは、主に布団の中をあたためる暖房器具です。電気毛布は敷毛布や掛け毛布として全身をあたためるのに対し、電気あんかは足元などピンポイントであたたかくすることができます。
あたため方
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あたたまるまでの時間
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向いている設置場所
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電気を通して発した熱で、
触れている部分をあたためる |
すぐにあたたまる
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布団の中や、メイン暖房の補助
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結論をまとめると! ・電気代が特に安いのは、電気あんか、電気毛布、ホットカーペット ・電気ヒーターはどうしても電気代が高くなりがち |
電気代が最も安い暖房器具は、電気あんかだと記事の最初にご紹介しました。しかし、電気あんか以外にも、暖房器具を使用する方は多いはず。
それでは、代表的な暖房器具はどれくらい電気代がかかるのでしょうか。暖房器具の消費電力、1時間あたりの電気代、1ヶ月(1日8時間30日)あたりの電気代を見ていきましょう。
関連記事:【最新】電気代の値上げを徹底解説!電気料金が高騰する理由と対策とは?
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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477W〜1,231W
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14.8円〜38.2円
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3,552円〜9,168円
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上の図はエアコン(暖房)の電気代の目安です。1時間あたりの電気代は14.8円〜38.2円で、1日8時間使用した場合、1ヶ月の電気代は3,552円〜9,168円ほどかかります。
ただしエアコンの消費電力は対応畳数や、外気の温度によって変動します。特に寒い日ほど電気代が高くなるため、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
関連記事:エアコンの暖房の電気代は高い?節約方法もあわせて解説!
関連記事:暖房の設定温度は何度が理想?冬に電気代を節約しつつ快適に過ごすコツとは?エアコンの電気代節約術をわかりやすく解説
関連記事:【徹底解説】エアコンのつけっぱなしは節電にならない?電気代の節約方法も紹介!
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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700W〜1,200W
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21.7円〜37.2円
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5,208円〜8,928円
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上図は、セラミックファンヒーターの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、弱設定で5,208円、強設定で8,928円ほどかかります。
一般的にセラミックファンヒーターは、ファンがついているため、温風が出るのが特徴です。弱設定だと1〜2畳、強設定だと3畳ほどの狭い範囲の暖房として使うのに適しています。詳しくは以下の記事も参考にしてください。
関連記事:セラミックファンヒーターの電気代は安い?他の暖房器具と徹底比較!節約方法も紹介
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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500W〜1,000W
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15.5円〜31.0円
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3,720円〜7,440円
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上の図は、カーボンヒーターの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、弱設定で3,720円、強設定で7,400円ほどかかります。カーボンヒーターは、赤外線の熱で空気を加温する仕組みです。赤外線放出量が多く、素早くあたたまります。しかし、広い部屋での使用はあまり向いていません。
関連記事:【最新】カーボンヒーターの電気代は安い?他の暖房器具と徹底比較し節約方法を解説!
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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450W〜900W
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14円〜27.9円
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3,360円〜6,696円
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上の図は、グラファイトヒーターの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、弱設定で3,360円、強設定で6,696円ほどかかります。他のヒーターと比べ、電気代が安いとわかります。
グラファイトヒーターは、黒鉛を熱して放出される赤外線で空気をあたためる仕組みです。ヒーター類の中でも、即暖性や暖房能力が特にすぐれています。
関連記事:【最新】グラファイトヒーターの電気代は高い?他の暖房器具と徹底比較、節約方法も紹介!
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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240W〜1,200W
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7.4円〜37.2円
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1,776円〜8,928円
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上の図は、シーズヒーターの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、弱設定で1,776円、中設定で5,352円、強設定で8,928円ほどかかります。
シーズヒーターはニクロム線を熱して放出される赤外線で空気を加熱する仕組みです。高温になり、他のヒーターと比較すると広範囲をあたためられますが、温度が上がるまでには時間がかかります。
関連記事:【最新】シーズヒーターの電気代は高い?他の暖房器具と徹底比較、節約方法も紹介!
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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400W〜1,000W
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12.4円〜31.0円
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2,976円〜7,440円
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上の図は、パネルヒーターの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は弱設定で2,976円、中設定で4,464円、強設定で7,440円ほどかかります。強設定で比較すると、カーボンヒーターと同程度の電気代だとわかります。
パネルヒーターは、パネル内に埋め込まれた電熱線を加熱し、放出される赤外線で空気をあたためる仕組みです。暖房能力はあまり高くないものの、安全性や静音性がすぐれています。
関連記事:【最新】パネルヒーターの電気代は高すぎる?ほかの暖房器具と徹底比較!節約術も解説します
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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800W〜1,200W
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24.8円〜37.2円
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5,952円〜8,928円
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上図は、ハロゲンヒーターの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、弱設定で5,952円、強設定で8,928円ほどかかります。ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプの熱で空気をあたためる仕組みです。温度がすぐに上がり、高温で狭い範囲をあたためるのに向いています。
関連記事:ハロゲンヒーターの電気代は高い?エアコンや他の暖房器具と徹底比較!節約術も紹介
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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500W〜1,200W
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15.5円〜37.2円
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3,720円〜8,928円
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上の図は、オイルヒーターの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、弱設定で3,720円、中設定で5,208円、強設定で8,928円ほどかかります。
オイルヒーターは、内部のオイルを加熱し、その熱で空気をあたためる仕組みです。他の電気ストーブと同程度の消費電力と電気代で、じっくりと部屋全体の温度を上げられます。
関連記事:オイルヒーターの電気代は高すぎる?他の暖房器具との比較や節約方法を解説!
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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450W
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14.0円
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3,360円
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上の図は、石英管ヒーターを使用したこたつの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、3,360円ほどかかります。エアコンや電気ストーブと比較し、こたつの電気代は安いとわかります。
こたつの熱源は昔ながらの石英管ヒーターの他にも、ハロゲンヒーターやカーボンヒーターが使用されていることがあり、熱源の種類や強弱の設定によっても電気代は変動します。詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:こたつの電気代は安い?暖房との比較や節約方法をわかりやすく解説!
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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200W
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6.2円
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1,488円
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上図は、ホットカーペットの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、1,488円ほどかかります。エアコンや電気ストーブ、こたつなどの暖房器具より電気代が安いとわかります。ただし、ホットカーペットの電気代は、サイズによって大きく変わります。詳しくは、以下の記事もぜひ参考にしてください。
関連記事:ホットカーペットの電気代は高い?エアコンなどの暖房器具と比較して解説。
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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350〜800W
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10.9~24.8円
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2,616〜5,952円
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上の図は、6畳の床暖房の電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、2,616〜5,952円ほどかかります。部屋全体をあたためるエアコンの暖房やオイルヒーターと比べ、床暖房の電気代は高めだとわかります。
安全性の高さや足元をあたためられるメリットがある一方で、床暖房は導入費用やランニングコストがかかるため、注意が必要です。詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:床暖房の電気代はいくら? エアコンより高い?節約方法もあわせて解説!
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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10~75W
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0.3〜2.2円
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72〜528円
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上の図は、電気毛布の電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、72〜528円ほどかかります。他の暖房器具と比べ、電気毛布の電気代はかなり安いとわかります。
電気毛布はあたためられる範囲が限られているため、基本的には1人で使用する暖房器具です。家族の人数分使用すると、その分、電気代が増えるので注意しましょう。詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:電気毛布の電気代はいくら?24時間つけっぱなしにすると高い?こたつやエアコンとも比較!
消費電力
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1時間あたりの電気代
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1ヶ月の電気代
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5W
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0.2円
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48円
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上の図は、電気あんかの電気代の目安です。1ヶ月の電気代は、48円ほどかかります。他の代表的な暖房器具より圧倒的に電気代が安いとわかります。
ただし、電気あんかは足元のみやお尻のみなど、狭い範囲をスポットであたためるものなので、他の暖房器具と併用する場合が多いです。
関連記事:電気あんかの電気代はいくら?つけっぱなしにすると高い?節約術もあわせて紹介
ここまで暖房器具の電気代を解説してきました。それでは電気代が安い順に並べるとどのようになるのでしょうか?
暖房器具
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1時間の電気代
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電気あんか
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0.2円
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電気毛布
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0.3〜2.2円
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ホットカーペット
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6.2円
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こたつ
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14円
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エアコン(6〜9畳)
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14.8円
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床暖房
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10.9〜24.8円
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グラファイトヒーター
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14.0円〜27.9円
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パネルヒーター
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12.4円〜31.0円
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シーズヒーター
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7.4円〜37.2円
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オイルヒーター
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15.5円〜37.2円
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カーボンヒーター
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15.5円〜31.0円
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セラミックファンヒーター
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21.7円〜37.2円
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ハロゲンヒーター
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24.8円〜37.2円
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上の表は、暖房器具の電気代が安い順に並べたものです。電気あんかや電気毛布、こたつ、ホットカーペットなど、ピンポイントで加熱するタイプの暖房器具は電気代が安いとわかります。
一方、床暖房やエアコンの暖房など広い空間をあたためられる暖房器具は、上に挙げたピンポイントで使用する暖房器具より電気代が高くなります。
また種類を問わずヒーターは強設定で使用すると電気代が高くなることも、表から見えてきます。ヒーターは寒さが強いときに、一時的に利用するとよいでしょう。
結論をまとめると! ・広い部屋を温めたいなら、エアコン、床暖房、オイルヒーター ・狭い場所や持ち運びには、電気ストーブがおすすめ ・体の一部をあたためるには、こたつ、電気あんか、電気毛布 |
ここまで、暖房器具によってあたため方や暖房できる範囲、電気代などの特徴はさまざまであると見てきました。それぞれの特徴を活かした使い方をすることが大切です。
ここでは、シチュエーション別に適した暖房器具を解説していきます。
広い部屋をあたためたい場合には、エアコン、床暖房、オイルヒーターがおすすめです。エアコンは温風で空気をあたためるので、室内の乾燥につながります。そのため、加湿器なども併用すると、快適に過ごせるでしょう。
床暖房やオイルヒーターは、部屋が乾燥せず安全に使えるのがメリットです。ただし床暖房は初期費用や電気代が高額になりがちで、オイルヒーターはあたたまるのに時間がかかるなどの懸念点もあります。
狭い部屋をあたためたい場合には、パネルヒーター、ハロゲンヒーター、カーボンヒーター、セラミックファンヒーターがおすすめです。
これらの電気ストーブは、3畳ほどの狭い部屋ををあたためるのに向いています。セラミックファンヒーターはファンがついていて温風が出るなど、この中では暖房性能は高めです。パネルヒーターは場所をとらず、狭いスペースで使用しやすいので狭い部屋に適しています。
体の一部分だけあたためたい場合には、こたつ、電気あんか、電気毛布がおすすめです。特に電気毛布は「着る電気毛布」など、さまざまなアイテムが販売されています。
これらの暖房器具は電気代が安い傾向にあるため、エアコンの暖房だけを使っている方は併用してもいいでしょう。
持ち運んで使用したい場合は、セラミックファンヒーターがおすすめです。
セラミックファンヒーターはコンパクトタイプの製品が多く、机の下などに持ち運び、足元をあたためることができます。コンセントさえあれば、脱衣所や玄関、トイレなど場所を選ばず使用できるのが便利です。
短時間で一気にあたためたい場合には、カーボンヒーターかセラミックファンヒーターがおすすめです。カーボンヒーターもセラミックファンヒーターもスイッチを入れると瞬時に温度が上がります。
この二つの主な違いは、温風が出るかどうかです。カーボンヒーターは温風は出ませんが、本体が高温になります。一方、セラミックファンヒーターは温風が出て、空気をあたためます。好みに合わせて選ぶといいでしょう。
乾燥しにくい暖房器具を選びたいなら、オイルヒーターと床暖房、ファンのついていない電気ストーブがおすすめです。
特に部屋をあたためるにはオイルヒーターと床暖房が適しています。オイルヒーターはじんわりと部屋全体をあたためるのに対し、床暖房は足元からぽかぽかになるのが特徴です。
ペットや子どもにも安全な暖房器具が欲しい場合は、パネルヒーターやオイルヒーターがおすすめです。
これらのヒーターは、本体が高温にならないためペットや子どもが触れても安全です。また、空気を汚さず、乾燥もしないので、健康面でも安心して使用できます。
静かな暖房器具がほしい場合は、ファンのない種類の電気ヒーターとこたつ、電気毛布や電気あんかがおすすめです。
中でも部屋全体をあたためたいなら、オイルヒーターが適しています。床暖房やエアコンと比べ暖房能力は低いので、他の暖房器具と組み合わせると快適に過ごせるでしょう。
ここまで紹介した内容を改めて以下のようにまとめてみました。
シチュエーション | おすすめの暖房器具 |
①広い部屋をあたためたい | エアコン、床暖房、オイルヒーター |
②狭い部屋をあたためたい | パネルヒーター、ハロゲンヒーター、 カーボンヒーター、セラミックファンヒーター |
③体の一部分だけあたためたい | こたつ、電気あんか、電気毛布 |
④持ち運んで使用したい | セラミックファンヒーター |
⑤短時間で一気にあたためたい | カーボンヒーター、セラミックファンヒーター |
⑥乾燥しにくい暖房器具がほしい | オイルヒーター、床暖房、ファンのない電気ストーブ |
⑦ペットや子どもがいる | パネルヒーター、オイルヒーター |
⑧静かな暖房器具がほしい | オイルヒーター、こたつ、電気毛布、電気あんか |
このように、暖房器具はシチュエーションごとにおすすめするものが異なります。最適な暖房器具がわからない、とお悩みの方の役に少しでも立てると幸いです。
関連記事:電気代の内訳の見方と計算方法とは?電気代を安くする方法もわかりやすく解説!
関連記事:【最新】電気代・ガス代の補助金制度をわかりやすく解説!政府の補助金額や期間、電気料金を安くする方法とは?
結論をまとめると! 暖房器具の電気代の節約術は以下の9つ。 ①適切な温度設定にする |
主な暖房器具の電気代や、特徴を紹介してきました。電気代が安いものを選んで使用する他に、工夫によってさらに節約できます。最後に、暖房器具の電気代を抑える方法を紹介します。
関連記事:【最新】無料で電気代を安くする方法を徹底解説!電気料金を安くしたい方必見!
関連記事:【最新】電気代を値上げする電力会社一覧!電気料金はどれくらい高くなる?
暖房器具は設定温度が高いほど消費電力が増え、電気代も高くなります。適切な温度に設定すれば、無駄な電気代が発生しません。
エアコンの暖房は20度に設定するよう、環境省が推奨しています。部屋全体の温度は寒くない程度に設定し、体が冷えている場合には電気ストーブや電気あんかなどで部分的または一時的にあたためると、電気代を抑えられるでしょう。
関連記事:【図解】電気代を左右する燃料費調整額とは?仕組みや今後の見通し、安くする方法をわかりやすく解説
暖房器具にはタイマー機能がついているものが多く、活用することで電気代を抑えられます。
例えば、寝室の暖房が室温が上がった頃に切れるようにしておくと、就寝中に過度に部屋をあたためて電気代が高くなるのを防げます。また、タイマーをかけておくと、出かける際に暖房を消し忘れても、自動でスイッチが切れるので安心です。
暖房器具の設置場所によっても、暖房効率が変化します。暖房効率を上げることによって、電気代の節約につながります。例えば、窓際に暖房器具を置くと、冷気が入ってくるのを防げておすすめです。
また熱された空気は天井付近に移動する性質があるため、暖房を足元に設置すると、あたたかい空気がうまく部屋に行き渡ります。
暖房であたためられた空気をサーキュレーターで部屋中に行き渡らせることでも、暖房効率を上げて電気代を抑えられるでしょう。
例えば、エアコン(暖房)を使う場合、あたたかい空気をサーキュレーターの風で部屋中に行き渡らせると、早く部屋の温度が上がります。部屋が設定温度になるまではエアコンの消費電力が上がり電気代が高くなるので、早く部屋の温度が上がるほど電気代の節約になるのです。
関連記事:サーキュレーターと扇風機の違いとは?特徴や使い方、電気代の節約術をわかりやすく紹介!
関連記事:【最新】扇風機の電気代は安い?エアコンとの比較や節約術を解説!
暖房器具に不備があり性能が落ちると、稼働するのにパワーが必要になり電気代が高くなります。そのため、定期的に暖房器具のメンテナンスをして性能がいい状態で使用することで、無駄な電気代の発生を抑えられます。
また、古い電化製品を買い替えることも、電気代を節約することにつながるでしょう。
近年では、省エネ性能に優れた暖房器具が販売されています。このような製品を選ぶと、電気代を抑えながら使用できます。
例えば人感センサーで人がいるときだけ稼働する機能や、温度が適温になると自動でパワーが弱くなる機能などがついていると、無駄な電気代の発生を抑えられます。
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窓の断熱性を高めると、暖房効率が上がるので電気代を抑えられます。
窓のリフォームをするには費用がかかりますが、断熱シートや厚手のカーテンを使用しても、窓から熱が逃げてしまうのを防げます。
人間は、空気の湿度が上がると、あたたかく感じる性質があります。そのため、室内の湿度を上げると、暖房の設定温度を低くでき、電気代の節約につながります。
加湿器を使用したり、温風が出ない暖房器具で空気の乾燥を防ぐと、室内の湿度を保てます。
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ここまで、カーボンヒーターの電気代の節約方法として、使う電力の量を抑える方法を紹介してきました。もっと大幅に電気代を下げるカギは、電気代の単価を下げることです。
電気代は以下の式で算出できます。
電気代 = 使った電気の量 × 電気代の単価
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使った電力の量を減らして節約できる電気代には限界があります。一方で、電気代の単価を下げると、大幅に家の電気代を安くできる可能性があります。
そして、電気代の単価を下げる方法が、「電力会社の切り替え」です。電気代の単価は電力会社によって異なるため、単価が低い電力会社やプランを見つけて、乗り換えを検討してみてください。
関連記事:電力会社を乗り換える方法とは?切り替え方法とメリット・デメリット、注意点を解説
関連記事:電力会社・電気料金プランの選び方とは?注意点と電気代を安くする方法を解説
ここまでカーボンヒーターの節約術を紹介し、最も効果的なのは「電力会社の切り替え」だと説明しました。そこで、電気代を節約したい方にオススメなのが、しろくま電力が提供している「しろくまプラン」です。
「しろくまプラン」は家庭・小規模法人に向けたプランで、大手電力会社と比べ電気料金の単価が安いのが特徴です。大手電力会社から切り替えれば大幅な電気代の節約になる可能性があります。
上の図は、4人世帯の場合の電気代を、大手電力会社としろくま電力の「しろくまプラン」で比較したものです。どの大手電力会社から切り替えた場合も、しろくま電力の方が電気代は安くなる場合が多くなります。
また、「しろくまプラン」の電気は発電時にCO2を出さない実質再生可能エネルギーであり、安いだけではなく環境にも配慮しています。
環境にも家計にもやさしい「しろくまプラン」への切り替えをお考えの方は「しろくまプランお申し込みページ」または以下のバナーからお申し込みください。申込ページでは、プランの詳細についてわかりやすく説明しています。
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